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これは1995年ごろに書いた古いレビューです。順次置き換えます。

注意:これは大学生当事に、買い足しながら書き足したもの。2回聞いただけの初期印象で「好きじゃない」とか書いちゃったりしてるんで、今の感想とは違う。とくに初期作品が不当に低く評価している…

書き直したいと思ったため消していたが、ちっとも時間が取れないので、誤解を受けるかもしれないが、再公開。

マザーズ期(1)マザーズ期(2)変革期安定期終期死後

Joe's Garage

November 1979

シングルを作るつもりでスタジオに入ったら、アルバム3枚組ができてしまったという作品(真偽のほどは不明)。まさにそれを示すように、後半は、密度の薄い(ぱっとしない、長すぎる)ギターソロで埋められているような気がします。CD1は間違いなく大傑作なのに。

全体がひとつのお話をなすように作られていて、そのお話は一度味わってほしい、かな。

楽曲は、全体的にポップなロックです。このころから、ザッパはレゲエに興味を持ち始めたようで、以後、レゲエ調の「とてもレゲエではない」曲がときおり顔を出すようになります。

Tinseltown Rebellion

May 1981

一曲目「fine_girl」を除くとすべてライブテイク。

[easy meat] [now you see it now you don't] [pick me, I'm clean]の3つのギターソロが聴き所です。実は大変オススメできるアルバム。

ちなみに、このアルバムには2つの「おしゃべり」がありますが、珍しく私はどちらも大好きです。その理由は、バックの演奏のテンションが高いからです。


Shut Up 'N' Play Yer Guitar

May 1981

ライブでのザッパがギターリードを取った部分のみを編集で集めた、ひと呼んで「ギターソロアルバム」。基本的に'78〜'79のツアーからのテイク。

(ところで、他の楽器も演奏しているのに、どうして「ソロ」というんでしょう? 本当は「リード」ですよね。ソロとは、独唱、単独演奏、つまり一つの楽器「だけ」による演奏のことだから。)

「4小節くらいのバッキング」を延々と繰り返すもの(はじめからギターインプロ用に作られたと思われる)と、以前に発表されている曲のギターソロ部分だけ取り出したものとの2種類に分けることができる(それがどうした? とは言わないでください)。たとえば、タイトルソングは[Inca Road]。ベースを聞いてるとわかります。

内容ですが、全体に大変優れています。ギタリスト必聴なのかもしれない。ザッパの自由奔放なギターの良さが全面に満ちていて、他のザッパのアルバムのギターを「物足りない」と感じさせてしまうほど。

変化しやすいザッパのギターは、時に、原曲がなんだったのか、そのテンポや基本リズムすらわからなくなるくらいすさまじいく「いって」しまいます。でも、この時期の演奏では、それだけでは終わりません。バンドが、見事にもそのギターに併せてその場その場で変化し、最終的にはもとの世界にザッパを引き戻していくのです。このさまは、他ではちとみられません。この時期のバンドは、たぶんザッパのギターにとって最高のバンドだったと思います。

特にドラマーのColaiutaの働きがすばらしい。基本ビートを外さずに5連7連9連といった奇数連符を軽々とこなす様は、まさにザッパのためのドラマーといった感じ。始めから終わりまで、ほとんどずっとおかず(フィル)をたたいているこのドラマーをして、実はこのアルバムはドラマー必聴なのかも。

[Five-FIve-FIve] [Shut up'n play yer guitar][Treachrous Cretins]の3曲(旧CD1枚目の1,3,5曲目)は、胸を張って「これがザッパのギターパフォーマンスだ」と世界中の人にお勧めしたい名演奏です。


You Are What You Is

September 1981

すばらしく充実したヴォーカルアルバム。はじめの1枚に最適では無かろうか? 

一応、すべての曲が、歌詞の上でひとつの連続した物語を作っている。

楽曲は、ハードロック/R&B/ポップなどを基本に、あらゆる方向性・方面へ、曲ごとに(あるいは曲中に)変化します。それ自体はいつものことですが、その自然さ、聞き易さは、ザッパ作品史上ベストだとわたしは思っています。プログレッシブ・ロックではなくて、説明する必要のない「ロック」をプログレッシブにした1枚だといえるでしょう。

また、ほとんどすべての部分が大変分厚いコーラス・ハーモニーに包まれていて、聞くものを圧倒します。これもザッパ作品史上明らかに最強で、少ないところで4本、多いところでは12本くらいは入ってるんじゃなかろうか? 

(Goblin Girlの後半のヴォーカル数が判別できるひとがいたらぜひメールください。同時進行する4つのメロディーと、それに伴うそれぞれのハーモニーが、ケンカせずに存在できるってゆうのは簡単な事じゃないよ)


Ship Arriving Too Late To Save A Drowning Witch

May 1982

前半は、いくつかの簡単なテーマを延々と繰り返し、その上に合いの手(? )オブリガードなどを重ねることで作品となっている「歌もの」。後半は、かなり複雑なインスト中心の、「いわゆるプログレ」を逆なでするような作品。

わたしにとっては「前半は単純すぎる」「後半は複雑すぎる」「あいまいでどこが聞き所なのかわからない」と感じた作品。

確かにザッパの器用さは伝わるとは思う。でも、イヤ。


The Man From Utopia

March 1983

これも焦点のはっきりしないアルバムだと感じた。

ザッパが「ブロードウェイのパロディ」と呼んでいるメロディがふんだんに出てくるが、ただ単に適当に歌っているように聞こえてしまう。ジャムもそれほど冴えてないんではないか。

単にわたし好みではないだけか。


Baby Snakes

March 1983

なんだか存在価値がよく掴めないアルバムだ。live in NYと同時期で、曲もかぶるし、演奏も同系等。

勢いもあるし、決して悪くはないのだが、「だからどうした? 」という感想を持った。たしか、始めは限定版ピクチャーLPであったとおもう。価値はそれだけか? 

(もとはビデオ版だったらしい。なるほど。)


London Symphony Orchestra vol 1

June 1983

タイトルのとおり, ロンドンシンフォニーオーケストラによるザッパの映画音楽/前衛音楽の演奏が納められている。LPとCDでは収録曲が違ったが、現在は[LSO 1&2]としてまとまった。

ちょっと前まで、ほめる文を載せていたのだけど、却下します。考えが変わってきました。最近は、おすすめしません。


The Perfect Stranger

Augustus 1984

ピエール・ブーレーズ室内楽団による演奏と、シンクラヴィア演奏が納められている。ブーレーズは前衛音楽界の第一人者と言ってよいだろう、高名な指揮者/作曲家です。

さて、演奏だが、タイトル曲以外は感心しなかった。この楽団なら、[Inca Road]のおもしろいヴァリエーションなどを作れらだろうに、残念だ。


Them Or Us

October 1984

いろんなジャンルのロック作品を納めた1枚。

でも、失礼ながら、浮かんでくる感想は、悪感情に満ちたものだった。

…わたしはこういうの駄目なのだ。


Thing-Fish

November 1984

本当にブロードウェイで上演されたザッパのお芝居。

でも、ミュージカルではなくて、いうなればおしゃべりバレエ。ほとんどがおしゃべり。おしゃべりのバックのインストは、ロックよりの作品で、あくまでBGMという感じで、ほとんど確たるメロディーはない。しかも、おしゃべりが大きくてあまり聞こえない。(聞いた感じでは、どうもシンクラヴィア演奏のようだ。)

旧曲の部分などは、そのマスターテープをそのまま流して歌詞をちょっと変えるだけ、というザッパらしくない(わたしにとっての思いこみですが)手の込んでないもの。 だって、その曲のはいっているCDそのままですよ。

芝居の内容に関する評価は(一般には)高かったりするのだが、アメリカ人でないわたしには、歌詞カード(セリフカードか)を読んでも「ただのエログロ」だと感じた。

そんなにおすすめできない部類の作品だなぁ。というかわたしの不得意な作品。





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