6歳になった!
ミーの誕生日である。いよいよ6歳だ。本人はそう信じているし、実際彼女が生まれたのは6年前なのだけれど、どうみても3歳くらいにしか見えない。体が小柄である事も一因だが、ついこの間までオムツをしていたという印象がぬぐえない。(だからいまだに時々バフェでタダにしてもらえる!)私たちがアメリカへ来たとき、2歳だったミーはここでの暮らしの方が日本で過ごしたよりずっと長いのだ。
先週の土曜日、誕生日に先だってスケート場でパーティーを開いた。イアンは学校で先生に注意されない日がほとんどないといった子供である。おしゃべりが好きで、好奇心が旺盛で、活発なのだ。招待状を受け取ったとき、「良い子だったらパーティーに行っても良い」と母親に言われたそうで、彼は数日の間「見違えるほど」お行儀の良い子になっていたそうな。ミセス・スミスが「彼がどれほどパーティーに行きたいと思っていたか、痛いほどわかりました。」と話してくれた。その日、スケート場はイモ洗いのように混んでいて、スケートのあまり上手ではないイアンは、転んでばかりだった。それでもニコニコ楽しそうにしていて、帰るときには「招待してくれてありがとう!」と何度もいいながらスペシャルハグをくれた。イアンだけではない。みんなうれしそうにしている。いつかミセス・スミスが言っていた。「イズミは友達といるのがとても楽しいようです。この年齢の子供の中には友達といるより自分のペースを守る方を好むタイプがいますが、イズミは友達が大好きで本当に楽しそうにしています。そして友達もイズミの事が大好きなのです。見ていてほほえましくなります。」ほんとうに。
誕生日にはクラスへケーキを届けるのが慣例である。今年、ミーは「汽車ポッポケーキがいいなあ」と言った。6月でビザが切れてしまうというがけっぷちに立たされている身としては、がんばって望みをかなえてあげたいじゃないの!最後かもしれないのよ!ということで誕生日の前日、ほとんど一日すべてを費やして汽車ポッポケーキを40個ほど作った。薄く薄くスポンジケーキを焼くのが結構大変で、自分の不器用さに嫌気がさしてくる。少なくとも自己満足という点では目標をクリアしたので、よしとしよう。
誕生日当日の朝、寝ているミーの耳元でHow old are you?と聞いてみた。「I'm 6.」ほとんど眠っていると思しきミーが答えた。しっかりしたもんである。