ついに来た! 幻と思っていた2台目の車が・・・。



   2台目の車はがきんちょが「ぽぽこパパ」と呼んでいる人から買った。大手ではない、ちょっと怪しげな中古車屋で20万円くらいのを探すんだとばかり思っていたのだが、おとうは「ぽぽこパパ」のくるまを選んだ。

 おとうとその車を見せてもらっているとき、「ぽぽこママ」が「あなたも乗ってみる?」と聞いた。私は「この車はおとうが乗るの。私はあれを運転するのさ。」と我がDodge Grand Caravan '96を指さして言った。がきんちょは「ドジ」と呼ぶけれど、「ぽぽこパパ」の車が3台買えるくらい高かったのだ。乗り心地もいい。壊れなきゃ最高さ。

 買うと決めてから車が我が家のカーポートにやってくるまで、ちょうど1週間あったのだけど、私もがきんちょもつい目と鼻の先にある車が、やがて我が家のものになる、なんて信じられなかった。車が我が家のカーポートに止まっているのをみつけて、うちのがきんちょは悲鳴をあげてとびついた。おまけに近所のがきんちょどもまでやってきて歓声をあげる。どうしてよそんちの子がこんなに喜ぶの?まあ、いいか。

 おとうは帰ってから、早速運転練習だ。ゴミをだしに行ってもらった。(タダでは行かせてやんないのよ。)戻ってから、「右に寄る癖が強すぎる」だの「ハンドルがツルツルして気持ち悪い」だの「エンジンの音がうるさい」だの、文句たらたら。しまいには「10万キロ走った中古車が90万か?高すぎる!」と怒りだす。まったくふんぎりのわるいヤツだ。

 なんと言われたっていい。これからは、スーパーへも、郵便局にも、のんのおむかえのドライブスルーも思いのままさ。しかし、おとうは毎朝決まって言うのだ。「こするなよ。高く売るんだからな。」そして、会社から帰ると必ず「こすったか?」。もう、たまには忘れたらどうなのさ!