お散歩をしようよ! と、意気込んでみたものの・・・



 両親がいる間、よくわからないけど、おとうはずーっと会社を休むらしい。おとうは休みをとるときたいてい私には教えない。ひどいときは朝食の準備をしておとうを起こしてから「今日は休むのになんでこんな早く起こすんだよ」などと言われたこともあった。(5時半に起きて朝ごはんの支度をした私の苦労はどうするのよ!)で、今回もまさかこんなに休めるとは思っていなかったから、両親も驚いて、そして、喜んでいた。

 おとうは休みだったけど、学校はしっかり月ー水まであった。学校から帰って子供たちがいつものように遊びほうけていると、おとうがびっくりしたようにいった。「おい、がきんちょは本当に遊びほうけているんだなあ!」だから、何回もそういったじゃない!とにかく、うちの前で遊んでいたと思ったら、テイラーの家にいってるし、その後、ローリーの家、いつのまにか友達になったという、何とかいう子の家に行ってるし・・・・・。夕方は本当に目が離せない。

 おとうがいる間くらい、ちょっと私に暇があってもいい、そう思って、ぽぽこと一緒にサークルを1周することにした。おとうも「がきんちょに見つからないようにいってこいや」と言ってくれた。ぽぽこは早足で散歩をするのが大好きなのだ。最近外に出たがっているのが手にとるようにわかっていたし、私も運動不足でからだが重くって仕方がないからジョギングは良い考えだ。

 ジジババと遊んでいるみーに見つからないようにぽぽこの鎖をポケットに忍ばせて、バックヤードに出たとき、「みーもんも行く!」とみーが出てきた。鋭い勘!ガクッ。早足をしたがるぽぽこと、一生懸命歩いてはいるものの、小柄なうえに誰に似たのか短い足のみーの歩調があうわけはない。私は時にはみーをせかし、ほとんどずっとぽぽこを引き寄せていなければならなかった。しかもどうしたことか、この日は庭に出ている人が多いのだった。(サンクスギビングの休暇で、この機会にクリスマスの飾りつけをしている)「サンクスギビングの用意は出来たか?」「クリスマスはどこかへ行くのか?」みんな声をかけてくる。その度に立ち止まって話し込む。

 あー、たまにはぽぽことジョギングがしたいものである。