久々にコラムの更新です。

2000年を越えてやっと世界が動き出したようです。

まず日本ですが小泉政権が出来て改革路線が鮮明になってきましたのでやっと政治に光が見えて来ました。
しかし光が強くなると影も強くなります。
おそらく過去の利権を奪われたくない業界と癒着している政治家達はあの手この手で妨害すべく行脚するでしょう。
小泉さん人気で参議院選に勝てると思っている自民党の政治家が多いと思いますがそんなに甘くは無いでしょう。
彼の出す改革案は多くの政治家にとって踏み絵になります。
一人一人の政治家がいったい誰の為に政治をしているのか鮮明になるでしょう。

小泉さんは国民の支持がありますので色々問題は発生するでしょうが彼が本当に本気なら構造改革は進むと思います。
しかしそうなれば間違いなく自民党は割れるでしょう。
おそらく民主、自由党も割れるでしょう。
共産党と公明党を除いた政党は2つか3つ位に分かれると思います。
大きな国家を指向するか小さな国家なのか、護憲か改憲かと言う本来の国家感で分かれるでしょう。

それから菅さんも小沢さんも小泉自民党に対抗する姿勢を示していますが自分はバカだなぁ、と思います。
構造改革に協力すると宣言すれば間違いなく自民党は割れるでしょうに。
まあ、自分のところもおそらくは割れますが自分ならそうしますね。

それから日本は構造改革が先か景気回復策が先かと言う議論がありますが自分は不毛な議論だと思います。
構造改革を推進すれば今までの国の保護政策に頼っていた業種では血が流れる訳ですからそれによる景気後退は一時的に必ず発生します。
その影響を最小限に抑えて構造改革をする為には企業の業種転換を推進する目的とか失業者の再雇用に対する目的に新たに国債を発行すれば良いと思います。
個人的には本当に構造改革を進める為なら2年間に20〜30兆円位の国債を発行しても良いと思っています。
流れる血には輸血が必要と言う事ですよね。

ようはまったく輸血をしなければ死んでしまいますし過去のように手術する事無く輸血だけを続けていても病気は根治しないと言う事です。
多くの国民が感じている不安は国債額が増える事自体では無く今の日本の構造が変われなければ日本は近い将来国家として破綻する事に気づいているからです。
輸血をしながら手術をする、が正解だと思います。
きちんと病気が根治してまた日本が健康に働ければ今後国債は返していけるのですから。


今日本で一番心配な事は完全にデフレ状態にある事です。
マスコミはこぞって吉野屋が250円だとかマックが半額で業績が好調だとかいかにも消費者の見方で良い事のように報道していますがこれは大変危険な状態です。
今ユニクロが低価格と品質の良さがうけて業績が好調で日の出の勢いです。
しかしこれはユニクロが現在市場を独占しているからなのです。
ユニクロに市場を奪われた同業他社は当然ユニクロ同様に中国に生産を移管して価格で対抗するでしょう。

牛丼が300円で食べれるならとなりのカレー屋もラーメン屋も対抗して値下げをせざるを得なくなります。
マックが半額ならコンビニのハンバーガーはもっと値下げするでしょう。

つまり低価格戦略はある程度以上のパイを独占して初めて利益が出るのであって競合他社が多くなればパイが小さくなって利益が出なくなるのです。
そして価格だけが下がり続けてどこの企業も利益が出なくなる最悪の状態になります。
これがデフレスパイラルです。
一見価格が下がる事は消費者に取って良い事ばかりと思いますがこの状態に陥ると企業は倒れ景気は悪化します。

デフレの怖さは一見消費者の利益に見える事です。
誰も気づかないうちに企業が突然倒産します。
かえるを煮えたぎる熱湯に入れると跳ね上がって逃げようとしますが水の中に入れじょじょに加熱すると気づかないまま死ぬ事に似ています。

自分はマスコミの報道の仕方に相当問題があると思っています。
ある報道番組では北関東の大型スーパーの価格戦争の取材に2つのスーパーの同じ商品(トイレットペーパー)の価格をその場で比較して高かった方の店長にその場で価格を書き直させていました。
個人的に相当不愉快な番組でした。

さて国際的には世界的なアメ○カ離れが進むでしょう。
地球温暖化に対するCO2京都議定案への不支持やミサイル防衛システムNMD構想など自国の権利のみを主張するアメ○カは今後は孤立化するでしょう。
3Gと言われる携帯電話の国際規格化も欧州と日本がW-CDMAと言う方式で合意しましたがアメリカがcdma2000(1X)という独自路線を取ったので2つに割れて本来の意義を失ってしまいました。
おそらく4Gと言われる次世代規格でも同様な事が繰り返されるでしょう。
特に通信分野は今後大きな市場になるので固定網ではアメ○カが実質上市場を独占していますが無線(携帯電話)では欧州と日本が市場をリードすると思います。

アメ○カによる東○のノートパソコンのFDDドライブの不具合に対する告訴で被害者が誰もいないのに陪審制度による懲罰的判決が適用されると1兆円を越える判決が下される可能性があったり(実際には東○が折れては5000億円位で和解だったかな?)フォー○車のリコールによる一方的なフォー○のブリジ○トンに対する責任転化を見ていると自国以外の企業なら責任をなすりつけたり金をぼったくれと言う姿勢が見え見えです。
実際に東○もファイアストンブリ○ストンも現地で法人をつくりアメ○カ人を雇用しているのに酷いやり方と言わざるを得ません。

また日本ではあまり知られていませんがアメ○カはエシュロンと言うコンピューターシステムでほぼ世界中の固定電話やメールを傍聴しています。
冷戦時代には敵対国がありそのシステムの存在価値がありましたが現在は冷戦も終わり民間企業にその情報を漏らしていると言う噂があります。
実際にメールや通話で流した情報がアメ○カ企業により先に特許申請される事が頻発して欧州企業では特許に関わる機密事項は電話やメールを利用しないで手渡しする事が常識となっています。

日本はアメ○カと同盟国なのでこのへんの情報はあまり知られていませんが日本でもここ数年の内に日米安保不要論が出てくるでしょう。
日本人の多くはアメ○カの駐在軍事力により日本はアジア各国から侵略から守られていると思っていますが実際は日本の自衛隊の持つ軍事力はアジアでは圧倒的です。
だからアジア各国は日本の総理が靖国参拝などと言うと過去の軍事国家に戻るのでは?と恐れているのです。

おそらくここらへんのアメ○カに対する反感はマグマのようにたまっていますので欧州各国やアラブ諸国、発展途上国各国から相次いで噴出すると思います。

個人的予想では今後アメ○カは景気後退して行くと思いますので国際的な発言力は低下して欧州各国、日本とも拡大する中国やインド市場に向かうでしょう。
世界的なアメ○カナッシングですね。

ただ、アメ○カと言う国は懐の深い側面もありますので自国内で国際協調論が出てくるかも知れません。
と言うかそうならないと人類の未来は暗いですね。

CO2問題が解決されないと数十年後には日本の大部分が水没します。
CO2を一番排出しているのは省エネが大嫌いなアメ○カですから。