大相撲初場所 のんは大興奮!
大相撲初場所も終盤である。日本にいたときは若・貴だなんだの騒ぎも全く興味がなかったが、ここでは家族揃って相撲を見ている。カリフォルニアに住む知人が「日本では見もしなかった時代劇に感激するのよ」と言っていたけれど、それと同じ現象かも知れない。
家族の中で、一番夢中になっているのは、6才ののんである。興奮して見るから、そばにいると危険である。おとうがうろちょろするのんに「見えない!」と怒鳴るし、歓声と悲鳴と、とにかく騒々しいひとときになる。
がきんちょのひいきは必ずしも強くない。負けると凶暴になり、勝つと狂喜乱舞。どちらにしても手がつけられない。のんが今一番好きな力士は「旭鷲山」である。テレビのインタビューでモンゴルの帽子をかぶり、思いっきりてれた様子が「かわいい」のだそうだ。取り口も「元気があっていい」そうな。それから「寺尾」。見た目のスマートさはもちろん、勝っても負けても、倒れている相手にさっと手を貸すところがいいとか。彼は土俵下で待っているとき、客席に力士が倒れ込んで来た折も、さっと手を出してお客さんを庇っていた。女の子は優しい人に弱いのだ!そして、「曙」と表情がかわいいという「武蔵丸」。日本語と英語で苦労している我ががきんちょにとって、彼らは英雄に近い存在だ。「小錦」もバイリンガルという点とあの存在感で人気。「水戸泉」は「みーこいずみ」に通ずる名と豪快な塩の播き方が良い。(みーの名前は「いずみ」なのよ)「朝乃若」はまわしの色から「レモンちゃん」 と呼び、そのフットワークに歓声をあげる。それとのんは「旭豊」が良いという。「アサヒユタカ、アサヒユタカ」と連呼するうち、「アサキユカタ、アサキユカタ」になっているが。
相撲は独特の言葉といい、習慣といい、わからないことだらけだ。ここに来て、相撲に限らず、日本の伝統や習慣をきちんと説明できない自分に気がついた。インターネットという便利なものがあるのだから、少しは勉強しなくっちゃ。
今日、私は相撲をビデオに撮り忘れてしまい、のんはおかんむりだ。気を紛らわせなくっちゃ!という事で、貴重な抹茶でクッキーを作ってやった。「琴稲妻のまわしの色だ!」抹茶クッキーは裏目に出てしまったのであった。