hiroさんのギター(音)

自分はギタリストである安田裕美さん(以下hiroさん)の音がとっても好きです。
日本にも素晴らしいギタリストは多数おられる中で、何故hiroさんなのか?と思われる方もいると思います。
何故hiroさんなのか?を書いてみたいと思います。

自分がギターを弾き始めたきっかけは当時(中学2年生)ラジオ放送で流れた陽水さんの「もどり道」と言うライブ・アルバムを聞いた事でした。
それは自分に取って衝撃的で当時の「4畳半フォーク」とは一線を喫した「ナイーブで繊細な世界」であり、伴い陽水さんのこれまた繊細な歌声が新鮮だった事、一瞬にして魅了されました。
当然ながら「陽水さんのようにギターが弾けるようになりたい!」と思いました。
そこで当時2万円で売られていたヤマハのFG−200Jを購入、練習を開始しました。
このFG−200Jは弦高が高くて弾き難くロッドでネック調整して12F弦高を下げると5〜7Fがビビってしまい、結局弦高は下げられずにいて「ハイポジ」を自由に弾いているアーティストが「神様」に見えたのを良く記憶しています。
今から思うとこのギターはネックに問題があった訳では無くてお腹が出ていたようです、でも音は結構良かったように記憶しています。

当時聞いていた陽水さんのアルバムは「断絶」「センチメンタル」「もどり道」「氷の世界」「二色の独楽」「招待状のないショー」「White」でして、そのほとんどで参加されていたhiroさんの音は自然に耳に馴染んでいきました。
この頃は特にhiroさんの事は強く意識していませんでしたが、千葉テレビで陽水さんが千葉に来たコンサートのほんの一部分ですが放送した事があり、陽水さんのとなりでギターを弾かれていたhiroさんの姿を見た最初でした。
最初の印象はhiroさんは長い髪にサングラス姿、陽水さんはアフロ・ヘアーにジーンズ上下姿、お二人共に身体が大きくて「うーん、むさ苦しい・・・・ような・・・。」(汗)でした。
演奏していた曲は「傘がない」でイントロをハイポジで弾かれている事を初めて知りました・・・。

その後、高校に入りあまりにもFG−200Jが弾き難いので、当時通信販売で売られていたTomsonと言うメーカーの3.5万円のGUILDモデルを購入。(当然陽水さんがGUILDを所有していたから)
これがオール合板で「鳴らない、鳴らない」・・・、しかもバックは何故か3Pで、GUILD、D−55のコピーにもなっていない。(汗)
その後にフォークソング・クラブ仲間が所有していた、とっても地味な外見の6万円のギターを弾かせてもらってビックリ!こんなに音が違う事に衝撃を受けました。(後にこれがSヤイリのYD−302だと知りました)
そこで当時はミディアムをほとんどのギター弾きが使っていましたが自分はヘビーゲージを張って「大音量で聞き手をびびらせる」自分の独自の演奏スタイルが確立されました。 (汗)
何故か高校では自分は「上手」と認識されていて(不思議〜)フォークソング・クラブでは2回に1回は「トリ」に弾き語りをさせて頂いたりしていました。

そうこうしている内に高校を卒業、電気関連の専門学校に入学、この頃からひょんなきっかけで知り合ったスタジオ・ミュージシャンとしてEギターを弾かれていた方(MMさん)と知り合い、彼の友人で構成されたバンドに参加する事になりました。
このバンドはほとんどが音楽で生計を立てている方々でして(クラギ奏者、ピアノの先生、フルート奏者等々)自分は群を抜いてヘタクソ!(笑)
そこで独学だった自分のギターを「ピックの当て方」からMMさんから教わり、その他音楽について沢山の事を教わりました。
MMさんは絶対音感を持っていて、ヤマハ音楽スクール先生の資格も所有、どんな楽器のフレーズでも一度聴けば同じ音階をEギターで弾ける方でして、驚いている自分に「こんな事が出来てもプロでは対した事じゃない。」と教えて頂き「プロの世界の凄さ」を実感した事を良く覚えています。
また「ギタリストとして本当に上手なのは名前の表に出ないスタジオ・ミュージシャンだよ。」と教えて頂き、不思議がる自分に当時注目されていた高中正義さんを例として「高中さんは高中さんの音しかアレンジャーやアーティストから求められない、だから自分のフレーズだけで勝負できる、でも自分の音を持たないギタリストは多くの著名なギタリストの音を製作側から指定されて、似た音を出せなければ呼ばれない、だから結果として色々な音を出だせるようになる、だから技術的には上手になる、でもギタリストとしては自分の音が無ければ駄目なんだよ」と色々と教えて頂きました。
バンド演奏の際はヘタクソな自分は当然リズム・ギターか極簡単なフレーズのベース・・・、それでも何とか自分の音が聞いて欲しくて強めに弾いていると「駄目だよ、リズム・ギターは聞こえちゃいけないんだ」とMMさんから指導が・・・。
「聞こえちゃいけないなら何で弾く必要があるの〜?」と疑問を持っていましたが、その後、音楽を深く知り始めてから意味が解るようになりました。リズムギターは「鳴っていないと何か寂しい気が・・・」位が一番バランスが良いんです、聞こえる位では強すぎるんですね。
この頃から色々な音楽の本を読むようになって、とある雑誌で「リンゴ・スターのドラム」の特集を読みました。
そこに「良くリンゴのドラムは上手では無い、と言う方がいるがそれは違う、彼のドラムで無ければビートルズ・サウンドは有り得なかった。」と言う記載が・・・。
興味を持って読み進むと「ビートルズが登場した時代には既にロックの原型は確立されていて、ドラムは常に叩き続けるスタイルが主流となっていた。しかしリンゴのドラムは必要の無いところでは叩かないクラッシク・スタイルで、これがビートルズの独特な間を持ったサウンドを創っていった。」と書かれていました。
この「音を出さない事」が音楽に取って時には「とっても重要な要因のひとつになる」である事に「興味」を持って、過去に聞いていた色々なアルバムを再度検証の為に聞き始めました。

そこで初めて気が付いたのがhiroさんのギターでした。
実は高校時代から「何故このギタリストは音数が少ないのだろう」とは感じていました、聞いていて少々ですが「もの足りなさ」を感じていたのです、でもそれが「聞き手に満腹感を感じさせない。」この方の演奏スタイルである事にやっと気づきました。
「満腹」になればどんな美味しい食べ物でも「美味くない」、常に聞き手に若干の「空腹感」を持続させるのがこの方のギターなのかな?と思い始めて興味が湧き始めました。
「満腹感」を感じるギタリストの音は時には、ですが「うるさく」も感じる場合があるんです、hiroさんにはこれが無い・・・。
そこで色々な陽水さんのhiroさん音源をじっくりと検証すると本当に「最低限」の音しか入れていない・・・、と言うかギターが必要でない部分では「弾かない・・・。」そうこの方は自分に取って「弾かない事で表現する(出来る)ギタリスト」だと思いました。
それからこの方は絶対に「ボーカリストの歌」にはリードギターを被せない事にも気づきました、たぶんですがこの方は「歌が主でギターは従」と言うポリシーをお持ちなのかな?と思いました。
ただし1曲だけ、このポリシーに反する曲がある・・・、それは「桜3月散歩道」でした、そこで自分はこの曲のギタリストはアルバムの記載ミスで当時陽水さんのEギターやベースを弾かれていた高中さんだ!と確信、結構当時の音楽仲間に吹聴していた記憶があります〜。
それから例えば「ドレミファソ」と繋がるフレーズを業と「ドレミ_ソ」と弾いて頭の中で聞き手に「空白のファ音を鳴らせる」事によって更に印象を強くさせるようなフレーズが多い事にも気づきました、自分はこれを「サブリミナル・ギター」と勝手に命名しました。
そんなこんなで自分の中でhiroさんのギターは「別格」「神様」扱いとなりました。確かに「音の表現力」や「テクニック」であればhiroさんに引けを取らないギタリストは沢山居る中で「次元」が異なる世界でhiroさんギターは自分に取って別格な「崇高するギタリスト」となっていました。

そんなこんなでMMさんと音楽をやらなくなり、Tomsonもヘビーゲージにとうとう耐えられなくなり、25才の時にネックが折れてしまい、それもきっかけとなって音楽から離れて現実の「仕事〜」の世界に没頭していきました。

その後、ずいぶん経過して1997年位から自分のHPを公開し始めるようになって当初、趣味の中心だった「ノートパソコン」、それから「携帯電話」とHPの話題は変化していきました。
ある日掲示板にひょんな事から「ネットで当時のフォーク弾き語りを公開している方がいるよ〜」と教えて頂いたのがネットで弾き語りを公開した創始者「Arihikoさん」のHPでした。
この頃(2000年位)は自分もまたギターを弾き始めており、当時陽水さんが所有されていた「もどり道ギター」がSヤイリだった事を知り興味を持ち始めた頃で「自分もギター弾けますよ」と言ってHPに陽水さんの「もしも明日が晴れなら」をアップしたのが自分の「宅録」の最初でした。
その後Arihikoさんからの紹介で泉谷さんファンの大御所「ムジナ」さん、同じ陽水さんファンの「くうさん」と音楽友達が増えていきました。
当時は「著作権に触れるのでは?」と皆さん躊躇されていましたが、自分は「ネットの文化」となる核心を感じた事から、好きなアーティストの著作権には侵害しないように最大限注意を払いつつ「弾き語りの公開」を決意しました。
その後、突然MB単位のスパム・メール?を戴き、ISDNの環境だったので20分位パソコンの前で固まっていたら(爆)何と自分の音源にリードギターを入れて送っていただいたのが誰あろう・・・あのセミプロ級、Ken1さんでした。
曲は「白い1日」と「桜3月散歩道」でして、あまりにも素晴らしいのでKen1さんに了解を頂いてHPに公開しました。
その後もs−maruさんや村尾さんとも音楽談話をするようになり、当然ですが「もどり道」ギター談義に花を咲かせていました。
特にKen1さんとs-maruさんは「優れた耳」をお持ちでして、自分が気が付かなかった「色々な音」を教えて頂き、とっても勉強となりました。
Ken1さんの「白い1日」リードは「ずーっと音が鳴り続けなければ駄目〜」はまさに「眼から鱗」で「強い音」しか聞こえていなかった自分にとって大変勉強となると共に、凄く関心した記憶があります。

そうこうしている内に昨年(2005年)5月に陽水さんとhiroさんのお二人だけのアコーステック・コンサートが銚子である事を知り、色々ネットで久々にhiroさん情報を拾っていたら・・・なななななな〜んと山崎ハコさん公認HPの一角にhiroさん御本人がカキコされている掲示板が・・・・。
最初はあまりにも衝撃的で数日間はカキコ出来なかった記憶があります・・・、でも陽水さんのコンサートが近づいた時「今書かなきゃ2度と書けないと決意」清水寺から飛び降りる覚悟〜でカキコしました。
すると自分の「神様」はとっても気さくな方でして、こんなヘタクソ・ギター弾きにも暖かいお言葉で返事を頂き大感謝!!
そこで当時不思議〜に思っていた「桜3月散歩道」は「ボーカルとギターの音で競った時代で音を入れすぎました〜」とのお言葉!何とあの名曲「白い1日」のリードすら「音が多い」と今は思われている事にも驚きました・・・。
それからウルトラCは「白い1日」「心もよう」のリードは「リミッター奏法」と言う指弾きリードとの事!!今までリードギターに興味がイマイチ持てなかった自分が今更ながら「リード」の練習するきっかけとなりました。
それから以前から「心もよう」のギターってどうやったらあの音が出せるの?と自分の板で沢山の方から質問をされていましたが・・・確かにこの奏法なら「あの音」に近い音が出せる・・・。長年の謎が一瞬にして氷解しました。
とにかく「リミッター奏法」表現力の幅広さは凄い・・・。
指は当然ですがピックより細かい微調整が可能ですので「両手の指」で弦を自由に操って音をコントロールして「マジック」のような音がそこから溢れてきます。
それからhiroさんから「音数は少なくて表現出来れば少ない方が良い、可能なら1音で表現できれば理想」とのお話もお聞きして、自分が以前にhiroさんギターに感じていた「弾かないギタリスト」である事も再確認出来て「空を飛んだ気分〜」でした。
その後、hiroさん板で現在の奥さんである「ハコの曲にも沢山自分のリミッター音源があるので良かったら聞いてみて下さいね〜」と教わり、聞き始めのですが今度はハコさんにはまって・・・約1年間で30数枚のオリジナル・アルバム全てを入手していました・・・。

ハコさんの音源で更にhiroさんギターを数多く聴きましたが、やはり素晴らしい〜!
リミッターの代表曲「白い花」では最初の間奏で音を入れ始めると、しばらくギターは無音・・・、それからリミッター独特の巻き弦のフレーズからサビのスチール弦中心のリミッター、最後はハコさんのフォルセットと絡めたフレーズと世界が「美しい美しい・・・」
(関係ないのですが自分はフォルセット(裏声)の上手なボーカルが好きです、陽水さん、来生さん、大滝さん、八神さん、ハコさん全てそうです!ですので挑戦したくなるぅ〜)

それからhiroさんのギターは特徴があって自分は「ギタリスト・ギター」だと思っています、「当たり前だろ〜」と言う声が聞こえてきそうですが例えば陽水さんやハコさんギター、それからハコさんサウンドに欠かせない吉川忠英さん、笛吹さんも「ボーカリスト・ギター」だと思っています。
どう言う事かと言いますと忠栄さんも笛吹さんも「ボーカルと共に盛り上がって行くギター」であり、一方hiroさんは「ボーカルと連動しないギター」だと思います。
解りやすい例ですと陽水さん「あどけない君のしぐさ」で左の陽水さんギターはボーカルに合わせて強弱しますが、右側hiroさんギターは常に一定の音圧で弾かれています。
ハコさん「白い花」のhiroさんアルペジオも常に音圧は一定、一部ボーカルの無い間奏部分で強くなります。
おそらくですがボーカルの下に流れるギター(アルペジオ・ストローク等)は「静かであるべき」で、その方が「ボーカルが前に出る」と考えられていると思います。
それからハコさん「歩いて」では右側がhiroさん、左側が笛吹さんストロークですが、最初はお二人のギター音圧は同じ位ですが、最後のサビ、一番ハコさんのボーカルが盛り上がる部分では笛吹さんは強くなりますが、hiroさんは聞こえない位弱くなります〜。「ここはハコの歌を聞かせる場所でギターはうるさいよね〜、邪魔だから〜、笛吹君のギターだけで充分・充分〜」と言う声が聞こえてくる・・・。
つまり曲の全体像を「離れて眺るように見て」必要な部分に音を入れる、ギターそのものがメインとなって曲のイメージが構成されるのでは無くてあくまでも「黒子」のように寄り添うようなギターがhiroさんギターだと思います。
hiroさんはたぶんですが、これを相当意識されていると思います、コンサートの時は必ずと言って良い位「黒目な服」を着られているのもたぶん「自分は黒子に徹する〜ボーカリストが前に出なきゃ駄目〜」を意識する為だと思います。
以前自分の板で「インストよりもボーカルの入った曲のサポートの方が好きです〜」と言われていましたが、たぶんですがhiroさんはギタリストですが本来は「ボーカルが好き〜」なのかな?思います。

それからアレンジも同様だと感じています、ハコさん曲で石川鷹彦さんアレンジの「人間まがい」「心だけ愛して」では石川さんアレンジが前に出ていてハコさんと絡んでいって「素晴らしい世界」を演出されていますが、hiroさんアレンジは逆に「絶対にhiro色を前に出さない」アレンジだと感じます、hiroさんは極力「透明」となってボーカリストの持つ魅力をサポートしつつ、必要な音だけを「そこにそっと挿入して」サポートしていく〜。でもあまり「強い音」は使用せずに「弱めの音」、でもとっても印象に残るフレーズでアレンジされます。
ここに「美しさ」を感じるんです、「自分は前に出ず」サポートする・・・、「沢山の日本のボーカリストがhiroさんを必要とする」のはここにも秘密があるように思います、優れたボーカリストであればある程、そのボーカルの持つ魅力を更に引き出すのがhiroさんアレンジの真骨頂だと思います。
だから常にhiroさんは忙しい・・・・。自分は「特殊技術を持った一流ギタリストは月に数日しか仕事をしないのでは〜?」と思っていましたが、全然違う〜、昨年から約1年間にhiroさんが「本日は休日です〜」と書かれた日数は10日あっただろうか?と記憶しています〜、「明日は北海道です〜」「次は九州です〜」と日本全国を行脚している・・・。 (汗)
出不精な自分は「あ〜、一流ギタリストでなくて良かった〜」と胸を撫で下ろしました〜! (ボカッ←殴られた音 爆)

hiroさんギターの好みですが基本的に重めな重厚な音だと感じます。ですのでハカランダ、ローズ、メイプルのギターが多いです。
初期の「センチメンタル」「もどり道」で使用されていた「最初に購入したマーチン」と言うD−28(ハカランダ、67年)、72年に購入されて「氷の世界」「二色の独楽」から多用されていたGUILDのF−50R、「White」最初の曲「青い闇の警告」で最初に使われたと言うGUILD・F−50をベースにテリーさんに特注されたメイプル・カスタム(たぶん78年)、ライブで使用されている謎の国産カスタムD−51(hiroさん命名)と全てが強烈な個性の「hiroさんギター達」です。

リード・フレーズですが、ほとんどチョーキングを使わずスライド・ハンマリング、オン・オフで綺麗に繋いでいくのがhiroさんリードです。
それから陽水さん「センチメンタル」や「もどり道」では三味線のバチのように上から叩きつける「空手チョップ奏法」(s−maruさん命名)を多用されています、弦を横振動させずに縦に振動させて自由にフレットに当てて独特な音を出しています。
たぶんですが、リードにスライド・ハンマリングで繋いでいくフレーズもこの「空手チョップ」の延長線上だと思います、縦振動をハンマリングで叩いて縦振動を持続・増幅させてスライドで絞り込むようにしてフレットに自由に当ててコントロールさせているように思います。
「リミッター奏法」もこの延長線だと感じます、指で上から押さえつけて離す事により縦振動をさせて後はやはりスライド・ハンマリングでコントロールさせる、この「縦振動」がhiroさんの「音色の秘密〜」だと感じます。

それからhiroさんの「運指」ですが本当に最小限しか動かない・・・、簡単そうに弾かれています、これはクラプトンと松原正樹さんにも共通点だと感じます。「無理に難しい弾き方〜しなくても素敵な音は出せるんだよ〜」と言う皆さんの声が聞こえてきます。
「難しい運指フレーズ」で表現するよりも基本的に「一音に音を込められる」フレーズで音を作るタイプだと思います・・・、とは言っても実際には簡単なフレーズでは決して無くてhiroさんギターを見た後にはいつもですが自分は必ず「スランプ」に陥ります〜hiroさんが「簡単そう」に弾いているので自分も出来るような〜「錯覚」に陥るのですが当然ですが「弾・け・な・い」 (爆)

それから「サブリミナル・ギター」、上にも書きましたが「頭の中で鳴っていない音を響かせる」フレーズもハコさん音源にも沢山ありました。
例えば「織江の唄」、リード頭の音を抜いたり、最後のコード弾きでは敢えてコードの基音を入れておらず、その為に頭の中だけで鳴ります。
この「ポペ」と終わる音には「芸術〜」と唸ってしまいました!!
それから「サブリミナル」にはもうひとつのパターンが自分の中には存在していて、前記は「鳴っていないのに聞こえるフレーズ」ですが、もうひとつは「鳴っているのに聞こえないギター」です。
例えば「夢の中へ」、この曲に「アコギの音が入っている?」と聞くとかなりの音楽好きでも「えーっ、入っていたっけ?」と答えます、しかーし!hiroさんの強いリフが曲を通して入っています、しかし「聞こえない!」、でもこのギターを抜くと曲のイメージが激変します、これがもうひとつの「サブリミナル・ギター」です。
聞き手に「意識させない〜フレーズ」だけれどその曲の「大切な要素」となっているのがこの「サブリミナル」です。
ハコさん音源に多く参加されている日本を代表するEギター奏者、松原正樹さんの音にも自分が「サブリミナル」と感じる音が沢山あって好きなギタリストとなっています〜、「ひまわり」の左側で鳴っているギターは「寒気」がする程良いですし「心だけ〜」では強い間奏ギターも良いのですがその後の「ストリングス」のような長めのフレーズ、たまりません・・・。

それからhiroさんのリフで飛び跳ねて「遊んでいる」ようなフレーズも好きです、ハコさんですと「かざぐるま」のリフ、陽水さんでは「太陽の町」(短編)「ゼンマイ仕掛けのかぶと虫」(珍しくチョーキングを使われています〜)のギターもとっても好きです。
ここらへんの「楽しいフレーズ」には最初に御一緒された石川鷹彦さんの影響を感じたりします〜!でもフレーズが「自由」なのでコピーが難しい・・・。 (汗)

加えてhiroさんギター、特に指で弾いている音源で感じるのですが音が「柔らかい」と感じます、この「柔らかさ」が心地よさとなっていると思います、この「甘い音色」が心地良いんです〜。
たぶんですが指の腹が柔らかいのでは?と思います。御結婚されてからハコさんがhiroさんの御健康を考慮して食事療法でかなり痩せた〜との事ですが、あまり「標準体重」に近づくとあの音色が出なくなるかも〜・・・。 (笑)

それからhiroさんのEギターもとっても心地良い!!Aギターでは聞くことの少ない微妙なチョーク上げ下げが絶品です、あまり聞ける音源は多くはないのですがハコさんの「刹那の夢」、新録音アルバムの1曲目、「歌いたいの」は是非聞いて欲しい曲です!


と・・・何か脈略の無い文章ですが、自分が「hiroさんファン」なのには「それなりの理由」があるんですよ〜!!!