ビタミンCについて

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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.30 (ビタミンCの合成)

ミスター売薬です。
やみくもにビタミンCの話しが出てきたとおもいますが、ビタミンCについて少し
お話したいと思います。新しいビタミンCの知識について知っておいた方がいいと
思います。

 ビタミンCはもともとほとんどの哺乳動物は体のなかでつくっています。つくる
能力を失ったのは、人間を含む霊長類(サル類)です。ビタミンCは抗酸化栄養素
の代表として、活性酸素を除去するすばらしい栄養素で、たくさんあった方がい
いような気がします。血液中にも常に流れています。
 一生の間に細胞1g当たり酸素の通過する量は、霊長類は普通の哺乳動物にくら
べて倍くらい多い事をお話しましたが、霊長類はそれだけ活性酸素を消去する能
力が高いという事でした。
 これは調べたわけでありませんが、おそらく霊長類以外の哺乳動物は、ビタミ
ンCにかなり活性酸素を消去する事を依存しているのではないかと思います。とこ
ろが、霊長類は、ビタミンCは卒業して、もっと効果的な活性酸素消去能力を獲得
した為、ビタミンCにそれほど依存する必要が無く、それ以上の効果をあげる事に
成功しているのではないかと思います。
 人間の場合、最低限のコラーゲンをつくる時、それと各種ステロイド系のホル
モンの合成の時、目や皮膚の酸化防止、脳での活性酸素除去のためなど、限定的
な場所でのビタミンCを集めて使用しています。
 ですから霊長類以外の哺乳動物では一日20000mg〜60000mgくらいビタミンC
を合成していますが(人間の体重換算)、人間はせいぜい50〜100mg程度の量で
生きています。
 
人間もビタミンCをつくっていた後が残っているそうです。ちょうど尾てい骨が尻
尾の後のように、ビタミンCは肝臓でつくられますが、その後が残っているそうで
す。
 ネズミは、ビタミンCをつくりますが、ネズミを水に段々しずめる死を感じさせ
るようにします。そうするとネズミはストレスを感じて抗ストレスホルモンをつ
くりますが、その時たくさんビタミンCが消耗します。一方その時肝臓では、大量
のビタミンCをつくります。強いストレスを感じると、普段のやく八倍のビタミンC
がつくられるようになるという事です。
 人間もストレスを受けると副腎という所で抗ストレスホルモンをつくりたくさん
のビタミンCが消耗します。すると肝臓で、ビタミンCをつくるような反応をおこす
ようです。しかし何かの酵素が足りないそうで、最終的にビタミンCが出来上がら
ないという事です。ストレスを受けるとまったく意味のない反応が肝臓で起きます。

 どいうして、ビタミンCをつくらなくなったのでしょうか。というのもビタミンC
は人間にとってたくさん必要な栄養素では無くなりましたが、たくさんあった方が
様々な病気を予防してくれる、有るにこした事がない栄養素だからです。
 これはミスター売薬の勝手な解釈ですが、肝臓で常にビタミンCをつくっている
と、肝臓に余裕が無くなり、楽しいお酒が飲めなくなってしまうかも知れません。
 肝臓の余裕は、神様からの贈り物なのかも、、、?

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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.31 (吸収されたビタミンC)

ミスター売薬です。
ビタミンCの話しは、もう少し続きます。
今年くらいからでしょうか。厚生省のビタミンCの栄養摂取量が、今までの基準値
が50mgだったのですが、100mgになりました。この事は厚生省でも、ビタミ
ンCは欠乏症の壊血病の予防する為だけの栄養素ではなく、もっと積極的に摂取す
るようにした方が健康にプラスになるとうい事を認めたからだと思います。
 もともと動物はビタミンCをつくっているわけですので、人間ももともとはビタ
ミンCをつくっていた時代の方が長いとう事です。そういうわけで、ビタミンCの
大量摂取は体にとっての違和感はないとう事です。とうよりも、もしかしたらビ
タミンCをつくらなくなったのは悠久なる進化の歴史からすると、つい最近とう事
が言えるかも知れません。
 ビタミンCをつくらなくなった事は弱点になっている可能性すら有るのです。
 現在私達は、ビタミンCの量産できる技術に恵まれた時代に生きています。せっ
かくビタミンCは安く売られているわけですから、これを利用しない手はないと思
うわけです。

(ビタミンCの吸収) 
 ビタミンCは1000mg摂取したとするとその約半分が吸収されて血液中に入ります。
食事からのビタミンCは少量ですので、そのほとんどは100%近く吸収されます。
 しかし1000mgという大量に摂取すると、その半分のビタミンCはそのまま大腸の
方に行きます。
 ところが、便の中にはビタミンCは出てきません。これはビタミンCは大腸で働い
てくれているからです。ビタミンCはニトロソアミンという発ガン物質の毒を弱め
る働きが有ります。大腸の中の悪玉菌の中には、ニトロソアミンをつくる菌がい
ますので、その害を減らしてくれます。またビタミンCは悪玉菌を殺菌する働きが
有ります。ビタミンCを摂取している人と食事からだけの人では、大腸ガンの発生
率に差がつくそうです。
 
 大量摂取によって血中に入ったビタミンCは、摂取後2時間位をピークに
5、6時間位たつとほとんど通常に戻ります。その間に体の様々な器官に取り込
まれます。しかしそのほとんどは、尿に捨てられます。尿に捨てられるビタミン
Cは尿を酸性にして尿路感染症を予防してくれます。もう既に尿路感染症にかかっ
てしまった時には、医者にかかって下さい!
 風邪の初めにビタミンCを大量摂取したらいいというのは、一時的な殺菌効果を
期待する事が大きく、栄養的にはあまり意味が有りません。

今日はこのへんで

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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.32 (ビタミンCは貯まる!)

ミスター売薬です。
今日は、ビタミンCの新しい知識についてお話したいと思います。前回の話しでは、
ビタミンCは、大量摂取してもそのほとんどは尿か便に捨てられる事をお話しました。
 副産物的には、血中のウィルスや細菌を殺す効果があったり、尿路感染症にか
かりにくくなる等の効果は有りますが、栄養的には余り吸収しませんので、無駄
が多いようです。
 ところが、これからの話しが新しい知識ですが、実は、ビタミンCは体にたまる
のです!一見無駄の多そうなビタミンCの大量摂取ですが、この無駄なような事を
2〜3ヶ月続けると体の貯蔵量が変わってくるのです。ためしてガッテンでも出
た事が有るようなので、知っている人は知っていると思いますが、、、

 毎年11月に国民栄養調査が行われますが、日本人はビタミンCを一日120mgくら
い摂取しています。基準値の100mgは越えています。おそらく今年も越える事でし
ょう。しかし日本のビタミンCの権威の佐賀大学教授、村田晃教授によると、11月
は一年中でもっともみかんや、柿などビタミンCの多い食品を食べる時期で、しか
も食品に入っているビタミンCの量を調べる方法で、調理で失われるビタミンCを
まったく無視した不正確な数値だそうです。村田教授の独自の調査によると年平
均のビタミンC摂取量は45mgだそうです。以前の基準値も割っているという事で
す。

 一日45mg摂取している人の体に貯まっている量は、1500mgだそうです。とこ
ろが、毎日2000mg〜3000mgの摂取を2〜3ヶ月続けると貯蔵量は4500mgに増
えるという事です。
 サプリメント(栄養補助剤)を使うと、食事だけで摂取する3倍も体に多く流
れるようになるのです。

 体のなかで最もビタミンCが濃く含まれているベスト5は、多い順番に
1脳下垂体
2副腎
3水晶体
4脳
5肝臓
以上です。脳下垂体や副腎では、ホルモンをつくっていますので、ビタミンCを
必要としている為たくさん集まっています。水晶体に集まっている理由は、白内
障を防ぐ為です。紫外線で発生する強力な活性酸素を防ぐ酵素は、体には有りま
せん。目は常に紫外線にさらされていますので、そのまま放置すると変性して白
く濁ってしまいます。常に抗酸化ビタミンのビタミンCを流す事で、紫外線の害
を防ぐバリアの役割をしているのです。
 脳は体重の50分の一の重さです。しかし常に活動して体温調整など寝ていて
も活動してエネルギーを消耗しますので、酸素の消費量は体で消費する5分の一
も使っています。大変燃費の悪い臓器です。その分駆け足で老化しそうです。
そこでおそらく少しでも活性酸素の害を減らす為に脳に集められているのだと
思います。
 肝臓では、やはり化学工場ですので様々な毒物を解毒しないといけませんの
で、活性酸素が発生する頻度が多いですので、その害を防ぐ為にもビタミンCが
集まっていると考えられます。また、様々な化学反応にもビタミンCが使われて
いる為と考えられます。

ビタミンCの大量摂取を続ける事で、このような場所にながれるビタミンCの量を
増やす事ができます。ビタミンCは活性酸素を消去する代表的な抗酸化ビタミン
ですので、組織を活性酸素による損傷から防いでくれます。

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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.33 (ビタミンCは効く?)          

ミスター売薬です。
これからしばらく、ビタミンCの話しをしながら、思いついた事を話していきたい
と思います。ミスター売薬は健康四方山話(よもやまばなし)が好きです。
 ビタミンCは色々な病気に効果的ですが、例えばガンについてもアメリカなどで
専門科の人はほとんどガンの予防の為にビタミンCを飲んでいるそうです。ではは
たしてガンには、効くのでしょうか。その答えは、ノーです。ガンを予防する効果
はあってもガンになってからどれだけ飲んでもほとんど効果は、期待できません。
大量に飲み続けると延命効果は有るようですが、、
 ビタミンCは、このように単独でなにかの病気を治そうとするのは、ちょっと無
理があるかもしれません。ビタミンCは活性酸素を消去するビタミンです。ほとん
どの病気が活性酸素と関係有るとしたらこれを消去するわけですから、ほとんど
の病気に効果が有るはずです。しかし効果的な事と病気を治す力が有るのとは違
います。この事をお忘れなく、、、

 前回の話しで、ビタミンCは貯まるといいましたが、貯蔵量は、高齢になる程少
なくなり60歳で、20歳の人の半分程になるそうです。40歳を越えたら誰で
もビタミンCはサプリメントで補給した方がいいかも知れません。
 あと村田教授によると一番ビタミンCが不足している人は、入院患者だそうです。
病院給食が悪いのか、薬をたくさん飲んでいる為消耗して不足するのか、両方か
も知れませんが、とにかく不足しているようです。
 寝たきりで、床ずれをおこしている時ビタミンCを飲ませると改善する事が有る
そうです。

 老人性痴呆症の人にビタミンCを与えると1〜2ヶ月で、症状の改善が見られま
す。軽いうちであれば完全に改善する事はあるようです。

ビタミンCは1000mg〜3000mgを2〜3ヶ月続けるとほとんど体の貯蔵量の満量まで
貯まります。その満量の維持量は、最低500mgだそうで、ま、1000mg位とっていたら維持はできると思います。

 ちなみに日本のビタミンCの権威、村田晃教授は、一日3000mg食事の時に1000mgづつ飲んでいるそうです。そして風邪を引きそうな時には、一時間置きに5〜6回1000mgづつ飲むと大体もうこれで、ウィルスをやっつけたかなーと思うそうです。
村田教授は、ビタミンCを飲みはじめてから20年間、ウィルスの侵入を感じる事は
あっても、風邪らしい風邪は引いてないとのことです。