仏像基礎知識
仏像の種類
三十二相
仏像には三十二の人間とは違った特徴があるとされる。
全部書くのは大変なので特徴的なものだけを挙げる。
- 足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)
足の裏が平らである。
- 足下二輪相
足の裏に千輻輪(千の輻(や)の輪宝状の紋)が表わされている。
- 長指相
手足の指が長い。
- 手足指縵網相
指の間の水かきのような膜。
- 正立手摩膝相
直立したときに、手先が膝をなでるくらい長い。
- 金色相
全身が微妙な金色に輝いている。(金箔でぴかぴかに光っていてとても「びみょう」とは言えないのがあるが。)
- 頂髻(ちょうけい)相
頭の頂きの肉が盛り上がっている。
印
仏像には総て「印」というものがある。阿弥陀の印というものは、親指と或いは人差し指、或いは中指、或いは薬指で円を作る形で示されるが、人差し指の印が上品(じょうぼん)で、中指の印が中品(ちゅうぼん)で、薬指の印が下品(げぼん)である。そして、その結んだ印をお腹の所で合わせた座禅の形が上生印(弥陀定印(みだじょういん))、胸の前のあたりに両の掌を持ってくるのが中生印(説法印)、右手を上に左手を下に向けたのが下生印(来迎(らいごう)印)である。これらを組み合わせて上品上生から下品下生までの九段階の印相(いんぞう)が出来るのである。
「読売新聞1995/5/7 日曜板 地霊鎮魂 京都ものがたり 梅原 猛」より
仏教における三十三の意味
苦難に遭遇した衆生を救済するため、観音菩薩は苦難に応じて33の姿に変身して現われる。この数字に合わせて、観音巡礼の霊場は三十三所と定められ、また、京都三十三間堂の33という柱間の数もこれにあわせたものである。また、三十三には無限という意味も込められている。
西国三十三所より要約。
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