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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.111(脂肪1 脂肪の種類)

ミスター売薬です。
 これから体の脂肪のお話をしていきたいと思います。先日高円宮さまが亡くな られたことがきっかけとなってか運動中の突然死が話題になって特集されたりし ています。ミスター売薬のお客様でも30代前半で心筋梗塞を起こして死に掛けた 人がいます。最近は若い人でも気をつけていないと危ない気がします。昔「41 歳寿命説」という本がありましたが、予言は外れてはいると思いますが、最近だ んだんその兆候もまんざらではないような気がしますね。
 高円宮さまは心室細動という不整脈が原因でしたが、不整脈にしても動脈硬化 が原因の場合もあります。また不整脈はミネラル不足も考えられます。そういえ ばミスター売薬の好きなカーペンターズのカレンも心室細動が原因でなくなった と考えられています。拒食症で様々な薬を使ったあげくに、衰弱しきった体にト ドメを刺すようにして下剤を使ったため、下痢によってカリウムというミネラル が不足し不整脈発作を起こしてしまったと考えられています。
運動によって汗をたくさんかくともミネラルの不足を引き起こしやすいので、注 意が必要です。

大切なミネラルは以前にもお話したことがあるような気がしますが、4種類です。
カルシウム
カリウム
ナトリウム
マグネシウムです。この中のどのミネラルが不足しても不整脈を起こして心臓が 停止する可能性はあります。しかしカルシウムは骨をバンク代わりにしています ので、血中に不足することはまずないといっていいでしょう。あと日本人であれ ばナトリウムが不足している人は余りいないと思います。和食を食べるとほとん どの人は塩分の摂りすぎになるからです。 そこで注意しないといけないのが「マグネシウム」と「カリウム」ということで す。この栄養源のお勧めはバナナです。一日1本食べると結構な補給になります。 運動前のバナナは、不整脈発作を救う可能性があります。運動選手もバナナをよ く食べるそうです。なんせ南国の食品ですので、漢方的にいっても体を冷やす効 果もありますし、汗で消耗した栄養素の補給になります。

  バナナ推奨協会の宣伝でした。冗談です。

脂肪というテーマとは余り関係ない話でした。

ということで脂肪についての話を戻します。ミネラル不足が不整脈のリスクを高 めますが、もう一つはやはり動脈硬化でしょう。動脈硬化によって血流が少なく なると、おそらく乳酸などの老廃物がたまりやすくなるために痙攣発作を起こし やすくなると考えられます。

 動脈硬化といえばコレステロールです。

 人間の体の中に存在している脂肪は4種類です。さて何でしょう? まず「コレステロール」次は「中性脂肪」、あといえますでしょうか。ミスタ ー売薬もよくわかりませんでしたがある本に書いてありました。ということで、 「リン脂質」です。後もう一つ、、、 「遊離脂肪酸」だそうです。

遊離脂肪酸は脂肪酸が単独になった状態です。以前ステアリン酸、リノール酸、 アラキドン酸などアレルギーのところで出てきましたが、これらは脂肪酸です。 遊離脂肪酸はこのような脂肪酸が単独で存在した状態です。しかしこのような脂 肪酸は自然界や体内では「中性脂肪」という状態で存在しているのが普通です。

 「中性脂肪」のことはよく「トリグリセリド」といいます。トリはトリオのこ とで3という意味です。グリセリンという3個のホックがついたものにネクタイ のような脂肪酸が3個引っかかった状態になっているのがトリグリセリドこと中 性脂肪です。体内の脂肪のほとんどはこの中性脂肪として存在しています。つま り中性脂肪といってもみんな同じではないわけです。色々な脂肪酸が3個くっつ いたら中性脂肪になるわけです。これはリン脂質でも同じです。

 「リン脂質」はグリセリンにリン酸1個と脂肪酸2個くっついた状態の脂肪です。

 「コレステロール」はステロイド骨格を持つ独特の形をした脂肪で、ステロイド 骨格を持つ女性ホルモン、男性ホルモン、副腎皮質ホルモン、ビタミンDなどの原 料になったりします。その他細胞膜にも必要な栄養素として、各細胞はコレステ ロールを受け取ります。

 ちょっと中途半端になりましたが、長いと疲れるのでそろそろやめます。






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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.112(脂肪2 リポ蛋白)

ミスター売薬です。
脂肪のお話の続きです。4種類の体の脂肪はいえますでしょうか?
コレステロール
中性脂肪
リン脂質
遊離脂肪酸 ということでしたね。これらの脂肪は血液の中を運ばれていますが、血液の中で は「リポ蛋白」という形で輸送されています。というのも脂肪は疎水性ですので、 そのまま血液に流すと、分離してしまいます。もしそのまま血液に脂肪を流した とすると、脳には脂肪しか届かず足には血球類しか届かないなんてことになるか もしれません。まんべんなく体の細胞に脂肪を届けるのには、血液の中にしっか り溶け込む「リポ蛋白」という形態が必要になるわけです。
 ということでリポ蛋白は脂肪を運ぶため親水性の皮をかぶせたちょうどシュー クリームのようなものでしょうか。
 リン脂質は疎水性の脂肪酸側と、親水性のリン酸の部分からなっていて、リン 酸の側を表面に向けてリポ蛋白の皮になっています。リポ蛋白の構造は表面に遊 離コレステロールという比較的水になじむ成分、アポ蛋白(リポ蛋白受容体のカ ギの役目)、そして脂肪と水両方になじむリン脂質からなります。そして中身の クリームには、疎水性のコレステロールエステル、中性脂肪が入っているという 形です。  

 大体イメージできましたでしょうか。やっぱりシュークリームのイメージです ね。 しばらくは楽しくない説明が続きますがお付き合いください。

 リポ蛋白には種類があります。悪玉コレステロールという名前でおなじみのLDL のことは知っている人も多いと思いますが、LDLもリポ蛋白の一種です。一生懸命 60兆ある細胞にコレステロールという栄養素を届けているリポ蛋白を悪玉とい う名前はちょっとかわいそうですね。

 ということでリポ蛋白の種類について全部いえますでしょうか?5種類あります。
LDL
HDL
VLDL
IDL
カイロミクロン この5種類です。簡単に説明します。

「カイロミクロン」は一番大きなリポ蛋白で、粒子が大きすぎるので、血管の内 皮細胞内には入り込むことはできないので、動脈硬化の原因にはなりません。カ イロミクロンは脂肪酸が吸収された後、腸で作られるリポ蛋白で、腸から吸収さ れた中性脂肪を細胞組織に届けるためのリポ蛋白で、主には肝臓まで運んでいま す。

「VLDL」はvery low density lipo-protein ということで超低比重リポ蛋白とい うことでカイロミクロンの次に大きなリポ蛋白で、LDLにveryがついた形です。 VLDLは肝臓でつくられて、カイロミクロンと同じく中性脂肪を届ける役目を持っ ています。
 比重が低いということは脂肪の比率が多いために軽いということです。一番重 いのはHDLですがタンパク質が42%に対して、VLDLはタンパク質が8%です。

「IDL」とは余り聞きませんが、それほど多くないようです。「I」はintermediate. ということで、中間という意味です。VLDLとLDLの中間という意味です。中間比重 リポ蛋白ということです。なんで超低比重と低比重のあいだが中間なのかわかり ませんね。低比重と高比重の中間なら話はわかりやすいですが、とにかくVLDLとLDL の間がIDLです。本来なら「ILDL」のといえばわかりやすいリポ蛋白です。VLDLレム ナントともいわれ、VLDLが中性脂肪を届けたあとにIDLになります。 さらに中性脂肪を配達すると、LDLになります。

「LDL」は一番有名なリポ蛋白ですね。低比重リポ蛋白のことです。動脈硬化の原 因になることから悪玉コレステロールともいわれています。それぞれ中性脂肪の 積荷を細胞に届けていくことによって、VLDLからIDLになりLDLに変化するルート で作られます。コレステロールを届けるためのリポ蛋白で粒子が小さいので、細 胞膜には本体ごと吸収されます。
 酸化を受けると酸化LDLとなり、きれいな球形が壊れるようになると、LDL受容 体に認識されないようになり、うろうろしているうちに動脈硬化の原因になって しまいます。

「HDL」はヘビー比重、高比重リポ蛋白ということで最も粒子が小さい重いリポ 蛋白です。末梢組織から余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きがある ことから善玉コレステロールといわれています。HDLだけは少ないことが問題に なります。しかしまれですが、たまに極端にHDLが高い人がいます。これも病的 な体質が隠れていることがあり、動脈硬化が進みやすい場合もあります。  






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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.113(脂肪3 総コレステロール基準値)

ミスター売薬です。
リポ蛋白の種類は
カイロミクロン
VLDL
IDL
LDL
HDLでした。LDLはよく聞くと思いますが、ちょっと混同しやすいことですが、 健康診断などで、LDLコレステロールとか、HDLコレステロールというのは厳密には LDLリポ蛋白中のコレステロールということでしょう。
 LDLやHDLの中にもコレステロールだけではなく、中性脂肪が入っていますので、、、、。
そんな話は重箱の隅のようなお話ですね。

コレステロールというとちょっと前に基準値のことで新聞報道がありましたが、 知っている人もいると思います。総コレステロールの基準値のことです。
 高脂血症の診断基準値は1997年に日本動脈硬化学会で制定されました。米 国の大規模調査の結果、総コレステロールが220mg/dl以上で虚血性心疾患の 発症率が高まることが明らかになったことと、日本での調査でも同様の結果がで たことから、日本でも220mg/dl以上が高脂血症の診断基準値となっています。

 ところが様々なデータからこの基準値はきびしすぎるのではないかという話は 以前からありました。死亡率からすると、総コレステロール値、 200〜200mg/dl位が一番低くなっています。虚血性疾患だけを考えたら、 低ければ低いほど少なくなるわけですが、自殺、ガンなど様々な原因の死亡率を 考えると、低ければ低いほどいいとも限らないともいえます。170mg/dlを下 回ると、うつ病による自殺者や、交通事故死なども増えるようで、全体の死亡率 は上がるようです。コレステロール値全体を見ると最も低い死亡率の220mg/dlを 高脂血症の基準値にするのは普通に考えて納得できない気もします。

 以上の理由からか知りませんが、2001年6月に日本動脈硬化学会では、高 脂血症の診断基準が240mg/dl以上という新基準案がだされました。
 ですから、もう2002年くらいからは病院での基準値も240mg/dlに変わ るんではないかと思いきや、高脂血症で病院にかかっている人なら知ってると思 いますが、全然変わっていませんよね。あの新聞記事は何だったのか?という感 じです。
 実は人間ドック学会では、220mg/dlを主張していますし、循環器学会でも 虚血性心疾患の一次予防を220mg/dl未満とする最終案を2001年にまとめ ています。結局意見の分かれるところで、お医者さんの方ではそのままというこ とになったのでしょうか。

 日本動脈硬化学会でも危険因子が一個以上あると、基準値は240mg/dlではなく 220mg/dlとなるとしています。
危険因子とは、
1、年齢(男性45歳以上、女性55歳以上)
2、高血圧
3、糖尿病
4、喫煙
5、冠状動脈疾患の家族歴
6、低HDLコレステロール
が挙げられていますが、実質的には220mg/dl以上で、危険因子が一つもない人は 少ないと思われます。他の学会との一貫性を持たせるために、一つ以上の危険因 子があれば220mg/dlが基準値と改定することで、実質的には220mg/dlが基準値 というのと余り変わらないような状態になっています。

 ちなみに危険因子が2〜3個で200mg/dlが基準になります。糖尿病なら1個で 200mg/dlを越えると虚血性心疾患のリスクが増えます。  

 東京在住の100歳を越した人のコレステロール値の平均は162mg/dlという話し もあります。超高齢になるとさらに虚血性疾患のリスクが増えますので、低く保 つことは長寿の必須条件かもしれません。170mg/dl以下になると自殺者が増える とは言っても全体からすると少ないと思います。やはり高齢になると虚血性疾患 が怖いわけですので、これを防ぐ方が実質的には寿命を延ばすことにもなりそう ですので、220mg/dl以下に保ちましょうという話は決して悪い話しではないと 思います。   

 最近はスタチン※というコレステロール値をきちんと下げてくれる薬もありま すので、上手に利用していけば虚血性疾患を予防して寿命を延ばすことにもつな がると思われます。

※スタチンとは、「リポバス」「メバロチン」「ローコール」「リピトール」な どで、現在高脂血症の治療に使われている薬の90%はスタチンです。  

(参考 「高脂血症」 管原正弘 講談社)






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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.114(脂肪4 虚血性疾患の危険因子)

ミスター売薬です。
動脈硬化の原因はコレステロールが血管内皮細胞から中膜の辺りに入り込んで溜 まってしまったことによって起こりますので、原因の一番は、コレステロールで す。  

 しかし前回、高コレステロール血症以外の危険因子があることについて、お話 しました。

もう一度おさらいすると、
1、年齢(男性45歳以上、女性55歳以上)
2、高血圧
3、糖尿病
4、喫煙
5、冠状動脈疾患の家族歴
6、低HDLコレステロール
以上の危険因子を持っていると、コレステロール値が基準値以内でも虚血性疾患 の危険性がでてきます。
特に家族歴がある場合は他の危険因子を体質的に持っている場合がありますので、 コレステロール値が正常であっても安心はできないでしょう。一番ポピュラーな 危険因子はやはり高脂血症であり、上に挙げた6項目の危険因子ではありますが、 最近注目されている危険因子もいくつかありますので、紹介しておきます。

(LDL粒子が小さい)  まず、動脈硬化の原因になる悪玉コレステロールといわれるLDLですが、こ の粒子が細かいと動脈硬化になる可能性が高まることが知られています。これは 体質的なものもありますが、中性脂肪値が高いと多くなる傾向があるようです。
 中性脂肪が高い人の中には、中性脂肪がたくさん含まれるVLDLを作ってし まう場合があります。VLDLの中に中性脂肪の比率が多いと、中性脂肪を各細 胞に届けた後、IDLになり、さらに配達してLDLになるわけですが、中性脂 肪が多かった分、配った後はコレステロールの比率が少ない小さいLDLになっ てしまうのではないかという考えが有力です。
 高中性脂肪は糖尿病のところで、血栓をつくりやすくするPAI−1が増える ことで、虚血性疾患のリスクが高まることをお話しましたが、同時に粒子の小さ いLDLが増えることで動脈硬化のハイリスクにもなるようです。
 粒子が小さいLDLは血管内皮細胞を通過しやすく、酸化もしやすいというこ とで、動脈硬化の原因になりやすいLDLです。

(レムナント)
 その他レムナントが多いことも挙げられます。レムナントとは残りかすの意味 で、VLDLが中性脂肪を配達し終わったレムナントはIDLです。また一番大 きなリポ蛋白のカイロミクロンが中性脂肪を配り終わった残りかすをカイロミク ロンレムナントといいます。カイロミクロンレムナントは普通肝臓で分解されま す。
 このIDLやカイロミクロンレムナントは粒子が小さく酸化されなくても血管 内皮細胞を通過して、動脈硬化の原因になります。  通常の検査では調べませんが、このようなレムナントの量が多いと動脈硬化が 進みやすく虚血性疾患のハイリスク者となります。

(ホモシステイン)
 最近ホモシステインということをたまに聞くようになりました。 http://www.zenyaku.co.jp/health/vita/homsis2.htm
ホモシステインは「システイン」というアミノ酸の代謝物で、血中に増えてくる と、酸化ストレスを増大して、LDLが酸化LDLになり、血管壁中に蓄積して いくようになります。原因としてはホモシステインの代謝異常ということですの で、ホモシステインの代謝に関わるビタミンB6、B12、葉酸を補給すると、ホモ システインをある程度下げることができます。

(クラミジア)  ちょっと前に「200X特命リサーチ」に肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニア) のことが特集されました。この肺炎クラミジアが動脈硬化の機序に関わっている 可能性が高いことが最近の研究でわかってきています。心筋梗塞を起こした人の 4割にこの肺炎クラミジアの抗体が見つかっているという話しもあります。そし て動脈硬化の起こっている血管の中にもこのクラミジアが発見されているような 話もしていました。
 この肺炎クラミジアは抗生物質で予防や治療ができることから、米国では抗生 物質による大規模な臨床試験を行っているとのことです。  テレビでは心筋梗塞の50%は肺炎クラミジアが関わっているといっていまし た。
 菌が関わっているといえば歯周病でも動脈硬化の原因になったり、血栓をつく る刺激になって心筋梗塞は歯周病のない人の3倍になるそうです。
 腸内細菌についても悪玉の腸内菌は有害なアンモニアや発癌物質のニトロソア ミン、インドール、スカトールなども作ります。このような有害物質が血栓形成 に関わっていたり、動脈硬化の原因になったりすることもあるようです。

(リポ蛋白スモールエー) 以前にマーガリンやショートニングのような水素添加脂肪をよく食べていると、 リポ蛋白スモールエー{Lp(a)}が増えるという話をしましたが、本当は体質的 な影響が大きいようです。このLp(a)が多いと動脈硬化が進みやすく、血栓も つくられやすくなります。Lp(a)はLDLリポ蛋白に余分なアポ蛋白がくっつ いた形をしている変形したリポ蛋白で、血管内皮細胞にくっつきやすくトラブル を起こしやすいリポ蛋白です。通常の検査で動脈硬化の危険因子が見つからない 人で、心筋梗塞を起こした人を調べると、このLp(a)が高くなっている人が少 なくないとのことです。

(その他の危険因子) その他炎症性化学物質のCRP値、SAA値、そして凝固因子のフィブリノーゲン、 線溶を邪魔するPAI−1なども心筋梗塞の危険因子となります。

ということで、高コレステロール血症以外でも様々な危険因子がありますので、 コレステロール値が正常だから安心というわけにはいきません。

配慮すべき危険因子
・高中性脂肪血症
・LDLが小さくて重い
・レムナントリポ蛋白(IDL)、カイロミクロンレムナントが多い
・Lp(a)値が高い
・ホモシステイン値が高い
・高感度CRP値が高い
・SAA(血清アミロイド)値が高い
・フィブリノーゲンが多い
・PAI−1が多い
日本動脈硬化学会総会2001より 専門家と言われる人はこのような血液中の成分を研究して、医薬品を開発するた めの理論を解明したりしているんですね。素人にとっては成分名だけで頭が痛く なります。

(参考 「高脂血症」 管原正弘 講談社)







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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.115(脂肪5 死の四重奏)
ミスター売薬です。
「死の四重奏」と聞いたことがあるでしょうか。誰が言ったか知りませんが、動 脈硬化になりやすいファクターが4個そろうと、短命になる可能性が高くなるか ら、このような名前になったのでしょう。この4個がそろうと、ラッキーセブン ではありませんが、それぞれ軽症であっても死に直結するような血管の老化が進 んでしまいます。
1、肥満
2、高中性脂肪血症
3、耐糖能異常
4、高血圧
そして「喫煙」を合わせて「死の五重奏」という場合もあります。

喫煙以外この内容にぴったりはまっている同僚がミスター売薬の近くにいますが、 短命にならないように気をつけてください!
 それはいいとして、このポイントは「インスリン抵抗性」と思われます。糖尿 病のところでお話ししましたが、肥満になるとインスリン抵抗性が出やすくなり ます。インスリン抵抗性になると、インスリンが効きにくくなるわけですので、 血糖値の調節がうまくいきにくくなります。
 健康診断では、空腹時血糖を調べますので、ミスター売薬は正常となっていま すが、インスリン抵抗性があると、食後に急激に血糖値が上がっている場合があ ります。このような状態を耐糖能異常といいます。境界型糖尿病でも食後高血糖 を引き起こしている場合、やはり動脈硬化を進めやすくなります。
 またインスリンの効き目が悪くなると、通常より多くのインスリンを分泌する ようになります。
 そして高インスリン血症になるとさらに悪影響が現れます。インスリンはリポ 蛋白リパーゼという酵素を抑制しています。リポ蛋白リパーゼとはカイロミクロ ンやVLDLのような中性脂肪を運ぶリポ蛋白から、中性脂肪を降ろすときに使われ る酵素です。
高インスリン血症になるとリポ蛋白リパーゼが抑制されて、リポ蛋白から中性脂 肪を細胞に届けにくくなり、血液中に中性脂肪がだぶついてしまいます。この状 態が高中性脂肪血症です。
 そして、そこに高血圧というファクターが加わると、大変危険になるわけです。 高血圧は血管内皮細胞を傷つけて、粥状に溜まっていたコレステロールが血管内 空に顔を出す引き金にもなります。血管内空に顔を出したコレステロールは大き な血栓をつくる刺激になります。これが心臓の血管に起こると、心筋梗塞を引き 起こすようになります。

 肥満がきっかけとなって「インスリン抵抗性」が起こるようになると、死の四 重奏がセットで発症しやすくなります。このことから、「内臓脂肪蓄積症候群」 というような同類の言葉もあります。
この4つのファクターがそろうと一個一個のファクターは致命的な数値でなくて も、相乗効果により危険性は高まります。
 例えば肥満の男性で、境界型糖尿病で、血圧の下が85とちょっと高め、中性 脂肪も200とちょっと高め、尿酸値も8という感じで全てそこそこ高めという 人の心筋梗塞になるリスクは、一般の30倍にもなります。

 ミスター売薬も自分の事を言われているようでちょっとこわいです。

(参考 「高脂血症」 管原正弘 講談社)






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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.116(脂肪6 心筋梗塞)

ミスター売薬です。
ちょっと前に心筋梗塞や、脳梗塞のメカニズムに血管にコレステロールが溜まっ て閉塞して起こることをお話しましたが、実は心筋梗塞を引き起こした梗塞の部 分の動脈硬化はそれほど進んでないことが多いのです。
 運動をすると心臓が苦しくなるという人がいますが、大体ある程度年をとって からです。このような狭心症を労作型狭心症といいます。労作型狭心症は心臓の 血管が75%以上詰まるようになると、症状がでてきます。ちょっとした運動で も心筋は安静時の5倍もの酸素を使うようになります。心臓に血液を送っている 冠状動脈が狭窄して、運動時に心筋が痛むタイプです。
 この動脈硬化が足の血管に起こると、間欠性跛行(かんけつせいはこう)とい い、少し歩くと足が痛くて歩けなくなり、休むとまた歩けるようになるという症 状がでます。足の血管に発症した、労作型狭心症のようなものです。

 ところで心筋梗塞を引き起こした人の約7割は冠動脈の狭窄(きょうさく)が 50%以下の人です。狭窄が50%以下の場合は「トレッドミル」のような、ロ ーラーの上を早歩きしたり走ったりしながら心電図を測定する、運動負荷試験を 行ってもほとんど異常が見つからない程度です。

 ちょっと前にテレビで、マラソンの競技中に亡くなった人の特集をしていまし た。マラソンに出場するくらいですので、やはり普段からトレーニングをしてい て50代、60代でも健康には自信のある人たちです。このような人たちは運動 負荷試験を行ってもおそらく心電図に異常は出ません。しかし60代にもなると、 動脈硬化により50%くらいの狭窄は体のあちこちでおこってきます。長時間の 運動によって、動脈硬化を起こしていた部分からコレステロールを包んでいた内 膜が破れて、血液中に粥状のコレステロールが顔を出すようになります。
 すると急激に血栓が発生して血管を詰まらせてしまいます。このようなメカニ ズムが、マラソンの突然死の原因になったと考えられますが、多くの心筋梗塞の 原因にもなっていると考えられます。
 マラソンの突然死は大変急激ですが、粥腫が血管内空に顔を出してから1日2日 くらいかけてゆっくり血栓が詰まる場合もあります。完全に塞がって心臓が痛む 心筋梗塞の発作から3時間以内であれば血栓を溶かす薬を注入する処置で完治す る場合もあります。

 心筋梗塞を起こして、心筋の一部が壊死してしまうと後遺症がのこり、無理の できない体になることもあります。
 しかし、脳梗塞に比べたら見た目には変わりありませんので、まだいいかもし れません。脳梗塞の場合、後遺症が残る可能性は高くなります。
 若くても無茶はよくありませんね。運動は健康にプラスですが、余り熱心にな りすぎると、思わぬ事故につながりかねません。ということで、ミスター売薬の 会社では草野球チームがありますが、ミスター売薬はやっていません。仕事で汗 をかくことが健康法!なんちゃって、、、。(実は単に野球は好きクナイ)

 動脈硬化によって心筋に血液が回りにくくなると、不整脈を引き起こすことも あります。不整脈の原因は色々ありますので、一概に言えませんが動脈硬化も一 因になります。
 高円宮さまの「心室細動」は死に直結する恐ろしい不整脈で、30分以内に死 亡した不整脈は大体この不整脈が原因です。読んで字のごとく心室の筋肉が細か く動く症状で、心室の痙攣は血流が止まってしまいます。
 不整脈には「心房細動」というものもあります。実はミスター売薬は一過性で すが「心房細動」の経験があります。 心臓が踊っている感じです。いつ心臓が停止するのかと思うと、不安感がきます。 脈拍は通常の倍くらいですが、二倍脈があるというよりはピクピク痙攣している だけという感じです。しかし心房細動では普通死なないようです。でも気持ち悪 いものです。

 ということでまとまらないお話でしたが、最近40代後半の人の心筋梗塞や、 脳梗塞の話をよく耳にします。やはり、実際にはそれほど多い数ではないでしょ うが、千人くらいのお客様とお付き合いしてたまに話を聞く程度にはあります。 実際に半身不随になっている40代のお客様のおられますので、驚いてしまいま す。

 40代ではそれほど動脈硬化が進んでいる人は少ないはずですので、突発的な 血栓症が原因と考えられます。中性脂肪が高いなどの血栓症を起こしやすいよう な因子のある人はなお要注意です。




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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.117(脂肪7 脳血管疾患の種類)

ミスター売薬です。
心筋梗塞は運が悪ければ速攻で東の空に行くことがありますが、運よく助かった 時には見た目にはそれほどひどい後遺症は見られません。やはり脳の疾患の方が 後遺症を残すことが多く後々の人生に大きな影響を与えます。
 脳血管疾患(脳卒中)は大きくは
1、脳内出血
2、クモ膜下出血
3、脳梗塞
4、その他 に分類されます。脳血管疾患は現在死亡の原因では第3位で、約13%くらいです。 しかし死亡しなくても年々脳血管疾患患者は増え続けており、片麻痺や言語障害 などの障害を残してしまいます。現在脳血管疾患は寝たきりの原因の4割をしめ、 患者数も180万人と多く、これからも高齢化にともなって増えていくと予測さ れています。  

 1951年から脳血管疾患が死亡原因のトップになり、60年代、70年代と ピークの時には「脳内出血」が多く、脳血管疾患全体の約6割は「脳内出血」で した。どちらかというとやせている方が脳出血を起こしやすく、以前は肥満が少 なかったでしょう。脂肪細胞の放出するホルモンの影響で、血栓をつくりやすく なることが知られていますが、反対に脂肪で膨らんだ脂肪細胞が少ないと、血栓 ができにくく、血管の亀裂の修復が遅れて、脳出血が増えるとも考えられます。 現在「脳内出血」が少なくなった原因に、欧米化した豊かな食生活で血管が丈夫 になったこともあげられます。肉を多く食べると、脳出血は減ります。 しかしその分最近は脳梗塞が年々増えてきて、現在脳梗塞は脳血管疾患全体の 63%を占めるようになりました。全体的にみると大幅に「脳内出血」が少なく なったことにより、脳血管疾患は減っていますので、現在のような豊かな食生活 は脳の病気に関してはリスクを減らすことにはなっているようですが、反面脳梗 塞は増えていますし、虚血性心疾患も増えています。

脳梗塞はさらに細かく分かれます。
1、アテローム血栓性梗塞
2、ラクナ梗塞
3、心原性塞栓
4、一過性虚血発作
5、その他 です。
簡単に説明すると、 「アテローム性梗塞」は心筋梗塞と同じようなメカニズムで発症するもので、脳 の太い血管や頸動脈がアテローム性の動脈硬化が進むことによって起こり、比較 的ゆっくり進行してろれつが回らなくなったり、左右のどちらかの麻痺が起こっ てきたりします。
 「ラクナ梗塞」は、3〜5mm程度の小さな梗塞のことです。「ラクナ」とは 「小さなくぼみ」という意味で、脳深部の細い血管が傷害されることで発症しま す。ラクナ梗塞は高血圧と加齢の関連があることがしられています。日本人に多 い脳血管性痴呆の原因にもつながる梗塞で、はじめは症状が余り出ないことも多 いのがこの梗塞です。しかしだんだん蓄積していくとやはり片麻痺、言語障害の 原因になることもありますし、高齢になると意欲低下や痴呆の原因にもなります。
 「心原性塞栓」とは一般的には「脳塞栓(のうそくせん)」といわれるもので、 心臓で発生した大きな血栓が脳の血管を詰まらせると起こります。発症が急激で 重症になる梗塞です。一週間以内に死亡することも多く、助かったとしても寝た きりになる可能性の高いタイプです。半身麻痺、意識障害、言語障害などが起こ ります。
 前回お話したミスター売薬の「心房細動」ですが、この不整脈があると、心原 性塞栓が起こりやすくなります。
 「一過性虚血発作」は24時間以内に症状が消える梗塞で、脳の狭心症のよう なものでしょうか。しかし半数は一年以内に脳梗塞を起こすようになりますので、 注意が必要です。
 強いめまいなども一過性虚血発作によって起こることがあります。その他一過 性ですが、言語障害、片麻痺その他様々な症状があります。






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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.118(脂肪8 脳梗塞の後遺症)

ミスター売薬です。
脳細胞はご存知のように再生しない細胞です。(実は海馬など一部の部分ではあ る程度の再生はされている)例えば肝臓であれば半分になっても残りの部分が健 康であればしばらくすると元通りに再生します。脳は一度死滅するとそのままで す。
脳細胞は20歳を過ぎると一日5〜10万個位死滅するといわれます。この時の 死滅する脳神経細胞はアポトーシスといって自分で自殺していきます。アポトー シスとはおたまじゃくしの尻尾がだんだん縮んでいくとき、細胞が自殺していく ためにそのようになります。人間の指も胎児の最初の時にはアヒルの足のように くっ付いていたのが、水かき部分の細胞がだんだんアポトーシスすることで、五 本の指になります。
脳神経細胞の定期的な死滅はアポトーシスで、使われていない細胞が自殺してい きますので大勢には影響がありません。実は脳細胞は、生きている間に使われる 細胞は数パーセントにも過ぎないという話しもあります。つまり余り使われずに 一生終わってしまいますので、途中で自分はどうせ使われないんだからと自殺し てしまうというのです。
ということで人間の脳は、まだまだ活用が足りませんので、様々なことに挑戦す れば意外な能力が発揮されるかもしれません。無限の可能性があるという感じで しょうか。
ミスター売薬だってパソコンをやりだしたのは、このメールマガジンを始めるち ょっと前ですので、まだ2年半くらいでしょうか。それまでは「パソコンをやる とだんだん表情もパソコンに似てきて人間ダメになる。パソコンは人にやらせる もので、自分でやるものではない!」なんて、わけのわからないことを言ってパ ソコンをしようとしなかった人間です。 今ではパソコンのない生活はありえないというくらい中毒になっています。余り 能力の開拓にはなっていませんが、メールマガジンを書いていると読んでいる人 以上に勉強になる気がします。タイピングだって一生懸命練習しています。しか し最近「タイピングオブザデット」という気持ち悪いタイピングソフトを子供が 買ってきてやっていますが、3〜4ヶ月位でしょうか、もうあっという間に小学 のガキの方が私より速くなっています。まったくゲーム狂のお子達です。年をと ってからでも挑戦すれば新しい神経回路が出来上がり活用されます。

それはいいとして、もし脳梗塞で脳の一部が死滅してしまったとします。例えば 言語野が死滅してしまうと話せなくなります。しかしリハビリによって何年か訓 練するとだんだん元通りに話せるようになり、中には完全に回復する人がいます。 これはどういうことかといいますと、死滅した言語野が復旧したわけではありま せん。脳の別の部分に訓練によって新しい言語野が出来上がったわけです。先ほ どお話したように、脳細胞は余り活用されることなく暇な細胞が多いわけですの で、新しいシナプスの回路をつくることで、機能を回復させることができるわけ です。

年をとると剰余の神経細胞は少なくなりますので、使われている細胞が密度濃く なります。脳血管疾患はある程度年をとってから起こしますので、回復は難しく なりますが、それでも努力によっては回復する可能性はあります。あきらめず地 道に努力することが大切でしょう。脳細胞は神経シナプスによって、回路を作り ますが、回路ができると細胞は活用されます。ちょうどインターネットと似てい ます。記憶というものはどうなっているのかわかりませんが、複数の神経ネット ワークによってなされていることでしょう。どこかの神経細胞が死滅してもバイ パスのネットワークによって全体的には大きな影響を受けずに済みます。IP電話 もインターネット網のどこか好きな道を通って信号が通りますが、それと似てい ます。脳神経ネットワークも日々死滅する神経細胞をカバーするシナプスがドン ドンつくられて全体には影響がでないようになっています。しかし脳血管疾患の ように一度にシステム全体が破壊されてしまうと、復旧は困難で、時間をかけて 別の場所に同じような回路を作り直さなくてはいけなくなります。

例えば左半身が麻痺したとします。すると右を動かしていた部分で左を動かす回 路を作らないといけなくなります。一生懸命左を動かそうとすると、右が動いて しまいます。そうこうしながら少しずつ左を動かすネットワークが分化していく と右を動かしていた脳の部分に左を動かすことができる回路が出来上がります。 しかし運動神経のほうは、元通りというわけにはいきません。一年を過ぎるとリ ハビリによる回復は本当に少しずつのようですが、しかし少しずつでも改善して いくことはありますので、地道にリハビリを続けることが大切のようです。

ミスター売薬がお勧めできるとすると、やはり高麗人参が脳神経シナプスを増や す効果があると聞いていますので、高麗人参を飲みながらリハビリをすると、効 果がでやすいかもしれません。コーヒーにも神経シナプスを増やす効果があるみ たいですので、よく飲まれていてもいいでしょう。 しかし脳神経細胞は別に高麗人参を飲まなくても、コーヒーを飲まなくてもシナ プスをのばす力はあります。それを邪魔するものはやはり何か炎症反応が起きて 活性酸素が発生しているようなことがあると、自然な回復力を邪魔してしまうで しょう。

そこで脳まで到達する抗酸化栄養素を摂取することがお勧めです。まず手ごろな ところではビタミンCがお勧めです。そしてフランス海岸松エキスです。フランス 海岸松に関してはアルツハイマーの方で、かなり回復したケースもありますので、 脳の機能回復にいい影響を与える可能性が高いと思われます。 最近テレビにアルツハイマーになっていてもおかしくないような脳の状態になり ながら、まったく症状のない人がいるという内容の放映がありました。その人を 調べると、頭痛薬のアスピリンを飲んでいる人だそうです。アスピリンは最近ガ ンの予防効果もあるということで、海外では健康のために飲んでいる人もいるほ どです。
これはどういうことかといいますと、アスピリンやイブプロフェンは解熱鎮痛剤 であると同時に炎症を抑える薬でもあります。炎症を起こしている現場では以前 にもお話したように、白血球が集まり、活性酸素が多く発生しているのです。こ の慢性的な炎症が起こると、そこからガンも発生しますし、アルツハイマーのよ うな脳細胞の破壊も進みます。アルツハイマーのような変化は老化現象でも起こ る変化ですので、炎症を抑えることで、シナプス結合による正常な回復活動がな された結果、全体的な機能は保たれたのではないでしょうか。 フランス海岸松エキスは最近子宮内膜症、月経困難症の医薬品としての特許も取 得しているくらい、炎症を鎮める効果のある健康食品です。そして脳まで入って 効果を発揮する成分があり、脳には期待できそうな成分です。

今日のお話は脂肪と余り関係のない話でしたが、動脈硬化と関係の深い脳梗塞の 結果起こる障害のお話でした。








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◆ミスター売薬の健康雑学 NO.119(脂肪9 炭酸水)

ミスター売薬です。
以前に動脈硬化の危険因子は色々あるような話しをしましたが、なんだかんだい っても、やはり動脈硬化の一番の危険因子は「酸化ストレス」が大きい気がしま す。
 以前動脈硬化の危険因子として「LDLの粒子が小さい」ことをあげましたが、粒 子が小さいだけでは動脈硬化の原因にはなりにくいわけです。粒子が小さいとそ の分酸化に弱いことになり、酸化されたコレステロールが動脈硬化の原因になり ます。
高脂血症も動脈硬化のリスクを高めますが、その原因はコレステロールが多いと 途中で酸化される可能性が増えるということです。酸化さえされなければ高脂血 症でもいずれ脂質は細胞の栄養素として届けられますので、害になることはない でしょう。しかし高脂血症になると、細胞に届けられるまでの待ち時間が長くな るので、途中で酸化されて動脈硬化が進みやすくなります。 ということで結論はいたって単純ということになります。動脈硬化を防ぐポイン トは酸化を防ぐ栄養素を充分摂取することが大いに役立つということです。中に は酸化ストレスが関係しないレムナントが増えることで酸化しないでも動脈硬化 を増やすファクターもありますので、高脂血症に対しては薬を使ってでもコント ロールすることは必要なことだと思いますが、やはり酸化を防ぐことは最も大切 なことのように思われます。
特に直接コレステロールなどの脂肪の酸化を防ぐビタミンEは動脈硬化を予防する 抗酸化栄養素ということになります。あとはミスター売薬得意のフランス海岸松、 ビタミンC、カロチンその他様々な抗酸化栄養素を充分摂取することが大切という ことになります。野菜や果物は多くの抗酸化栄養素を含みますので、より多く摂 取するために野菜ジュースを飲むのもいいことでしょう。

ところでちょっとお勧めのものがあります。実は水です。以前還元水がいいとお 話しました。そこでちょっとミスター売薬オリジナルの実験をしてみました。釘 を入れてみて何日で錆びるかを研究してみました。以下錆びるまでの日数です。
水道水、、、1日
佐野の地下水(高岡に住んでいたら少し有名な地下水)、、、1日
アルカリ還元水、、、、1日
スティックのドクタ○水素水に一日浸した水、、、1日 (スティックの中身を入れたままの水は釘を入れて数ヶ月たっても錆びていない)
サントリ○炭酸水、、、、6日
天然炭酸泉水、、、、6日

ということで意外にも還元水は余り持たないということでしょうか。確かに効果 のある人がいますので、還元効果はあると思いますが、すぐ飲まないとどれくら い効果があるかはわからないという結果になりました。テレビでやっていたトラ コテの水や大分の日田天領水は活性水素を多く含み釘を入れても2日たっても錆 びないという実験が放映されていました。くみ上げた時点で活性水素を含んでい るということは、通常はありえないことですので、何かミネラル的ないい条件が そろった水ということが言えるでしょう。
しかしその限られた場所の水でしか、その効果がないのかというと、なんと驚き なのが炭酸水です。炭酸水でしたら、酒屋に行けばどこにでも売っています。
実はどうしてこのような実験をしたかといいますと、お客様で、この炭酸水を 毎日飲んで大変調子よくなったという人がいるのです。70歳くらいのおじいち ゃんですが、狭心症でお医者さんから心筋梗塞の恐れがあるので、バイパス手術 しておいたらいいといわれていたそうです。こんな年になって死んでもいいから 手術はしたくないといって断ったそうです。そしてテレビで炭酸水がいいといっ ていたので、寝る前にコップ一杯毎日炭酸水を飲んでみたところ、一年後お医者 さんで調べたら、狭窄部分がなくなっていて、薬も飲まなくていいといわれたそ うです。

この炭酸水が本当にこのような効果があるかは、はっきりはいえませんが、釘の 実験からも還元効果はありそうですので、安いし試してみてもいいのではないで しょうか。
もし効果があったとすると、やはり抗酸化作用によって、コレステロールの酸化 を防ぐことで新たな動脈硬化の原因物質が減ったことにより、自己治癒力によっ て粥腫がだんだん排除されていったのではないでしょうか。常識的には一旦動脈 硬化が進んだ血管が自力で回復することはないとされていますので、薬で回復し たとは考えにくいですし、バイパス手術まで勧められていたわけですので本当に 動脈硬化によって詰まる寸前だったわけですよね。やっぱり炭酸水は効果がある のでしょうか、、、?
実はミスター売薬もこのお客様の影響を受けて天然炭酸泉水を飲んでいます。 抗酸化作用がありそうですので、健康にはいいでしょう。
動脈硬化
1.脂肪の種類
2.リポ蛋白
3.総コレステロール基準値
4.虚血性疾患の危険因子
5.死の四重奏
6.心筋梗塞
7.脳血管疾患の種類
8.脳梗塞の後遺症
9.炭酸水