次女の誕生日会 苦労するのは親ばかり・・・
かおの誕生日会はローラースケート場ですることになった。決まるまであそこがいい、ここがいい!と大変だった。去年は本人が風邪をひいていて友達を招待できなかったので、今回は気合いが入っている。
日本にいるときから、家族のパーティーと友達とのパーティーは2本立てだった。ウィークデイは父親は帰りが遅かったし、土日はどこも家族の貴重な時間を過ごしていたからしかたなかったのかも知れない。で、ここへきてからは、その習慣のうえにクラスでもケーキを持って行って小さなパーティーをすることになったから、母は3回ケーキを焼く羽目になる。今はみーが学校に行っていないからマシだけれど、来年からはへたをするとがきんちょの誕生日絡みで年間12回ケーキを焼かなくちゃいけないのだ。それにおとうと自分の誕生日、クリスマス、結婚記念日などなど・・・。(結婚記念日はパスしちゃおうかな。だってどうせおとうは忘れてるにちがいないんだから。)
がきんちょの話によると、友達を呼んでついでにジジババやらいとこやら、家族のパーティーを一緒にすませるお友達が多いそうだ。何度かがきんちょを集めてパーティーをした経験から言うと、大人が増えるとがきんちょに目が届いていいと思う。こっちはジジババは日本だから、出来ない相談だけれど・・・。
がきんちょに聞いてみた。「うちも家族のパーティーと友達を呼んでするパーティーを一緒にしようか?」ちーが言った。「ヤダ!ケーキを食べる機会が減っちゃうでしょうが!」
がきんちょ達はスケートよりゲームに夢中だ。みーはクレーンゲームで縫いぐるみが取れるまで動かないと言い張るし、小銭はどんどん減っていく。そうこうしているうちにやっとケーキの時間になった。指定されたテーブルにアイスクリームとコーラ、持ち込んだケーキが並んでいる。
今回、みーが直前まで風邪をひいていたから、どんなケーキにしようか、なんて考える暇はなかった。だから、のんの時と同じ「焼きっぱなしのチョコケーキ」にした。アイスクリームとコーラが出るのだから、ケーキは一口あればいい。(残して捨てられるのを見るのはつらいし。)薄っぺらく焼いて粉砂糖を振っておくだけ。切り分けてからホイップクリームを添える。テーブルがせまくて大変。おとうもわたしもほとんどパニック。
アリソンが「お代わりしていい?」と聞く。結局彼女は何と6個平らげた。(持って帰ってデザートにって思ってたんだけど。)マッケンジーが「日本のケーキ?」と聞く。元来日本にケーキは無いんだ、といっても話が複雑になるから、「日本にいるときに覚えたレシピよ」と答えて逃げた。お金を払いに行ったら、係の人が「なんていうケーキですか?初めてみたけど・・・。バナナブレッドかしら?」と。私にしてみれば普通のチョコレートケーキなんだけどなー。こっちではクリームでベタベタ飾ってあるのが普通だし、生地もほとんど真っ黒なのがチョコレートケーキ、という印象なのだろう。でも食べてごらんよ、わたしのケーキ。素朴で美味しいんだぞ!
とっても疲れたけれど、無事に終わってよかった。プレゼントの山を抱えて家に戻ったが、子供部屋のどこにしまうってーのよ!もうガラクタの山でしょ?(でもがきんちょにとっては宝物なのよね。)「次はみーもんの誕生日ね!」とみーが言った。確かに来月はみーの誕生日がある。みーは家族のパーティーだけにしよう。そう考えているとみーが言った。「ベッキーとローリーとクリステンとテイラーとうーんと、あと誰を呼ぼうかなー」子供が多いのもよしあしである。