バレンタインデイ



 去年かおが学校から「バレンタインを交換するから、2月X日までにクラス中の生徒の分を持ってきてください。なお、これは強制するものではありません。」という手紙を持ってきた。バレンタインを交換って何のこっちゃ?とミセス・ヒューズに聞きにいった。要するににカードの交換だった。K-MartやらWal-Martやらにそれ用の、つまり1クラス分25枚セットくらいのが150円ほどで売られていた。去年、うちのがきんちょ達はカードを書いてもって行くだけだったけど、キャンディーやらチョコレートだのを一緒にいれてくれた子もいた。日本じゃ、チョコレートをあげるのは女の子で、貰うのは男の子って決まっていたし、幼稚園や学校ではおおっぴらにあげてはいけなかった。それに比べると、肩が凝らなくていい。

 今年はお菓子を入れるんだ!と、がきんちょ。M&M'Sやらジェリービーンズなどの小袋がどっさり入って300円たらず。3クラス分+中のよいお友達用に5袋買い込んだ。のんとかおはあて名と自分の名前を書くのが宿題になっている。友達の名前を書きながら、その子の話をするものだから、恐ろしいほど時間がかかる。楽しかったけれど。

 今年はのんのクラスにクッキーを届ける事にした。チョコチップとストロベリー味のクッキーをチョコレートコーティングしたのと2種類。日本では絶対作らなかったろうな、というしろもの。味見したがきんちょは「美味しい!」と言ってくれたし、かおは味見用がたらないといって怒ったほど。これをテディイベアの柄の袋に詰めてモールで止めた。先生の分を入れて23個。

 さて、忘れてならないのはおとうである。昔はネクタイを贈ったり、チーズケーキやチョコレートケーキを作ったりしていた。アメリカでは夫はことあるごとに妻にプレゼントをするものだけれど、「そんなの知らねえ!」だの「俺は日本人だ」だの開き直られると頭に来る。どうせ「甘いもんは見るだけで胸ヤケがする。」というから(でも、食べるのだ!)、今年はナシにしようかな・・・と思っていた矢先、キスチョコのどでかいヤツを見つけてしまったのだ。1個198gの、手のひらにこんもりサイズ。アルミ箔で包んであるけれど、それを剥いたらいったいどんな感じになると思う?そう考えたら、おとうにはこれしかない!と衝動買いしたのだった。みんなでワイワイ騒いで食べるとチョコレートも結構旨かった。残りは後日もっと美味しいショコラガトーに変身したのだった。