台所通信13  大根があった!



 ここ2週間ほど、近所のグローサリーに驚くほど立派で新鮮な白菜が出るようになった。良い白菜は韓国食料品店に行かなければ手に入らないと思っていたのに。季節と言えばそれまでだが、去年はこんなにでかくなかった。昨日は何と大根まで買ってしまった!アメリカに来て2回目だ!(1回目はおとうが買ったのだ。「おろしてくれ」と言われても物理的に不可能なほどしなびていた)今回は日本に比べればもちろん情けない品物だけれど、買ってもいい!と思える大根にお目にかかったのは初めて。小さいのが1本200円近くするのだが。(もちろん葉っぱはついていませんでした)

 コネチカットに住む友人は日本にいるときとほとんど変わらない生活をしているという。食料品はなめこの缶詰めが日本の5倍するのが悩みであるという。ニュージャージーに住んだことのある知人は、「食事も人とのつき合いも日本と変わらなくて、外国にいたという感慨もなかった。いま思うと寂しい。」と言っていた。私は大根を買っただけでこんなに感激出来るだなんて!

 さて、野菜を買うとき困ることがある。レジの人が野菜の名前を知らないのだ。バーコードのついているものは良い。ないものは教えてあげなくちゃいけないの。白菜、ショウガ、里芋、それからハローウィンの頃だけ出回る西洋カボチャ。束になっているほうれん草も「これ、なあに?」と聞かれる。(そう言えば、ポパイが食べていたのも缶詰めだった。ほうれん草というのは、葉だけを摘んだ袋詰めか缶詰めが主流で束のってめずらしいんだ、きっと。)で、当然のことながら、大根も聞かれた。大根はここでも「ダイコン」なのよ。でも日本語的な発音では通じない。「ディアイコーン」と言うときの気恥ずかしさって、いったい何なの?