最近テレビで自自連立についてニュース報道されている。
いいかげんにしろと言いたい人も多いだろう。
自自連立と言うより爺連立と言ったところだろうか。
確かに安全保障問題は大事だし官僚主体からの脱却も今の政治には大事だ。
しかし何かが足りない。
今の政治家は一番大切なものが欠如している。
それは何だろう?
一番大切なのは「国民を幸せにしたい。」と言う想いだろう。
それは「志し」だ。
時代を変えるのに一番大事なのは「志し」を持っているかどうかだろう。
「志し」の根底には「愛」が有るはずだ。
「志し」が有れば「希望ある未来」が語られるだろう。
なんと「希望ある未来」を語れる政治家がいない事か。
しかし今の政治家の顔を見てみよう。
「阿修羅」の顔がそこに有る。
我欲、自己保存、執着。
ここからは何も生まれないだろう。
何故明治維新がなされたのだろう?
坂本竜馬、西郷隆盛、高杉晋作が共通に持っていたもの。
それは我欲では無く日本を国際的に対抗出来る国にしたいと言う「志し」だろう。
政治に必要なのは「金」や「人数」では無い事に気づいて欲しい。
今の社会構造を変化させるには当然凄まじいあつれきが有るだろう。
変化したくない、今のままで良いと抵抗するだろう。
「金」や「人数」ではこのあつれきを突破するのは難しいだろう。
彼らは「金」や「人数」を提供してきた張本人だから。
これを突破するには国民からの指示が必要だ。
国民の心を動かせなければ絶対突破出来ない。
今の若者に聞いてみるが良い。
「政治について意見をきかせて?」と。
おそらく「関係ないよ。」とか「興味無いよ。」とかが大多数だろう。
政治家の先生たちの「志し」はまったく今の若者の心に響いていないのだ。
今の若者がいけないんだとは言わせない。
受験勉強さえ出来て有名企業に入社出来れば幸せになれると教え込んだのは政治
の責任でも有るのだ。
政治が間違えば社会不安がおとづれ有名企業さえ倒産するかもしれないるなどとは
教えられていない。
X−JAPANのヒデの葬儀に集まった若者の様子や阪神大震災の若者のボランティア
活動を見ても響く心は持っているようだ。
いや、響きたいのかもしれない。
横浜ベイスターズの優勝やサッカーワールドカップの若者達の熱中ぶりがそう思わせる。
おそらく熱中できる何かを探しているのだろう。
さあ、政治家たちよ。
今、君たちの「志し」が試されている。
若者の心を響かせる「志し」をもった「本物の政治家」はいないのか?
胸の金バッチは飾りなのか?
おそらく政治家を目指す決断をした時に持っていた「志し」。
思い出して欲しい。
その想いを。
多くの人数などいらない。
たった3人で良い。
3人でもこの「志し」を持った本物の政治家が生まれれば日本は変わり得るだろう。
消費税が10%に成っても良いじゃないか。
銀行を救うのに何兆円かかっても良いじゃないか。
あまりに個別の問題に終始している。
それで中小企業への貸し出しが増え10%の消費税が問題なく払えるくらい景気が
回復すれば良いのだから。
徹底的な構造改革や民営化を進めてその未来に明かりが見える事の方が大切なのだ。
勇気を持って事実を語れる政治家が今こそ必要だ。
景気は坂を転がる玉に例えるとわかりやすい。
坂の傾斜は社会構造だ。
普通は玉は傾斜に沿って転がる。
そこに石が転がっていると玉は止まってしまう。
この石は景気の足を引っ張るその時々のの要因だ。
この石を乗り越える為玉に力を入れるとまた玉は転がり出す。
この力が景気対策だ。
今までこの景気対策で有る公共事業や減税をすれば玉はまた転がり出した。
しかし最近はいくら景気対策を行ってもいっこうに景気が浮上しない。
どうしてだろう?
力(景気対策)が足りないのだろうか?
自分は違うと思っている。
坂の傾斜が無くなってしまったのだ。
傾斜が無ければどんなに押しても転がっていかない。
いや、逆方向に傾斜がついているのかもしれない。
坂の傾斜の無い玉を押している姿はこっけいだ。
たとえ数10兆円かけても無駄金になるだろう。
傾斜を付けなければ解決しないのだ。
傾斜は社会構造そのものだ。
社会構造の改革無くして景気の回復は望めないのだ。
もう先送りにしている余裕はないはずだ。
それでは我々はどうしたら良いのだろう。
我々国民は地元への利権誘導を訴える旧来の政治家をまっさきに落とす決断が
必要だろう。
「私」に何をしてくれるかの判断から「日本」をどう導いてくれるかと判断基準を変えよう。
国民の意識が政治家を育ているのも事実だから。