宿題大嫌い! 私も昔はそうだったけれど・・・
補習校の2学期が始まるその前夜、かおがたまった宿題で眠れなかったのをご存じの方も多いだろう。おとうはその時「これでかおも少しは懲りるだろう」と言った。そりゃあんた、娘を知らないってものよ!
母は正しかった。かおは冬休みの宿題も見事にため込んでいたのだった。ここで救いといえば、冬休みは短い、ゆえに宿題も少ないだろうということだ。そして誤算といえば、漢字も九九もちっとも覚えていないという事実だった。不運なことに宿題は漢字の読み書きがどっさりと、掛け算がどっさりだったのだ。
最初はつき合っていた母だったが、かおのさも嫌そうな顔をみるうちに急速に気力が萎えてしまい、夜中の2時に寝てしまった。(今回、おとうはのんやみーと一緒に9時に寝ていた。)3時に起きてみると、ちーとかおは居間で寝ていた。ベッドで寝るように追い立てた。翌日の補習校では漢字のテストがあったが点は書いてなかった。10点や15点では(100点満点でよ)先生も書きづらいのね。イヤイヤする勉強が身につく訳がないって事だ。「こんなヤツにサンタさんはどうしてあんなかわいいプーをくれたのよ!」母はつぶやいた。
その夜、かおはみーと一緒に風呂にはいった。我が家では自分のバスタオルと着替えは自分で用意して風呂にはいることになっている。なのにみーは「用意するの、忘れたー」と叫んだ。特別に寒い夜だ、というのに。私が慌ててバスタオルを持って駆けつけると、かおが自分のバスタオルをみーにかけてやっていた。自分はずぶぬれで、寒そうにしているのに。おとうは言った。「そうか、サンタさんはかおのそういう優しいところを見ていたから、あのプーをくれたんだ!」