台所通信 カップケーキをどうぞ!



 のんの誕生日にクラス中にカップケーキを持って行った。小さなせんべいとあめ玉をサービスして。去年は親も一緒に参加出来たのだけど、今年はケーキを置いておしまい。ちょっと寂しい。

 たとえば、ケーキの基本ともいえるパウンドケーキは、そもそも材料をすべて1パウンドずつ使うところから名づけられた。でも、それじゃちょっと甘すぎる。で、アレンジが必要なわけ。

 動物性脂肪のバターは我が家ではなるべく使わないようにしているから、無塩マーガリンを使うことにする。砂糖は3割までなら問題なく減らせる。それ以上減らすと、極端に質が低下する。ふっくらしないし、パサパサしてしまうのだ。いつもは計量しないで作っちゃうのだけど、今回はアメリカのレシピと比べてみたくて計ったのだ。

 小麦粉240g、マーガリン226g(スティック2本分)、砂糖200g(アメリカの子にあげるから多い、いつもは170gってとこか)、卵M7個(アメリカの卵は小さめだし、気泡力に欠けるから多め)、バニラエッセンス、レーズン(計量しなかったけど、適当)。

 これで約20個のカップケーキが出来る。今回はクラスメートと先生で22人、去年の担任のミセス・スミスとミセス・ヒューストン、ESLのミス・ケイ・・・家族の分もあるから・・・。結局2回焼いた。こっちのオーブンはでかいから、天板を2枚使えば一気に48個のカップケーキが焼けるのだ。でも、実際には1度にそれだけの種を混ぜる力もボールもないから、2回に分けて焼くより仕方がない。

 カップケーキが焼けておしまい、という訳にはいかない。アメリカじゃ、焼きっぱなしのケーキは人気がないのだ。悶絶するほどのどぎつい甘さと色のクリームで飾りたててないと食べてくれないのよ。そういうクリームは缶に入って売っている。1度買ったけど、2度と買いたいとは思えない。とすると、アイシングか、チョコレートをかけるしかない。結局、ホワイトチョコレートをかけて、チョコスプレーをふった。これででき上がり!

 のんはその日家に帰ってこう言った。「マクドナー先生がね、すんごい勢いで食べてたよ。あっというまに食べちゃったんだよ!」翌日、そのマクドナー先生にレシピを聞かれた。まずは大成功と言ったところか?