寒い!!
クローゼットにしまったホットカーペットを持ち出したのはこの春3度目である。ここには、どうしてほどほどという日がないのだろう。特に今年は気候が不順である。会う人毎に「また冬になっちゃったわねえ」と言っている。異常気象という言葉をきかなくなって久しいが、異常が続けばそれが普通になってしまう。異常の元はみな人間が作っている事なのだけれど。
暖かい日には午前中から30度になることもあるのだが、昨日私が買い物に出かけた昼頃には摂氏8度しかなかった。その後も気温は上がらず、風が出てきたため体感気温はもっと下がってしまった。リビングルームには週末に予定しているヤードーセールの準備で荷物が置いてあるが、それを端に寄せてホットカーペットを敷いた。
これだけ寒いといっても、家の中の気温は思いのほか下がらない。断熱材の厚さが日本とは比べ物にならないくらい厚いのだ。現に動き回っているガキンチョは「暑い!」と言って半袖である。でも、じーっと寝転がったままのおとうは寒くてたまらないのだ。ホットカーペットはまあ、そんなおとうのためだといってよい。
エルニーニョに代わってラニーニャという現象が見られるそうだが、その影響なんだろうか。季節の歯車がこうして少しずつ狂って、そのうち思いもかけぬ事態を呼ぶのだろうか。いつもとは違う花の色や葉の出方は私たちに警告をしているのだろうか。
残念ながらサウスカロライナは環境問題についての意識が低い。カオはイーグルの遠足(とはいってもfield tripではなくfield study)で浄水場に行った。そこで環境保全に関する説明は「お家や学校で余分な水を流さないようにしましょう」という事だけだったと言う。ディッシュウォッシャーでは強アルカリ性の洗剤が大量に使われ、台所の生ゴミはディスポーザーで流される。それらの行方にはまったく関心が無い。
今度日本からホームページを発信する際には、環境問題の話も書いてみたい。一人でも二人でも気づいてくれたらうれしい。
それにしても冷える。暑すぎて5分と外で遊んでいられず、ガキンチョが茹でタコのような顔をして家に飛び込んできたのは先週の事である。私もじっと座ってぼやいていないで、動くことにしよう。