Math-A-Thon



 今年もガキンチョは学校からMath-A-Thonのfun bookを持ってきた。K-5と呼ばれる幼稚園から6年生までが参加するもので、St. Jude Children's Research Hospitalに寄付するのが目的である。

 Fun bookは200問を越える算数の問題からなっている。まず、子供たちはスポンサー(たいてい親やジジババ)に1問いくらと設定してもらい、正解した分のお金を病院に寄付するのだ。いくらかでも寄付すればSix Flagという遊園地の入場券が貰えるし、35ドル以上だとTシャツも貰える。学校の中で一番寄付を多く集めた子はラジカセが貰えるし、寄付の総額によっては学校にもビデオデッキやら何がしかの賞品が来る事になっている。

 幼稚園児であるミーにもいっちょまえに200問を越える問題があったが、これはあっという間に片付けられた。2年生レベルのノンも、一桁同士の足し算といったような問題だったので、数の割には負担の少ないものだった。カオのクラスは4年生レベルのfun bookが不足していたということで、5年生レベルのものが配られた。ところがそれでも一冊足らなくて、6年生レベルのfun bookが用意された。最初のうちはこぞって6年生レベルを欲しがっていたらしいが、中を覗いて「難しい!」と全員が尻込みし、カオに回ってきてしまったということのようである。私はきっとチーとカオが半分ずつ分担するのではないかと思っていたのだが、締めきり前日の夜11時近くまでかかってそれぞれ独力でやり終えたのだった。採点していて驚いたのだが、2桁同士の掛け算やら割り算なんぞが230問以上。いやー、結構大変なものなのだ。で、「偉かったねえ!」とTシャツが貰えるほどの寄付を4人分する事にした。(我が家で現金収入を得ているのは唯一おとうである。おとうに感謝しなくちゃね。)

 先週、チーが学校で貰ったという招待状を見せてくれた。Math-A-Thon Winnerとある。チーのクラスで最後までfun bookをやり遂げたものはチー以外いなかったんだそうである。「ホージーは60問位しかしなかったんだって。」足し算も引き算も指を折って数えるのが普通の子供たちだもの、計算問題どっさりのfun bookは日本人には想像できないほどむちゃくちゃ厄介なものだったのよ。まあ、計算なんて、やり方が理解できていれば実際には電卓がありゃ済む事だし、何もモンダイないんだけれどね。

 ミーもWinnerの招待状を持って帰った。チーとミーはご褒美にアイスクリームとケーキを貰えるそうである。