聖なる島 イシス(フィラエ)神殿
 島には8人乗りくらいの小舟で行くが上の写真のように城壁が張り巡らされていて小舟で行くより手はない。
 島に上がると写真のような門が目の前に現れる。
 門の左右には回廊のような柱がずらりと並び、柱と柱の間を通り抜けると門の中へ入れるように案内板がついている。
 
 柱の上の彫刻は下の(拡大)写真のような素晴らしい彫刻で、柱一本一本の彫刻が皆違う。3000年前に造られたとは思えない技術がいまよみがえる。
 この島は、ナイル川に沈んだフィラエ島のフィラエ神殿がユネスコの協力でアギルキア島に移築されて、アギルキア島がフィラエ島と命名され、西には「ハドリアヌス帝の門」東にはハトホル神殿、さらに、トラヤヌス帝の4本の列柱をもつ像もあります(下の写真)左のレリーフはハトホル女神
 フィラエ島は、古代エジプトでは聖なる島とされていた。当時の神話では、この島はオシリス神の島であり、イシス神がホルス神を生んだ島でもあった。古代エジプト末王朝時代からローマ支配時代まで建築が行われた。この島で最も重要な建物はイシス神殿。またハトホル神殿や後に建てられた教会の遺跡もある。この美しい神殿群も、アスワンハイダムができてから水没する運命にあった。そこで隣の現在地アギルア島に移転され、1980年に完了した。(アギルア島が現在はフィラエ島と言われている。)
(世界遺産)