2001/11/12

飛鳥資料館

   いよいよ最終日。ホテルをチェックアウトする。あとは室生寺に行けばいいだけなので、その前に飛鳥資料館を見学していく。謀反の疑いをかけられ自害した蘇我倉山田石川麻呂が建てた寺である山田寺の回廊を復元したものが展示されていた。この回廊は倒壊したままの状態で数年前に出土した。
飛鳥資料館の庭にあった石人像のレプリカ。

室生寺

   平日だというのに結構な数の団体客が来ている。弥勒堂では2体の弥勒菩薩を拝観。金堂では十二神将、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩を拝観する。金堂は入る側とは反対側に連子窓を通して、仏像を横から間近に見えるポイントを発見した。
 五重塔は台風で倒壊後、朱の色もあざやかに修復された。以前のさびれた感じの色もいいが、この朱の色もなかなかいい。
 2時半に室生寺を出発。2週間に渡った取材旅行もこれで終った。室生寺から伊賀上野に抜ける。名阪国道を通り、名古屋から東名高速に乗る。奈良を離れるにつれてだんだんと奈良の古色を帯びた風景が消えていくのがなんだか悲しい。無機質なビルや大手メーカーの建てた同じような家が物悲しく見えてくる。また、普段の生活に戻らなければ。

十二神将、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩が安置される金堂。

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