アルコール って、おいしいんでしたっけ?
かおを歯医者に連れて行った帰り、サウスカロライナに来て初めて私は酔っ払いを見た。だいたいここは何処へ行くにも車で、歩行者にあうのも珍しいのだ。まして真っ昼間に酔っ払いとは・・・。千鳥足を見るのって、夏に一時帰国したとき以来だ。(東京じゃ、嫌っていうほど見たが。)ひっかけないように注意して追い越したけれど、どうしてここは酔っ払いが少ないんだろう?レストランに行ってもお酒を飲んでいる人はあんまりいないし・・・。
サウスカロライナは熱心なクリスチャンが多い。禁酒法の名残もあって、レストランなどでは日曜日にアルコールを飲めないことになっている。だから、酔っ払いが少ないのかな?おとうに言ったら、私たちの行くレストランはがきんちょウェルカムのところばかりで、お酒を飲んでリラックスしたい人はこないところなんだそうな。そういえばこっちに来て間もないころ、間違ってはいったレストランは薄暗くて、音楽がガンガンかかっていて、みんな見慣れないものを飲んで楽しそうにしていたっけ。
おとうにつき合って禁酒しているうちに、いつのまにかアルコールに魅力を感じなくなってしまったばかりか、ノンアルコールビールですら飲むとクラッとするようになった。ノンアルコールといっても1%未満だけれどアルコールがはいっている。まるで、アルコール探知機のように敏感に反応してしまうのだ。
今さらアルコールを飲もうとは思わないが、お酒を飲みながらおとうと楽しくおしゃべりしていた頃がちょっぴり懐かしい。子供に振り回されているのも楽しいけれど、たまには息抜きが必要かも知れない。泥酔したおとうを担いで帰るってえのはもうまっぴらだけれど。