ここでいうDynaBookは東芝のノートパソコンの話では無い。
昔、パソコンが登場した頃にアラン・ケイが提唱した持ち運び可能な未来型のノートパソコンだ。
今現在、これに近いものはWindowsCEを搭載したハンドヘルドPCとリブレット、バイオC1を代表とするWin98搭載PCだ。
しかし、どちらも正直満足出来ない部分が有る。
WindowsCEは拡張性の少なさだ。
これを使いこなすには結構な知識が必要だし自宅のPCとは使い方が違う。
Windows搭載モデルは自宅のPCと同感覚で使えるメリットが有るが高速なCPUとHDDが必要なので連続使用時間が短いし大変高価だ。
しかし、最近になって色々な技術が開発され、だんだん新しいハンドヘルドPCが見えてきたように感じる。
その最大の要因は携帯電話による高速通信の実現と家庭内LANの発達だ。
ノストラむらちゃんはこんなハンドヘルドPCの登場を予言(おおげさ)する。
それは携帯電話を使ってLAN接続出来るハンドヘルドPCだ。
イメージから言えばリブレットからHDDを無くし携帯電話の高速通信を利用して自宅・会社のメインPCのデータやプログラムを共有するハンドヘルドPCだ。
これならば薄型化が可能だしHDDが無いので使用時間も大幅に伸ばせる。
自宅・会社のPCとそのままデータ交換出来るので誰でも使える。
おそらくその頃になるとISDNも普及してるだろうからルータを使った家庭内LANも問題無いだろう。
もしかするとOSはオープンで研究開発が容易なLinaxが制するかもしれない。
おそらくISDNは固定額になっているだろうから繋ぎっぱなし可能の時代になっているだろう。
実際のシステムがインターネット経由になるか独自なプロトコルを採用するか不明だが実現は可能だと思う。
パケット通信は上り下りが非対称なサービスになるがダウンロードが主となるこのハンドヘルドPCには向いているだろう。
下り384K、上り64Kくらいで充分可能と思われる。
ただし、パケット料金は固定額制が必要だろう。
これとインターネットが組み合わされると、いつでもどこでも自由に情報(動画MPEG4・音声MP3・ゲーム含む)のやりとりが出来る理想的なPCとなる。
これこそ「DynaBook」と呼んで良いだろう。
W−CDMAはGSMのようにICカード方式だからそれを差し込めば携帯電話を接続する必要も無い。
これがW−CDMA(cdma2000)の世界的な普及に火をつけるかもしれない。
ただ問題はこれだけの需要をささえる回線数を確保出来るかどうか?
がんばれ、ドコモ・クアルコム!!