もうすぐクリスマス!



 いよいよ一般家庭でもクリスマスの飾りつけが始まった。小学校の前の通りを右に曲がると池のあるすてきな家がある。おとうが聞いたところによると、旧家で名字が通りにつけられるほど有名なんだそうだ。去年、感謝祭が終わってすぐ、この家に"ENTRANCE" "EXIT"の看板が出て、何のつもりなのかいぶかしく思った。暗くなってその意味がわかった。池の周りの木すべてに電球を張り巡らし、ライトアップしたのだ。池の上にはスケートをしている子供たちの絵が描かれたボードが置かれ、サンタや雪だるまも飾られていた。誰でも車で池を一周しながらそれらをみることが出来るのだった。

 ものすごい数の電球、飾りの数々。ここアメリカでは需要が多いためか案外安く上がる。だけどそれより、それだけのものを飾ったり片づけたりする労力が信じられない。「誰が飾るんだ?」おとうがつぶやいた。「父ちゃんが頑張るに違いないさ!」と答えたけど、うちのおとうには絶対出来ないだろう。

 その家から500メートルほど行ったところは30軒ほどのneighborhoodがこぞって飾っている。ここも壮観で旧家共々車の行列が出来る。フロントヤードの木々は電球で飾られ、そりにのったサンタやトナカイ、雪だるま。赤ちゃんのイエスとヨセフ、マリア、3人の博士に羊飼いと羊。さすがクリスマス!てなもんだ。

 さて我が家はどうするか?昨日、とうとう怒鳴ってしまったのだった。「何回言ってもお片づけが出来ないんだから、クリスマスのかざりは無し!」おとうは大喜び。だけどナー。せっかくのクリスマスだしナー。まずは子供たちが心を入れかえて片づけるのを待つことにしよう。