[dali's pic] Salvador Daliについて

もし人から天才だと思われたいのならば、いかなる時も“天才のふり”をし続ければよい。

-Salvador Dali-


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紹介

Salvador Daliは、シュールレアリストとして知られる画家。だがしかし、本人がいうように「ダリはダリスト(ダリ主義者)以外の何者でもない。」というのが正しいでしょう。

日本では、例の曲がった時計の絵があまりに有名ですが、あれはごく初期の絵で、 中期から後期にかけてはかなり違った画風と主題が加わっています。

わたしは、彼の後期「宗教画」の作品がものすごく好きです。宗教画といっても、こんな感じですが…

重要な点は、彼の画く女神像が、すべてダリの奥さんであるガラの姿をしているという事。ダリはすべての愛をガラに注ぎ、全身を持ってガラを崇拝していたのです。

わたしは、ダリのとった手法は、本当の神様を描きとめる事の出来るただ一つの手法なのではと思っています。

私もダリのようになりたい。


ダリ関連日記

1999年6月13日にダリ展にいったのですが、その感想をメモし忘れてますね。うーむ。

/1999年5月10日:三越ダリ展予告/

新宿三越美術館の6月からの展覧会は、なんとダリ展である。ダリの絵画が表に出ることは少なく、10年ほど前に三越がダリ展をやったときは彫刻と素描中心だった。今回は、絵画中心になる。

僕はこれまで、ダリのホンモノを2つだけみたことがある。

1つめは、1996年10月のこと。大きな展覧会があり、1点だけダリが含まれていたのだ。その当時に友人に宛てた私信が残っていたので、人名などが出ないように加筆して、公開してみよう。

名古屋市美術館へ、 「100年の夢」を見てきました。 どこぞの国の美術館の所蔵点です。 ピカソあり、モネあり、ルノワールあり、 キリコあり、ブラックあり、マグリットあり、 ミロあり、そしてダリあり。

もちろんお目当てはダリです。 ダリの油絵の本物をはじめてみました。

ダリの油絵は、 噂の10倍は美しく、 想像の3倍は驚異的でした。 ダリは1点しかなかったのですが、 他の全ての作品から飛びぬけて(目立って)いました。

キリコやマグリットを見ても、 「美術書で見たものの本物があるな、やはり本物は違うな」という 感動を得られるのですが、 ダリのを見たときは、ちょっと違うのです。

ほとんどの人が衝撃を受けて立ち止まってしまいます。 ほとんどの人が、 それが人間が描いた絵であることを信じられない様子でした。 ちいさな子供が、「これは写真なの?」と父親にたずねていました。

広野に唯ひとり医者が立っている作品 (たしか「その精神分析医は何も探していない」というタイトルのもの)が、 展覧会に出されていました。 ダリのシュールレアリストのしての名声が落ち着いたころの作品で、 よく見かける類の作品です。

まず、そのサイズが小さいことに驚きます。 14inchディスプレイとほぼ同じ大きさ。 だから、大きな美術書の見開きページよりも小さいのです。 そのサイズに、 美術書にのっている写真よりも繊細で奇麗な絵が描かれているのです。

美術書で見る綺麗な油絵は、たいていのばあいが 大きなキャンバスで描かれたものです。 30cmほどの距離から見ると、その書き込みが確認できます。 綺麗なグラデーションや陰影などがどうやってかかれているのかを、 近づくことによって確認できます。逆に、 遠ざかることによって実感できるのです。 (へんな表現だ)

しかし、ダリは違ったのです。 30cm離れた地点でそれは細密なのです。 もちろん、縮小コピーではありません。 人間が、それを描いたのです。

そして、それは離れた位置から見ても、 鮮烈に美しいのです。

ショックでした。 こんなに素晴らしいものが存在していたとは。 「小さいのに細密だから凄い」だけではありません。 確かに言いようのない何かがあふれ出ていたのです。

当然ですが、他にもよい絵はたくさんありました。 でも、霞んでしまいました。

2つめは、1997年4月、福岡市美術館の常設展でのこと。ここには、ガラをマリアに喩えて描かれた作品(かなり有名なヤツ;バブル期に購入したという)がある。学会で福岡に行ったので、そのついでに見てきたのだ。

作品は、高さが3メートル近い巨大なものだった。にもかかわらず、やはりかなり緻密だ。前回見たものとは異なり、後期(宗教画期)の作品であり、タッチや手法がかなり異なっていた。幾何学的な構成に基づいて数多くのオブジェ(生々しい神仏、雲、アリ、ガラ、そしてダリ自身)が描かれている。僕はこの時期のダリが大好きなので、本物を見れてとても嬉しかった。


(余談)

ちなみに、同じ常設展の中で、ダリよりも緻密な絵画作品を見つけた。韓国の若き奇才の作品で、「キャンバスに水滴がついた模様」をキャンバスに描いている。この水滴は「かなりの表面張力で膨らんでいる」ように見え、かつ光り輝いて見える。これが「平面の絵」であるとを確認するのは、正面からだとどんなに近づいても不可能であった(描いたものだとは識別できるけど、まだ盛りあがって見えるのだ)。斜めから見て初めて平面だと納得できる。それほどの作品であった。

(写真では、これだけの立体感は出せないと思う。)

思想とか作品の幅という意味では、その新人はダリにはかなわない。でも、緻密さという1点だけをもって、十分に誇れる作品だと思う。すばらしかった。


(閑話休題)

6月には、ダリのホンモノをたくさん見物できる。嬉しさのあまり、僕はおかしくなりそうだ。


/1999年8月23日:ダリの世界展/

名古屋での「ダリの世界展」よかったなー。本家のダリ劇場美術館から来ただけあって、初期から後期までまんべんなく作品が並べられていた。『狂えるトリスタン』では、空の緑さと岩肌の滑らかさが美しかった。『ピカソの肖像』では、チョロチョロと生えるヒゲの描画がお気に入り。この「毛の表現」は他のダリ作品でも見受けられるのだが、何度見てもその細かさに圧倒される。後半には、3D作品(2枚セットで描かれている)があった。目の焦点が合えば、本当に3D認識できるのだろうか。アヤシイ。

館内では、ダリ劇場美術館の案内ビデオが流されていた。20分くらいはある。長い。ビデオの中では、少女が幻影に誘われるようにしてダリ劇場美術館を歩き回る。作品を紹介する声、作品の中に投影される少女、そしてダリのいくつかの談話が差し込まれている。多くの作品を奇麗に写しているので、もしこのビデオが市販されているのであれば、欲しいところだ。うーむ、行きたいなー劇場美術館。

この「ダリの世界展」は、9月だか10月には、新宿伊勢丹美術館に来るらしい。新宿三越の「ダリ展」に対抗したのだろうか>伊勢丹。


[caution] 「ダリの写真」は、[Dali's Mustache] (Salvador Dali & Philippe Halsman : ISBN 2-08013-560-0) からの無断複写です。



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