1999春
芝刈り機の音がちらほらと聞こえる季節になった。芝はまだほとんど茶色いのだが、そこで1回芝を刈り、水を撒いてやると新緑の芝がきれいに生えてくるらしい。まだ茶色い間に芝を刈るのは、普段からきれいな庭の家に限られる。今まで、我が家はみすぼらしくて目立つ家だった。タンポポをはじめとする雑草が所狭しと生え、家のペンキも薄汚れた感じで…。ところが今年はちょっと違う。毎年せっせと草むしりをしてきた甲斐があって、雑草はほとんど気にならない。ようやく我が家も人並みのフロントヤードになったのだ。「隣の芝生」は、本当に気になるものなのよ。ペンキも配色を散々考えたおかげで、周りの家々としっくり収まるようになった。欲を言えば、もう少し背の低い花が欲しい。ぼちぼちパンジーなどの一年草を植える頃なのだ。
東京の桜が咲いたというニュースを見た日、我が家の桜も2輪さいた。この桜、枝ぶりが貧相なだけではなくて、芽の付きかたも揃っていない。全体に何年たっても「銘木」にはなれないなという雰囲気が漂っている。さらに追い討ちをかけるように天候の不順が花が咲きそろう前に葉っぱがでるという暴挙を呼んだ。きれいに咲き揃わないという現象は桜だけではなく、ここいらにたくさんあるナシの花でも言える事だ。去年はきれいだったんだけど(写真集をご覧ください)、今年はパッとしなかった。
それでも季節は春なのよ。車はみただけで鼻がむずむずするほど花粉で真っ黄色だし、「毛虫の木」には今年も毛虫の卵がわんさか。蟻の巣もこんもり盛りあがってきたし、ハエもぶんぶん飛んでいる。しかも丸々太ったとびきりでかいヤツ。ガキンチョは半袖で汗まみれになって、なかなか家に入ろうとしない。今度の日曜日はイースターで、夏時間も始まる。忙しくなるぞー!
PS;この時期、新聞では毎年花粉症の特集がある。それによると、サウスカロライナはアレルギーの人にとっては災難なのだが、花粉の飛ぶ期間が長いそうである。アレルゲンとなるのはニレ、カエデ、スギ、オーク、ポプラ、クルミなど。このあたりにどっさり生えている松は刺激にはなるもののアレルゲンにはならない。ただし、松葉を掃くのは注意が要るそうな。アレルゲンとなるカビが生えているし、花粉のたまり場になっているので、それらを吸い込まぬようにしなければならないのだ。やはり花粉の飛ぶピーク時には外に出るな!が鉄則に違いない。私も花を植えるのはマスクを買ってからにしよう。