(2006年3月1日ようやく改訂開始)
01 ナゴム期|
02 キャニオン期|
03 PCM期|
04 東芝期|
05 ファンクラブ・その他
06 プレイスタイル論|
07 著書・チラシその他|
08 メンバー|
番外 引用著作権について
album: ポニーキャニオン Sep,1986
《曲目》BYE-BYE/サボタージュ/サングラスにプールを /パンクローム・フィルム/ころころ虫/コレクション/ト・モ・グ・イ /キョコウフクロウの話/マリオネットタウンでそっくりショー /フューチュラ/カラフルメリー(クレジットのみで未収録)
メジャーデビュー作。コンセプト・アルバム。モチーフは「終わり」「死」。怖い歌詞や世界観が、冗談のような歌詞にちりばめられながら提示される。音楽的には基本的にポップである。
「ボクへの歌も キミへの歌も 誰への歌もつまらない」
「ボクは死ぬキミも死ぬみんな死ぬ、おしまい」
ラストの[フューチュラ]でケラは「はい、お終いだよ。カラフルメリーを探してごらん」
と宣言する。そして、クレジットされているカラフルメリーは流れること無く、フューチュラのループに有無を言わさぬ一拍ディレイが被さって混乱する音楽の中で、アルバムは唐突にプチッと終わってしまう。
かように、このアルバムは「おしまい」のアルバムである。
構成的にはところどころ長すぎて、バランスをこわしているところもある。そりゃそうだ、彼らは理論家ではない。
イントロで、シンセノイズによるアルバムテーマフレーズが、ループを繰り返すたびにテンポとピッチを下げて、アヴァンギャルドに始まる。
突如鳴り止んだと思うと、静寂で綺麗なポップバラードが始まる。−−バラードというと違うかもしれないが。−−美しいメロとアレンジの、非常に秀逸な楽曲。名演奏。→演奏解説
そして悲しい。はじまりにして「終わり」の曲。ありとあらゆるものに別れを告げる。
寒くもないし 暗くも無い そんな広場で
おざなりの涙いらない そんなお別れ
バイバイ 僕らの君とボクとが 壊したなにか
バイバイ 僕らの君とボクとが 嫌ったなにか
バイバイ 僕らの君とボクとが 数えたなにか
バイバイ 僕らの君とボクとが 信じたなにか
アップテンポのコミカル。「ちゃいや ちゃいや ちゃいや ちゃいや 眠気」など、意味不明な叫びが楽しい。
「ボクといるのは ボクはもうイヤだよ」と、激しい自己否定。でもポップ。
これも激しいドラムフィルを持つ、ダークでハードな曲。でもサビはポップなメロを持つ。全体としてはとても怖い。
イカの仲間か シカの仲間か ナニの仲間か分からない
ボクの仲間か キミの仲間か ダレの仲間か分からない
それならば(ラブソング)歌える歌も 歌えぬ歌も 歌向かい合い つまらない
ボクへの歌も キミへの歌も ダレへの歌もつまらない
これでもか(ラブソング)
サビ後に、複雑な転拍子の間奏が入る。ここのテンションも気持ちいい。BOIL時のシャイコナでクボブリュ氏が語っていたことだが、氏は転拍子の曲は緊張するので実は苦手だとか。
(余談)
著作[ケラの遺言]によると、メジャーデビューの引き抜きは複数あったが、「ナゴム・健康の続行」を条件にすると、キャニオン以外は去っていったという。
(余談)
キャニオンの廉価再販シリーズ「Q盤」にラインナップされていて、2006年3月現在、いまだ買える。
ちなみにQ盤CDでも、LPと同じおおきな歌詞カードがそのまま使われている。真っ赤に黄色、安物香港映画っぽいイメージ。
ついでに。ジャケットのウルトラ警備隊のような不思議な服も、ケラの指定イメージだそうな。たぶん[ケラの遺言]で、コウさん談として載っている。
single: ポニーキャニオン Sep,1986
アルバムとは演奏が違う。基本的な方向は同じだがテンポが速く、出だしからドラムもギターもめいっぱい鳴る。
カイカイデーは植木均の「スーダラ節」的ニューウェーヴ・ポップソング。罪のない(? )楽しい歌だ。
(余談)
このシングルで、ベストテンに出演している。なにで読んだか忘れたが、お茶の間に「なんだこのヘンなオカマは」という感想があったらしい。
single: ポニーキャニオン Dec,1986
上海紅クジラ団が行く!というテレビ番組の主題歌だった。片岡鶴太郎氏が出ていた番組で、この後番組が例の「ねるとん紅クジラ団」である。→演奏解説
コレクション2は、シンセがかなり追加されている。
single: ポニーキャニオン May,1987
本人達曰く「ポップとは何か」を追求した楽曲。たしかに。→演奏解説
B面はめいっぱいアヴァンギャルド・サイケデリック。少年合唱団とケラとの掛け合いがスリリング。後奏のポップ部とのギャップがすごい。ぜひ一聴あれ。
album: ポニーキャニオン Jun,1987
《曲目》カーテン(前半)/Meaning Of Love/FINE /本当は彼が1番利功なのかも知れない/僕らはみんな意味がない /スリーパー/みつけ鳥/ダンス/俗界探検隊/KARADA/インサート /十進法パレード/隠れん坊/ナチュラル・カタストロフィー /カーテン(後半)/シュート・アップ
短めの曲がたくさん集められたアルバム。テーマは「愛する」。かなりひねくれた悲惨な「愛」への提言。「あなたがいつ愛に傷つけられてもよいように、このアルバムで予行練習しておきましょう」と言わんばかりだ。
ちなみに、英語でAISLEは「通路の内側」。たしかに内面を描いたアルバムでもある。
(デモとして50曲以上が持ち込まれたとか−−となにかで読んだ。)
音楽はニューウェーヴでポップ。
album:(ケラ&ジ・インディーズ) ナゴムレコード 日付?
《曲目》買い物ブギ/うっかりベッド/銭(あぶら)/明日は咲こう、花咲こう /ねじりの法則/不和/マウンテン・コラージュ/Love Song No.4/唯一度だけ
バンドはまったく別の人たち。エディ参加。
笠置シズ子のカヴァー。ハードでかっこよい。
土俵王子[ネェお星様]と同じ曲なのだが、演奏・歌詞がまったく異なる。妙なくらい切ない。“何かになりたい”という叫びは絶品。
何かになりたい。でも、思い切って何かになってしまうのはまだ怖いんだ。だからといって、いつまでも弱虫でいるわけにはいかない。恐いからって逃げちゃ駄目だ。
(追記:2006年4月2日)
LPリリース時、キャニオンとのトラブルを避けるため、名前は「Mr.ナゴム」の変名だった。
album: ポニーキャニオン Jun,1988
《曲目》心の旅/ドウブツ達の空/ト・モ・グ・イ/一週間/七色シャックリ /べにくじら/ベジタブル/FINE/ホワイトソング/KARADA/Meaning Of Love /BECAUSE/千の病を持つ男/愛のまるやけ
ライヴによるベスト版。テンションの高い演奏が心地よい。演奏アレンジもライヴ用で、ギターが前面に出たスタイルに微妙に変えられている。全体にアップテンポ気味。他アルバムでは見られないほどロック色。
(2人のギタリストがそれぞれにフランジャーと(オート? )ワウをかけ、別々のリズムカッティングをすることによる音場は、凄まじいものがある。)
[愛のまるやけの]後半の語り部分において「ありがとう、キミは間違ってる!」と叫ぶケラに感動するのは私だけじゃないはずだ。
(追記:2006年4月2日)
会場は、今はなき日清パワーステーション。当時FMで日清主宰の番組があり、毎週だれかのライブがon airされていた。有頂天もon airされた。
on air時は、若干曲目が違う。録音テープを紛失してしまったので(損失!)定かではないが、[シュートアップ]が含まれていた。
BOILには極端にMCが無いが、放送時は多少含まれていた。
なお、[愛のまるやけ]冒頭、BOILでは「ものすごく ひさしぶりの曲をやります」と言うが、on airでは「ものすごい いい曲をやります」だった。これはキャニオンの規制で変更させられたのか、それともたんに 演奏日が違うのか。細かいことは不明。
2006年8月25日:特別に日清パワーステーションradio on airを公開。