Windows 98決断の時
ある時、ノンタは言った、「もっとワープロでいろいろ作ってみたい」。思えばこの一言がそもそもの発端であった。
どうせやるなら最新バージョンでないと図や写真の取り扱いが不便なことはわかっていた。それにはディスクの容量が足りない事はわかっていた。1.2GBあるはずのDiskがどうなっていたかというと、英語版のWindows 95の上に日本語版を別ディレクトリーでインストールしたために、だいぶ無駄が発生していたのだ。その上、英語の環境ではプリインストールされているソフトが多くて、且つ、あるソフトはマニュアルをプリントするのに必要だから安易には消せずに困っていたのだ。
今から思えば、英語の環境をじっくり整理してディスクの空き容量を増やしてから、同じディレクトリーに日本語版をインストールするのがよかったが、それをこれからやるとなると、97年1月販売のハードに95年末のソフトをインストールすることになるので、非常に大変な作業になるのだった。これは実際に2年前に経験済みなので、どうしても避けたい。
結局、清水の舞台から飛び降りたつもりで、バサーッとあまり使わないソフトを消して、必要なディスク容量を作り出すのに1週間要した。
さていよいよWord98をインストールしようとしたとき、CD-ROMが8文字より長いディレクトリーを認識できないことに気がついた。これは大変だ。ほとんど毎日夜中までかかって調べたら、マザーボードのIDEコントローラーを正しくサポートできていないことが判明した。早い話が2年前のインストールが完全ではなかったのである。これはショックだ。どうやってサポートすればいいか。Windows95にはリテール版とOEM版があって、OEM版ではサポートされていてもリテール版ではサポートされていない機能があるので、この問題が発生する解決するにはマザーボードメーカーのドライバーを使う必要がある。でもそれはWindows98に移行する際には事前に、はずしておかないといけない。またまたショックである。
それなら、一挙にWindows98に移行してしまったほうが楽だ。Windows98ならファイル・システムが2GB以上使えるから、ディスクを追加すれば、もうディスクの容量に悩む事はない。Windows98の詳細を調べたりして、98への決断までにさらに10日間が過ぎていた。