'99 .10.diary(前半)

 

10月16日

ばかーーーーーー、私のばかーーーーーー!!!!!駅に着いてから定期券を忘れたことに気づくなんて!今日は早番でバイトでしたが見事に15分の遅刻。社員さんがすねてしばらく口をきいてくれませんでした(苦笑)
夕方、今池で芝居を観てきました。以前役者の匂いがするといった男の舞台であります。1時間強の短い創作芝居だったけど、役者の台詞も聞き取りやすく、掛け合いが少し物足りなかったような気もしたが、限られた舞台設定としょう人数の役者の芝居にもかかわらずいいものだった。終了後、客だしをしてスタッフは見送りをしないはずだったのに最終公園だったということで役者やスタッフが外に出てきていた。私にチケットを売ってくれた彼に声をかけたが、他の女のこの相手をしていたのであまり話す事はできなかった。やはり男に媚びる術を知っている女は違うらしい。話ができないのならもっとアンケートに感想を書いてこれば良かった。
こんな調子でこれからもあちこちで芝居を観ることになるだろう。

10月15日

大学の授業は午後からしかなかったので久しぶりにのんびりした朝を過ごすことができた。昨日も夜更かしはしなかったのでかなり寝不足は解消されたようです。10月も半ばでかなり涼しかったのでジャケットを羽織って出かけた。
このごろ体調を崩して大学を休む友人がいる。寒かったり暖かかったり天気が不安定だとそうなりがちなんだろう。かくいう私も窓を開けて寝てしまったので少し風邪をひいたようです。これからあちこちでかけることが多いのだから体調は万全にしておかなくちゃ。

10月14日

「ヴィレッジ・ヴァンガード」という本屋が名古屋にある。ここは「遊べる本屋」と謳っていて、普通の本屋とは違い半分以上は雑貨やおもちゃなどのグッズで占められている。
そこで扱っている本は、いわゆるベストセラーといった類のものはほとんどない。むしろ、その辺の本屋では扱っていないようなレアな代物が多い。時々妙な掘り出し物を発見するときもある。以前名古屋のどこを探しても見つからなかった本がここの店にはあったりとか。
現在を生きていく人々にとって必要なものがここにはあると思う。自然とか、安らぎとか、人間の素敵な部分と汚い部分とか。しばらくいても飽きさせない、わたしの最近のお気に入りな場所である。

10月13日

体調の優れないときは、コーヒーをおいしいと感じない。
風邪など何か病気をしているときとか、ものの味がわからなくなるのはよくあることだが、多分それと似たようなことなんだろう。
確かに、今日は朝から体がだるかった。1限からゼミだったし、他の授業は講義形式でずっと話を聞いているだけのものだった。特に4限の社会思想史は教授の発する言葉一つ一つに重みがあり、いつのまにか引き込まれていく。彼の言葉をしっかり聞き取ろうと無意識のうちに気を張ってしまう。今日は無理をしたものだから教授にそれが伝わってしまい、講義の後で彼に心配されてしまった。
体調がよくないのは寝不足のせいだろう。あと、ここ数日ちゃんとしたとっていないというのもある。食欲もあまりないのだが、それは今の私が本当に必要としているものを食べていないからだろう。自分が健康であればこそ食事もおいしいと感じる。健康管理をきちんとしていれば、コーヒーもおいしく飲めるんだろう。(コーヒーが飲めない人ごめんなさい・・・)

10月12日

それでは本日のイヅミングニュースをお送りいたします(謎)
いづみは朝五時半に起きました。朝ネットをやるわけでもないのに早起きですね。老人の朝は早いといいますがいづみももう年だということでしょうか。身支度をはじめました。化粧をしています。どうやらバイトに出かけるようです。今日は平日なんですが、大学祭の事後処理、もとい後片付けのため全日休講なんですね。決して講義をサボってバイトをするわけではないとのことです。6時20分、家を出ました。途中に誰彼かまわず道行く人に吠え立てる駄犬がいますが最近はいづみに吠えなくなりました。今日も吠えられなかったようです。電車に乗って名古屋駅に到着、6時45分に事務所入りしました。制服に着替えて身だしなみチェックをして、7時5分前に入店、開店準備に入りました。今日は人手が少なく、また普段つかないポジションで少し苦労したようです。15時にバイトを終えて、おなかが空いたいづみは生活創庫地下の飲食店でサンドイッチを頼みました。なおいづみは昼食を10時半にとっています。バイトしているときはいつもそのくらいかもっと早い時間帯で昼食をとっています。そこで紙をペンを取り出して何やら書き始めました。どうやらHP更新のネタのようです。3日分くらいの日記とお言葉集を書いています。日記くらいその日のうちに書けばいいのに。その店で1時間くらい居座りました。その後本屋に行って雑誌を立ち読みしていました。てきとーに手に取ったものを読んでいたようです。外へ出たころ、はらはらと電話をしました。今度一緒に芝居を見に行くことになったようです。18時を過ぎて外も暗くなってきました。いづみはここからJRに乗って岐阜へ向かいました。なんか習い事をしているらしいです。それが19時半から始まり21時に終了。電車を乗りついで22時20分ごろ帰宅。
いやーそれにしても16時間も家にいないなんてとんでもない娘ですね。自宅は寝るためにあるようなものです。ううう、お父さんお母さんごめんなさい・・・。

10月11日

ひいきにしている劇団が久々に公演をするというので観に行く事にした。初めて行く会場だったので少し余裕を持って出かけた。いつも行くところは客席を組んでいるのだが今日は椅子席なのでゆったりと観る事ができた。
相変わらず主宰者はおかしな人だ。開演前に諸注意を述べていたが「会場内は飲食・喫煙は禁止となっていますので、今のうちにロビーでステキなポーズを決めてお楽しみください。」なんて言うのは彼くらいなものだろう。これ意外にも彼は開演前から客を笑わせてくれるので面白い。
題目は「Demand Story−LOVEを求めすぎたキミへ−」という主宰者と団員のオリジナルだった。とある雑誌編集部を舞台に男女の愛憎を描いたものだ。芝居の進行は相変わらず地元ネタと内輪ネタで笑わせてくれる。台詞の言い回しや掛け合い、ノリの良さは流石名古屋でも4本指に入るだけの事はあるだろう。
もらったパンフレットのなかには他の劇団の公演案内などがあるのだが、読んでいると知った名前の人がいくつかあった。みんな芝居を続けているんだ。私は・・・。私の芝居への情熱は一体どこへいったのだろうか。

10月10日

あなたが幸せだと私も嬉しい。
おめでとう。
今日は楽しかったよ。
いつまでも幸せでいてね。
たまには遊んでね。
料理の腕を上げてね。
化粧が1人でできるようになろうね。
浮気しちゃだめだよぉ。

−dear my friend−

10月9日

車で姉の家まで行った。久々の運転だ。私が車に乗るときはいつも久々と言っている気がする。実際前回運転したのはいつだったっけ?まあ日記を読み返せば分かるだろう(苦笑)。国道1号線はかなりの渋滞だったのでスピードを出す必要もなく無事に帰ってこれた(笑)。折角車の免許持ってるんだから運転が上手くなりたい。だけど運転するひまが無いの(涙)だからいつまでもへたくそなままです。ああ練習したい、でもいつも家にいないんだからしょうがないか。

10月8日

夕方、はらはらの家に遊びに行く。彼女の家に行くときはいつもお菓子を持っていく。今日は東京バックハウスのカスタードコルネだ(といってもほとんど自分が食べたい物を飼っていく事が多いかも)。何か特に用事があるわけでもなかったが、2人でずっと話をしたり、ゲームをしたり、晩御飯もご馳走になった。
はらはらとはバイト先で知り合って1年と少ししか経っていない。だけどここ数年で知り合った友人の中で一番私の事を分かってくれていると思う。そう、大学の友人よりも。
だから私の本性を知りたいかたは彼女に聞くと分かるかもしれませんね(苦笑)

10月7日

朝、大学のピロティに知らない男性の2人ぐみがいた。学生になにやら親しげに話し掛けている。ご存知かと思うが、うちは女子大なので明らかに部外者だと分かった。どうやら何かの勧誘らしい。よく観ると男の片割れと話をしているのはゼミの友人だった。明らかに困っている様子だったので近づいて声をかけ、男を適当にあしらってその場を離れた。やはり勧誘だった。聞くと何やら家庭教師登録の勧誘だったらしい。彼女はすでに家庭教師のバイトをしているのにしつこくつきまとってきたという。
それにしてもどうして勧誘というのはああもなれなれしい喋り方をするのだろうか。去年辺りから資格取得をちらつかせた電話やDMや大学前での勧誘がやたらと増えた。特に電話が増えた。最初親が電話を取っても名前しか名乗らないので親はひょいと受話器を渡してくる。外国語やパソコン関連の所が多いようだ。「いづみさんはそういうのに興味ないかなぁ?」って、私を小学生と勘違いしていないだろうか。怒るのも馬鹿らしいので愛想よく受け答えしていたが、私が全く関心を示さないでいると「そうですか」といって勝手に切ってくれる。これがあまりにも唐突でなんかむかつくのでさりげなく嫌味を言ったりする事もあるのだがそうすると今度は親が怒り出す。相手を怒らせると個人的恨みをかうからやめろということだ。嫌味と言うほどの事でもないか。大学名とか学科とかどうせ調査済みのこと、若しくは何かサークル活動をしているかとか彼氏はいるかとかプライベートな事をきいてくるんだからそれに答える義理がどこにある?そんなことを初対面の人にべらべら喋るほど私は暇じゃないんだからね。

10月6日

自分は今なんのために生きているのだろうか。中学のとき、担任の先生にそう問われたとき、私は言った。「やるべき事を成し遂げるため」だと。その思いは今でも基本的に変らないけど、漠然としすぎている。やるべき事って何だろうか。それは今やっている事、今やらなくてはならないものなんだろうか。それとも遠い未来の出来事なんだろうか。
自分が本当に好きな事は何で、何が本当に嫌いで、本当にしたい事、やりたい事ってなんだろうか。自分の事なのにどうしてわからない?
大学受験の頃も同じような事を考えていたような気がする。その当時は家政(生活)系の学科に行こうと思っていた。でも本当に自分がそれをやりたいのか?資格だけが目当てなんじゃないか?などとあれこれ考えてしまった結果、文学部という当たり障りのないようなところで言語学を専攻している(これはこれでとても面白い)。ということは、私って3年前から進歩なし???
自分と付き合ってきて20年も経つのに自分の事を知らないなんておかしい。今まで本当の自分を見てなかったのか、それともあえて見ようとしてなかったのか。「自己分析」差し当たってこれが今の私のやるべきことなんだろう。

10月5日

音声表現の講義で模擬授業をする日がやってきた。指導マニュアルなどが何もなく、手探り状態でのプランニングであった。授業の前の空き時間を使って一人でシュミレートしてみたら、5分も時間が余ってしまった。5分も時間が余るのはまずい。慌てて最初から構想を練り直した。こんなんで本当に授業ができるのだろうか。
結果はそれなりにしゃべることはできたが、やはり納得のいくものではなかった。余った分を何とかしようと内容を膨らませたら今度は時間が足りなくなったしまい、中途半端に終わってしまったのだ。まとめとして一番いいたかったことも言えなかった。自分が授業をしなくてはならないという気持ちが先走ったのか、呪医分自分本位で授業を進めていたように思う。単に余裕がなかっただけともいうかな。
今回の題材は椎名誠のエッセイだったが、ある学生は自分が考えたことを発展させて自分の主観で感じたことを講義していた。しかしそれはあとで先生によくないと指摘された。筆者の考えはどこまで深読みするものなのか。文章を読んで感じたことは個人によって違うかもしれない。だから筆者や自分が取り上げた一例のみで話を進めては授業の中でそれが一般化してしまう恐れもある。
なんにしろ今回思ったことは、やはり先生は生徒と一緒に勉強しているなということだ。私のゼミ教員はよく演習の内容を学生に決めさせる。本人はめんどくさいからというが、多分学生の考え方などをみているのだろう。実際に授業を進めていくうち、生徒はこういう発言をするだろうと予想を立てておく。もしも生徒が答えられなくても自分が描いた構想どおりにもっていこうとする。だけど必ずしもそうなるとは限らない。中学の頃、公開授業をした先生が、一人の生徒の発言により自分の予定とは全く逆の授業展開になってしまい、相当困ったらしい。そうして子供の発想にはっとさせられることは時々ある。そんなときにどう対応するのか、教員としての力量が問われてくるのかもしれない。

10月4日

「ワタシハキョウカイニイク」この文はどう読みとることができるだろうか。「私は教会に行く」「私は今日、会に行く」「私は今日、買いに行く」といった程度か。他にも読み方があるかもしれない。どこに文の切れ目を置くか、どこにアクセントを置くかで文脈はがらりと変わる。
「私は走って逃げる犬を追いかけた」という文は、「走って」というものがどこにかかるのか(私なのか犬なのか)によって意味の捉え方が変わってくる。
同じ単語でも地域によってアクセントのある場所が違うので聞きなれないものだと首を傾げたくなるときもあるだろう。たとえば「夕日が赤いね」。この際夕日は関係ないのだけど、「あかい」と発音するときに、関西は「あ」にアクセント、中部(東海)は「か」にアクセント、関東は「か」「い」にアクセント(「あ」にアクセントがないというのかな・・・)が出ているはず。文の意味は通じるけど、慣れていないとやはり戸惑うかもしれない。他地域の友人と会話をしていると、そういった新たな発見があってなかなか面白い。

10月3日

朝おきると、なんだか涼しく感じられた。窓をあけると冷たい空気がはいってくる。大きく息を吸い込む。気持ちいい。昨日までは結構暑かったと思うのだけど。慌てて長袖を引っ張り出して着る。
今日は栄まで買い物に出かけた。日曜日ということもあって多くの人でごった返している。少し風が強かったけど、地下街ではなく地上をぶらぶらと歩いていた。空はそこそこ晴れて、大津通りの街路樹は秋の装いになっている。必要な買い物を済ませてからは何かいいものはないかと冬眠前の熊の如くにあちこちうろつきまわっていた。道行く人も長袖を着ている人が多かった。
日が暮れるといっそう涼しくなってきた。居間のカーペットは冬用に取り替えられていた。アイスコーヒーを作るのもやめた。半袖の衣料も半分くらい片付けた。もう10月にはいり、秋本番といったところか。

10月2日

中学の友人に誘われてコンパに行った。三ヶ月くらい前から予定していたのだが、少々いざこざがあり行こうかどうか迷っていたのだけど結局いくことにした。人数はなんと100人近くイルのである。はじめは冗談で「102人(10月2日だから)でコンパしよっか」みたいなことをを言った主催者は本当に人数が集まってしまい驚いたという。正確な人数はわからなかったけど100人以上はいたと思う。
大学の部活の集まりがほとんどだったこともあり、ほぼ全員が大学生だった。ただ同じ大学同士でかたまりがちだったので主催者は移動して交流を深めることを勧めていた。グラスにビールが注がれ、乾杯をして会が始まってからもなんだか静かだったので、ビールビンを持ってあちこちに注いで回った。そしたら私はいつのまにか有名人に祭り上げられ、逆にビール一気飲みをするはめになった。ビールは私が唯一二日酔い経験のあるアルコールなので少々苦手意識がある。あと炭酸があまり飲めないので一気のみはできればしたくなかったんだけど・・・。飲めない人、特に女の子にお酒を強要するのは止めて欲しかったな。結局ビール一気は4回もやったよ。飲んだよ。私はお酒飲めるからいいんです。今日だって酔っ払わず誰にも迷惑をかけることなく自分の足で何事もなく帰ったし。ただ自分がどれだけの量を飲むことができるのかまだ知りません。多少の量ではなんともないということは分かっていますが(苦笑)
コンパの席で、一人の男と知り合ったのだけど、その人は私を見ていきなり「ねえ、いづみちゃんって、役者?」と聞いてきた。そうだと答えるとその男は嬉しそうに「やっぱりそうかぁ、そんな匂いがしたんだよな。」雰囲気とかではなくて匂いだというのだが・・・お前は犬かっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
さすがに100人もいると全員と言葉を交わすことはできなかったけど、いろんな人と知り合うことができてとても楽しかった。会が終了して外に出た時、結婚式の2次会をしていた団体があり、新郎を胴上げするといったことをその場のノリでやった人もいたし。今回のは人数がいささか多すぎたけど、たくさんの人とばか騒ぎをするのもたまにはいいなとあらためて思いました。

10月1日

昨日中日ドラゴンズがリーグ優勝を果たした。そのおかげで名古屋周辺ではバーゲンセールが始まった。11年ぶりの優勝という事もあって百貨店などはかなりの気合が入っているようだった。友人には迷惑かと思ったが、名鉄百貨店に様子を見に行くことにした。予想以上の盛況ぶりである。運良く友人に会うことが出来、おもなセール品を掲載したビラをもらい、さらにいくつか情報をいただいた。どの売り場に行っても舟木一夫の「燃えよドラゴンズ’99」がかかっている。ワゴンには人が群がり、社員は声を張り上げて商品の宣伝をしている。星野監督の背番号にちなんだ77や、仙一の名にちなんだ1001などの数字が目に付く。名古屋や岐阜はどこへいってもバーゲンをしている。西武系列のパルコもバーゲンに便乗した。なぜかダイエーも中日優勝のバーゲンをしている。この騒ぎは1週間くらい続くらしい。福岡はどうなっているんだろうか。
一時的にでも、地元が活性化するのはいい事だと思う。経済的効果があるかどうかは別だけど・・・。