☆博物館実習レポート☆

8月2日から8月6日までの5日間、野外民族博物館リトルワールドにおいて博物館実習をしてきました。

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8月2日

今まで何度かリトルワールドには行った事があるのだが、電車とバスを利用していくのは初めてだった。犬山まで名鉄の急行で名古屋から30分。そこからバスで20分。それにしてもバス運賃が高い!!片道480円もしたよ。多分有料道路を通るからかな。駅から直通だしね。誤算だったよ。ちゃんと調べておけば良かった。20分の距離なら300〜400円くらいで収まると思ったからさ。バスカード3000円のしか買ってないから後半どうしようかな。
実習は10時からだったけど、9時半に到着した。しばらくエントランスで待たされ、やってきた学芸員の人に大学と名前を告げた。その人は少し身体に障害があるらしく、動作が非常にゆっくりだった。

実習生は全部で17人。出身地は愛知近郊が多いが、大学はバラバラだった。まずはリトルワールドの概要をざっと講義して、担当の学芸員が揃ったところで自己紹介となった。しかし「自分の学科や専攻と関連付けて話してください」といわれた。人類学や考古学、美術、民俗といった専攻の人がやはり多い。被服や建築専攻の人もいたが、国文ではそんなに関連性が無い。なんとか適当に誤魔化せたけど、経済学部の人はもう完全に「楽しみますっ!」と言っていた。確かに・・・。っていうか、ここに実習来る人でリトルワールドに来た事ない人いなかったし、逆にリトルワールドが好きな人が来てるんだと思う。私も明治村よりリトルワールドの方が好きだし(笑)。

午後になって、館内展示、野外展示をじっくりと見て周った。館内は子供向けの特別展として世界の衣食住を扱った展示がされていた。服を着せ替えたり、絵文字(トンパ文字)で文章を作ったり、触ったり体験できるものが多い。外は暑い上に歩道の起伏があってかなり汗をかいた。周遊路(1周2.5km)に沿って各国の家屋・資料展示や売店がある。夏休みだが暑い時期の平日だからか、あまり人はいなかった。

今回の実習で課題を一つ与えられた。「リトルワールドの評価」というものだ。各展示施設が博物館の展示として相応しい状態であるかどうかを我々実習生が調査・報告するということらしい。いくら展示がされていても、見にきた人が興味を示したり、内容を理解してくれなければ展示をしている意味がないからだ。明日から調査開始です。

 


8月3日

課題調査実習は2〜3人のグループに分かれて行う事になった。私の担当は南アフリカ・ンデベレ族の家。壁に幾何学模様っぽい絵を描いていて、それがまた色鮮やかなので遠目からも目立つ。
一緒に調査をするのは南米考古学専攻のK氏(男性)と建築専攻のM氏(女性)。K氏はいつもスーツケースを持っている。しかも札束とか入ってそうながっしりした大きめのものを・・・。なんでももと営業マンで大学は社会人入学をしたらしい。「鞄がこれしかないから」というのが理由のようだ。M氏は相当なリトルワールド通。一時期は月1回のペースで足を運んでいたとか。家屋を見ては感激し、パネルを読んでは涙を流し、壁画に見蕩れたり、かなり感受性豊かな人だ。ガイドブックやパンフレット、チラシ、電車やバスの釣り広告、テレビのCMまでチェックは怠らない。すごいっていうか、ここまでくるとちょっとあきれた。

まずは現場へ行こうということになり、ンデベレ族の家に行った。しかしここは入り口と丁度対極にある展示なので行くだけでも時間が掛かるし、汗もかいた。
調査として行うのは人の動線(展示内をどういうルートであるいたか・つまり何を見たか)、所要時間、人数。それと平行して入った時間と出た時間、団体の構成(家族連れか夫婦か友人同士など)、素通りした人数、やってきた方向などもチェックした。
しかし午前中1時間以上みていたが、調査対象がやってこなくては話にならない。データらしいものはほとんど取れなかった。

午後は館内の収蔵庫で収蔵品の整理とチェック。バリ島とインドの収蔵品を棚へ移動し、確認を取るという作業だった。指でつまめるような小さな石器のかけらから二人がかりで運ぶような復元ジオラマまで大きさは様々。装飾品や日用品、祭礼関係の所蔵が目立った。
1時間ほどで作業は終了し、あとは適当に収蔵庫の中を見てまわっていいということになった。ぬいぐるみやおもちゃや楽器など、触って見ててもいいということで、遊んだりしていた。折を見ては、学芸員の方が収蔵品の説明もしてくれた。
日本の収蔵品を見ていたのだが、農機具が多い。あとは祭礼関連の小道具とか。その中に私はあるものにくぎづけになった。
わら人形と五寸釘。
どっひゃあーーーーーーーーーーーーーーーー。しかも釘が人形にしっかりと刺さっているからなんだか生々しい。こんなものも収蔵品になるのだ。


以下作成中・・・しばらくおまちください