飛び石!

東関東自動車道を走って千葉にある国立歴史民俗博物館(通称れきはく)に向かっていたときのことだ。
フロントガラスにパチッという衝撃音が走った。
何かが当たったのだ。運転席の真正面の一点が白くなっている。軟らかいものが付いただけなのか、それともガラスが欠けたのか。
車を止めて見てみると、ガラスが欠けている。ひびは入っていないが、直径1ミリ、深さは1ミリに満たない程度に欠けてへこんでいた。

帰宅してからネットで検索してみると、どうやら自分で補修できるキットがあるらしい。傷の程度は浅いし、自分でやってみることにしよう。

翌日、買いに行った。UVレジンという紫外線で硬化する液体を傷に注入し、日に当てて硬化させるというものだ。紫外線が必要なので晴天の日にしか作業はできない。

ホルツ ガラスリペアキット MH115

天気の悪い日が続き、ようやく晴れた4日後にさっそくやってみた。
説明書の通り、UVレジンを傷口に注入し、クリアフィルムを上から張り付ける。夏は15分以上、冬は30分、そのままにして硬化するのを待つ。
そろそろいいか、とクリアフィルムをはがし、最後に付属のかみそりで硬化したUVレジンを削り取る。始め説明書の通り、カミソリを少し寝かせながら、こそげ取るが、軽くこすっても表面に傷が付くくらいでなかなか削れない。ええい、面倒だと傷口から離れた部分は接着面とガラスの間に刃をいれてはがす。気が付いたら、傷口がまったくもとの通り顔を出していた。剥し方がいけなかったのか、硬化が足りなかったのか。

再度UVレジンの注入にチャレンジする。今度はさっきよりも時間をかけて硬化させる。そして、カミソリで再び削り取る。今度は説明書の通り、上から寝かせたカミソリで削る。さっきはガラスに傷が付くのを恐れてそっとやったために、削れなかったのだ。今度は少し力を入れて、ガリガリっとレジンを削る。
傷口の上はそっとやろうと思い、傷口と思われるところをそっと削って行く。が、そこは傷口ではなかった。じゃあ、こっちかと思ってそこを削るとまたしてもそこではない。それを繰り返して最後に削ったのが傷口だった。
そっと削って行く。穴はふさがっていた。しかし、穴をふさいだレジンが白っぽくなってしまっている。説明書には最後にコンパウンド等で磨けとあるな。磨けばきれいになるだろうか
とりあえず穴がふさがったのでひと安心だ。今日のところはこのくらいにしておこう。