CINCO DE MAYO
先週ガキンチョの学校では創立25周年とCinco de Mayoを祝った。Cinco de Mayoはメキシコの独立記念日で、外国語としてスペイン語を学んでいることから毎年、この日を祝っている。
ここのディストリクト(学校群というか教育区というか)では小学校から外国語をならうことになっており、フランス語や日本語を採用している学校もある。たとえ小学校から外国語を教えたとて、その外国語がしゃべれるようになるというものではない。目的は、自分の国のではない言葉、歴史や芸術、文化を勉強する事で、それは自分の国の文化を見直す事につながるのである。だから、日本語を採用している学校の父兄の中には日本語よりスペイン語の方が使う機会があるから(スペイン語系の移民が増えている)いいんじゃないかという意見があるらしいが、実際に使う使わないはさほど重要な事ではない。もっともインターネットの普及で、地球上のどの国ともその気になれば交流が持てる時代だけれど。
で、学校では25周年(みんな学校の誕生日と言っていたが)とCinco de Mayoのパーティーを5月5日に開いたのだ。その日は父兄もランチに来ていいことになっていて、最後なのよ!とおとうも誘ってノンのランチタイムに行くことにした。ガキンチョの学校ではこういった特別な日以外でも親がランチを子供と一緒にとることがある。中にはマクドナルドでハンバーガーを買ってきて子供に渡すこともあるそうで、カオの「憧れのランチ」なんだそうな。この日のメニューはもちろんTacoで、付け合わせにインゲン豆。塩味でまあまあ。ただし、味に敏感なチーは「缶詰よ」といって食べないのだが。それからミルク(普通のとローファット、スキムミルク、ストロベリー、チョコレートスキムミルクから選択)、ケーキにアイスクリーム。(ケーキとアイスクリームはお弁当の子供にもふるまわれた。)「これで栄養が取れるんかい?」とおとうがつぶやく。「給食だけは日本のがいいなあ」同感である。
テーブルのまわりをスペイン語教師のミス・アヴェラスがウロウロする。この日は「お行儀よく食べるコンテスト」の日でもあったそうで、お行儀よく食べたクラスにはリボンが渡された。ランチルームには風船がどっさり飾られ、ピニャータ(クス玉みたいなヤツ。馬や飛行機やいろんな形のがあって、キャンディーや小さなおもちゃ、文房具などを入れておく。高いところからぶら下げて、スイカ割りのように棒でたたき割る。)もたくさんあった。PTAからはカフェテリアのステージにブルーのカーテンがプレゼントされた。そのステージには大きなバースデイケーキ。子供たちがスペイン語でハッピーバースデイを歌いろうそくの火が吹き消され、20分のランチタイムは、あっという間に終わった。