楽しく学ぶ、スペイン語  Trilingualも夢じゃない!?



 学校から帰ると「お腹がすいた!」と騒ぐはずのかおが、「今日はね、お腹がいっぱいなの!」と言った。

 その日はスペイン語があったそうだ。南米での生活が10数年と自己紹介の手紙にかいてあったので、てっきり中年の先生かと思っていた。ミセス・クインの教室でのんに「ハーイ!チー!」と声をかけた20代半ばと思しき美人がその人だと知って驚いた。彼女は産休をとっているセニョーラ・カーンズに代わって今年度教鞭を取っている。

 教室にそのセニョーラ・スタイアーズが果物をどっさり切って持ってきたそうだ。子供たちは順番に目隠しをして果物をとって食べる。手に持った感想、味、そして名前をスペイン語で答えるのだ。名前が当てられなかった子もわかっていてもスペイン語では答えられなかった子もワイワイと楽しかったようだ。手当たり次第におやつを出してはスペイン語で説明する。かおが次々にあげる単語に最初は「XXXでしょ?」と答えていたちーもだんだん機嫌が悪くなってしまった。3年編入のちーは、1からスペイン語を習ったかおに比べると苦手意識があるのだ。

 この学校区では小学校1年生からスペイン語の授業がある。(車で30分ほど飛ばすと日本語を教えている学校区もある。)外国語の勉強は早くからはじめた方がいいという話はよく耳にする。日本でも近いうちに小学校で英語を教えるそうな。うちのがきんちょを見ても、子供の言葉の習得能力はものすごいものだとおもう。外国語の学習は早くから始めるのがいい。但し、楽しく学ぶ工夫が出来るなら。