「via Internet」談義

一般的なクライアント/サーバ


内部リンク付き目次


クライアント/サーバとは


クライアント/サーバとはどういうものか

利用者は気付かないと思いますが、一つのアプリケーションは、実際には複数のプログラムの集りです。複数の小さなプログラムが互いにデータをやりとりしつつ、協調して一つのアプリケーションとして働いているのです。

ネットワーク下のアプリケーションは、別のコンピュータ上で動いているプログラムどうしで協調しつつ一つの仕事をするものがあります。この仕組みを「クライアント・サーバ」方式といいます。クライアントプログラム(すなわち「客」)が仕事を依頼し、サーバプログラムが依頼に応えて仕事をします。


Internetでクライアント/サーバを利用するには

普通に「Internetを利用する」といった場合、「自分のコンピュータにクライアントソフトウェアを導入し、各サーバにアクセスして情報を得る」ことを指しています。

クライアント・サーバ形式のサービスでは、クライアントがサービスを要求しない限り何も起こりません。すなわち、コンピュータがInternetに接続しているだけでは、なんのサービスも得られません。

しかし、Internet上には、無数の公開サーバが稼動しており、誰がどのサーバを利用しても無料です。すなわち、Internetは無限の利用可能性を持っているのです。ただし、「いつでもどのサーバにでも接続できる」という保証はありません。近くのネットワークには簡単に接続できるけれど、遠くのネットワークには接続しにくいのが現実です。

ちなみに、ニフティサーブなどのパソコン通信は、「その会社のサーバだけを利用できる」条件で契約し、必ずサービスが受けられることを保障されます。一方、Internetプロバイダは、「Internetに接続できる」条件で契約するだけで、Internet上のWWWなどのサービスが快適に利用できるかどうかは保障しませんので悪しからず。


e-mail(SMTPとPOP)とメーリングリスト


電子メールとはどういうものか

電子メールとは、特定の個人宛てにファイルを送る仕組みの総称で、通常の郵便に喩えて電子メールと呼ばれています。現在のInternetで利用される電子メールは、SMTPとPOPという技術を利用しています。この技術を利用しているソフトウェア間なら、どんなソフトウェアでもデータのやり取りが可能です。

実は、電子メールの仕組みは一つではありません。この事にはあらかじめ注意が必要です。なぜなら、仕組みの違う電子メール間のやり取りは不可能だからです。

たとえば、windows95に付いてくるMicrosoft Exchangeは有名なlotus NOTESなど、グループウェアと呼ばれる商品にも電子メールの機能がありますが、それらはSMTPとPOPとは全く別の仕組みを使っています。グループウェアのメールでは、完全に同じソフトを使う人どうしでしかやり取りができません。(注:ただし、たいていのグループウェアには「Internet標準のe-mailへ変換」する機能がついています。まあ、それはそれ、これまこれ、ということで。)


一般的なe-mail配送の仕組み

SMTPサーバは各地にあって、それぞれがそれぞれのメンバーのための私書箱(スプール)を持っています。

利用者がe-mailを読むときは、POPを用いて、自分のホストの私書箱から自分のコンピュータへe-mailを「取って」きます。この時にはパスワードが必要です。

利用者がe-mailを送信するときは、自ホストのSMTPに送ります。自ホストのSMTPは、宛先ホストのSMTPへe-mailを届けます。宛先ホストは、e-mailを対応する私書箱にしまいます。

e-mailクライアントは、このPOPとSMTPサーバへの操作の両方を行います。

ところで、ホストのスプールにためておけるメールには物理的な限界があり、溢れると…様々な弊害が発生します。メールは溜めすぎないように気を付けてください。


メーリングリスト

e-mailは個人宛てだと書きましたが、実はSMTPを利用して「一つのe-mailアドレスで複数の人にe-mailを送る」システムがあります。それがメーリングリスト(以下、MLと省略)です。

何に使うのか、といえば、「javaに関係のある方々、みんなでいっしょに話し合いしませんか。このMLに登録してください。」といった風に、仲間内での連絡会・話し合いの場として使われています。

ML参加者の管理などの運営面は、MLサーバソフトウェアが行います。利用は、通常のe-mailクライアントソフトで可能です。

世の中には、多くのMLが存在します。興味のあるMLを見つけたら、参加してみるとよいでしょう。MLを紹介する雑誌・WWWコンテンツなどもいくつか存在します。ただし、MLに参加すると、多くのe-mailが届くことをお忘れなく。ホストのスプールを溢れさせないように気を付けて。


設定などにまつわる知識

e-mailの基本的な設定は、大変カンタンす。自分のe-mailアドレスと、smtpアドレス、popアドレスが分かっていればOKです。

その他の設定方法はソフトウェアによって異なるのですが、送信日本語コードは無からず必ずJISにしてください。SHIFT-JISはJISではありません。漢字コード変換はソフトウェアが行うので、入力時には特に意識する必要はありません。。ただし、半角かなは使えません。また、一度に送るメールのサイズは、32kb程度にしましょう。大きすぎるデータは、転送に失敗する可能性が高くなりますし、スプールをあふれさせる危険もあります。したがって、ファイル添付機能が付いているメールソフトを利用していても、ファイル添付はできる限り避けましょう。(ファイル転送はWWWやftpで行うべきです。)どうしてもe-mailにファイル添付したい場合は、uuencode方式でテキスト化した後に行いましょう。その際には、特にデータサイズに注意してください。

なお、ひとつの電子メールアドレスは、必ずひとりだけが使用してください。同じアドレスを複数人で共有するのは、Internetではいやがられます。役職名などのアドレスでも、同時にはひとりしか使わないようにしてください。

ひとつ重大な注意があります。マイクロソフト社のInternet Mail日本語版は、送信処理に関して重大なバグがあるため、使用しないほうが無難です。万が一使用する場合は、http://www.three-a.co.jp/~asada/msin/ などを参考にして、自己修復をお願いします。

また、ネットスケープ社のNetscape Navigator付属のメールソフトも、日本語処理にいくつかの難点があります。e-mailは、別途専用のソフトを使った方がよいでしょう。

じゃあなにを使ったらよいのか? windows95用として有名なものはwinbiff、al-mail、電信8号などです。個人的にはマルチユーザ利用が簡単なwinbiffをお勧めします。雑誌の付録やNifty、WWWで入手できます。ただし、シェアウェア。


ニュース(news, nntp)


ネットニュースとはどういうものか

ニュースは、e-mailと異なり、個人宛てではなく誰もが読めるような形でファイルを送る仕組みです。実際にはニュースよりは掲示板に似ています。その記事の多くは、質問とそれに対する答えの記事の連続です。

ニュースにはカテゴリがあり、カテゴリにはサブカテゴリがあり、…という風に、取り扱う話題分野に沿って階層化されています。最終的にファイルを送付できる部分を「ニュースグループ」といいます。

ニュース記事は誰でも書くことができ、誰でも読むことができます。MLとの違いは、それが自分宛てに「送り付けられる」のでは無いということです。そして、ニュースの記事は、一定時間をすぎると破棄されます。

ニュース記事として認められるためには、やはりいくつかのヘッダを備えていなければなりません。これも、ソフトウェアが教えてくれるでしょう。


別添:ニュースの実状

別記


ネットニュースを読むマナー

ニュースグループは、投稿内容でカテゴライズされています。たとえば、fj.sci.langは言語学的な話題を取り扱うためのニュースグループです。ここへ「windows95のインストールで困っています」という記事を投稿するのは「場違い」です。正しい投稿先(この場合はfj.os.ms-windows)を見つけましょう。また、そのニュースグループがどんな内容を扱っているのか理解するためにも、投稿する前に、既存記事を十分に読みましょう。

また、質問記事を投稿するのは自由ですが、自分で書籍などを調べる努力をした上で、どうしてもわからなかった場合のみ投稿しましょう。ネットニュースはボランタリーですが、皆の甘えを無制限に許すところではありません。

また、自分の記事内容を非難されることもあります。これに対して、非難で返しては逆効果です。本当に自分が間違っているのか、それとも相手が間違っているのか十分冷静に考えた後に、必要なら議論を続けましょう。もし、相手が非難自体を楽しんでいるような場合は、即座に相手の発言を無視しましょう。これに非難で返しては泥沼です。あくまで、冷静に。

とにかく読んでみて、自分が興味を持てそうなものを探しましょう。ネットニュースは情報の宝庫です。(fjのニュースグループ一覧は、fj.news.lists, fj.news.groupなどに「Subject:Active Newsgroups List of fj」として投稿されています。マナーに関しては、fj.1st-readmeに投稿されています。)


ネットニュース利用上の技術的な注意

文字コードやファイルサイズなどは、e-mailと同じ制限があります。また、投稿する際には、ヘッダに「e-mailが確実に届くe-mailアドレス」を記入するというルールがありますので、ソフトウェアの設定は正確に行ってください(自分のe-mailアドレスを正確に書くだけです)。それに関連して、必ずe-mailアドレスひとつを複数人で共有しないよう気を付けてください。

ここでも、マイクロソフト社のInternet News日本語版を使用しないように注意しておきます。こちらは、日本語問題、同じ記事を複数投稿する、必要なメッセージIDが不正になる、等々問題が増えています。万が一使いたい方は、やはりhttp://www.three-a.co.jp/~asada/msin/ などを参考にして、自己修復をお願いします。また、Netscape Navigator付属のニュースソフトも日本語処理に問題があるようです。

ところで、windows95用のネットニュースリーダは、あまり数がありません。事実上、winVNというリーダが支配的です。しかし筆者は、積極的にUNIXホストマシンにtelnetでログインし、mnewsやgnusを利用してニュースを読むことをお勧めします。


telnet

telnetは、ホストに接続し端末をエミュレートする仕組みです。標準入出力だけが端末側にあり、計算処理等はすべてホストが行います。

端末からファイル操作命令を送れば、ホストのファイルを操作できます(ローカルのファイルは操作できません)。端末からプログラム実効命令を送れば、ホストのプログラムを実行できます(ローカルのプログラムは実行できません)。


ftp

ftp(File Transfer Protocol)は、ファイルをそのままコピー転送する仕組みです。ローカルコンピュータからホストへputし、ホストからローカルコンピュータへgetします。

当然ながら、ホストにアクセスするには、権限とパスワードが必要です。権限によって、get onlyになったりします。


anonyumouse ftpとarchie

一方、アノニマス(匿名)ftpというサービスも存在します。

こちらは誰もがファイルをgetできるように設定されており、パスワードは不要であり、当然putはできません。ただし、慣習法として、パスワードには自分のe-mailアドレス(e-mailパスワードではない)を入力することになっています。これは、「私が利用しました」という証拠を残しているのだと考えてください。

匿名ftpサイトには、フリーウェア・シェアウェア・お試し版などのソフトを公開しているところが多々あります。ソフトだけでなく、画像や音、文書を公開しているところもあります。それらが、誰でも入手できるのです。(Internetって便利!)。でも、ウイルスには常に気を付けてください。

どこにどんなftpサーバがあり、そこにはどんなリソースがあるのかは、雑誌やWWWで各自調べてください。後にもいいますが、「如何に自分で情報を探せるか」が「Internetを有効利用できるか」のポイントです。ちなみに、有名な匿名ftpサイトにはSUNSITE、FOREST、RINGなどがあります。

さらに、archieサーバという便利なものも存在します。これは、ファイル名を指定してやると、その所在を匿名ftpサーバから探してくれるサービスです。当然、匿名で利用できます。


http

http(Hyper Text Transfer Protocol)は、htmlといっしょにWWW(World Wide Web)という化け物を構築している技術です。詳しくは次で説明します。

httpそのものは、匿名ftpを更に単純にしたものです。


ping, finger...

(pingってクライアント/サーバー? )pingは、IPアドレスかホスト名を指定すると、そこにパケットを送って返事が返ってくるのまでの時間を計ります。これによって、そこに到達するまでのネットワークの調子を調べられます。また、経路自体を確認するには、tracertしてください。

fingerは、アカウントとホスト名を指定して、その人に関する情報を得るために使います。ただし、どんな情報が得られるかは、どんな情報が登録されているかに依存します。匿名サービスとそうでないサービスがあります。






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