ホオジロガモ
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| カモの仲間は、大きく「淡水ガモ」と「海ガモ」に分かれる。淡水ガモが淡水で、海ガモが海で暮らしているなら話は簡単だが、海で暮らす淡水ガモや、池や湖が大好きな海ガモもいて、何が淡水で何が海なのかよく分からないことがある。簡単に見分けるポイントは、水面からの飛び立ち方だそうだ。淡水ガモは助走せず、その場で垂直に飛び立ち、海ガモは水面を蹴立てて飛び立つ。その他、淡水ガモは足が胴体の真ん中辺りにあるので陸上を歩くのが得意で、海ガモは足が後ろの方についているので苦手。ただ、海ガモは潜水が得意で、足が後ろについているのも潜りの邪魔にならないように進化したためなのかも知れない。 日本各地で観察できる海ガモのうち、代表的なのはホオジロガモだろう。北海道から九州まで、冬になれば海岸沿いにプカプカ浮いている姿を見かける。三角おにぎりのような頭の形が印象的で、雄にはその名のとおり頬に白い斑がある。いつも黄色い目玉を丸くして何かに驚いた顔をしているものだから、双眼鏡で目があった時も思わず、「いや、驚かすつもりはないねん・・・そんな、怖いモノを見るような顔せんといてくれ、何もせえへんから勘弁してくれ・・・」と謝りたくなる。そんな人間不信丸出しのカモである。 今日、暴風雪の中、海岸に鳥見に出掛けた。アオサを食べるコクガンの群に混じってヒドリガモが数羽。ヒドリガモは淡水ガモだが、こうして大好きなアオサを食べるために海に来ている。ゴオオオ・・・ヒュウウウ・・・・ブオー・・・ザパパパーン・・・大荒れの海に翻弄されながらもカモ達はどこか楽しそうだ。ヒュバー・・・ズワババーン・・・荒波の間にどこかで見た顔。三角おにぎり頭、真っ白な頬。「おお・・・お前もここに・・・いや、驚かんといてくれ。逃げんといてくれ・・・ああ・・・」不信感に満ちた黄色い瞳は、波の彼方に消えていった。 |
| (2000/12/24) |