サウスカロライナに春が来た
ナシの花がきれいだ。枝しかなかった木からいっせいに花が咲く様は日本の桜を思い出させる。秋に植えたクロッカスや水仙も花をつけ、手入れの行き届いていない我が家のフロントヤードにはタンポポも出てきてしまった。去年の今頃、日中の最高気温が28ー9℃にもなる時、熱射病寸前になりながら手入れをしたので、これでもだいぶマシになったのだ。
ここでは長袖のブラウス1枚でちょうどいいという季節はない。トレーナーから一気に半袖になる。先週の金曜日にトレーナーを着ていた私は、土曜日にタンクトップになった。気温の変動はものすごい。日ざしが強くて、目が痛い。がきんちょは水着になりたがっている。
この辺りには松の木が多い。ズラズラ、ゾロゾロ嫌になるほど松が並んでいる。日本ではスギの花粉がアレルギーを起こしているけれど、ここでは松の花粉症が幅をきかせている。車が花粉でまっきいろになるのもそろそろだろう。
自然は素晴らしい。夏、最高気温が40℃くらいあるって言うのに熱帯夜がほとんどないのは、木の多さがモノを言ってるに違いない。ありがたい自然なのに、くしゃみの止まらないむきには時に憎らしく思えるものであろう。
「この素晴らしい天気を楽しんで!」が今時の挨拶である。土日にはタンクトップにショートパンツや、もっと肌を露出した人達がごっそり外に出て、散歩したり、ビーチバレーをしたりしている。今が、外遊びを楽しむチャンスである。5月になると暑くなりすぎてできなくなっちゃうから。