鮭はご馳走なのよ!  もっと食べたい!



 ここで新鮮な魚を買うのは難しい。刺身ともなると、ラクダが針の穴を通る方がもっとやさしい。そこいらのスーパーでもシーフードのコーナーがなくはないが、買う気にならないようなものばかりだ。一般的な魚はCatfish(なまず)である。フライで食べればイケルけれど、あっさりと魚を味わいたい日本人には歓迎されない。だいたい、魚はあまり食べない土地柄だし、たべてもフライだし・・・。私はここの生活が本当に気にいっている。良い魚が手に入りにくいことを除いて。

 私が魚を買う店は2軒しかない。ひとつは個人経営の魚屋さん。もうひとつは車で30分かかるスーパーだ。魚屋サンはチャイニーズかコーリアンと思しきご夫婦がやっている。たまには刺身に出来る魚も入荷するというが、まだお目にかかったことはない。「良い魚は安くない」と店の中に書いてある。内臓だけ取ってもらって一家6人の1食分が8ドル前後か。牛肉の3倍。スーパーの方はというと、普通のスーパーより少々「自然」をうたっている。ケーキもこっちで一般的な赤や青や緑のごてごてしたものは置いていない。一度くらい買ってみようかな、と思うくらいシンプルなケーキばかりである。着色料ドバドバのジュースも置いてない。ノンホモ牛乳がある。椎茸が結構新鮮だ。でも、全体的に値段はちょっと高い。この店で、鮭とまぐろが買える。このあいだ新聞に売り出しの広告があって、普段1ポンド8ドル99セントの鮭が6ドル99セントという事だった。保冷バッグを持って行かなきゃ!

 補習校にがきんちょを送ってから、そのスーパーへ魚を買いに行った。鮭は「分厚い切り身」と指定して6切れ。1切れがけっこうでかいので、これで3回分にする。(ケチと言ってくれるな)そしてまぐろ(ステーキ用ででかい。)を2切れ。あとでおとうに「どうして4切れ買わなかったんだ」と文句を言われたが。これで税金を入れて40ドル。ここの物価ではものすごく高いおかずだ。でもどちらも日本でだってそうそう拝めないほど新鮮で、旨そう!

 家に帰って、鮭に塩を振り、まぐろを醤油と酒に漬けて・・・・。今日は久々の魚だぞ!