九九くさーっ!
九九は4の段を何とか過ぎ、6の段に移ったのだが、これがなかなか手ごわいらしい。だいたい、片方の手で、掛ける数、もう一方の手で掛けられる数を指折って数えているのだ。片方の手で、5以上を数えるのはややこしいのよ。ここまでややこしくなると指を使わずに計算するほうが楽だとあたしゃ思うのだけれど、懲りないやつらである。
とはいえ、ウチのノンも九九が覚えられない。例の日本式の言い方が得意ではないのだ。覚え方なぞ、本当はどうでもよいのであって、理解し、できれば覚えちゃうと計算が楽になるよという事のはずだ。だから、あまり細かいところはぶつくさいわないことにしている。ある日、3年生に使っているフラッシュカード(ノンのを3年生に使っているともいえる)をノンにさせていた。ノンはときおり、壁掛けの時計を眺めて答えている。聞くと時計の長針が60までの5とびで数える事を利用して、5×6だったら30(分)、9は45(分)、というふうに答えているんだそうな。ふーん、こりゃいけそうだな。で、次の時、3年生にその話をした。ところがとんだ事で、何人かは時計が読めなかったのよ。で、その日は掛け算をちょっと休んで時計の読み方を勉強しなければならなかったのだった。
私のリストに載っている子は算数だけでなく、スピーチやリーディングの指導を受けている場合が多い。結局、勉強に集中していないとか、そもそも勉強に興味を持っていないということから、すべての科目がモンダイになってくるのだろう。言葉は大事である。社会科も理科も言語能力(母国語)が十分に培われていないと、楽しくないばかりか理解することもできなくなる。4年生くらいから社会も理科もぐっと難しくなるのだ。算数も基礎をしっかりしておかないと大変。4年生のカオの算数は結構難しい。そう思うから、一人に割り当てる時間は短いけれど、効率よく、楽しくできるように工夫している。自分の子供だと「答えるのが遅い!」「姿勢が悪い!」「字が汚い!」など、非常にいらいらするのが常である。ところがよその「お子様」となれば多少事情が変わってくる。それに大人に対して「尊敬」とか「服従」という概念を小さなうちから家庭でも教会でも教えられている子供たちである。ありがたい事に、私の話しをきちんと聞いてくれる子がほとんどなのだ。良い生徒でいてくれる事に感謝している。とはいえ…。
最近、オレゴン州の中絶に反対するグループがインターネットで中絶をする医者の名前を公表してモンダイになっていると言うニュースを聞いた。それらの医者に対する嫌がらせや、果ては殺された医者もいるとかで、不特定多数の人間が目にするインターネットでのプライバシーの保護が議論されるところである。このホームページも気をつけなくっちゃと思っている。名前を出すのはやめたほうが良いには違いないが、これだけはちょっと愚痴らせてちょうだい。あのねえ、勉強中にお尻を持ち上げておならするのはやめてちょうだい!ダスティン!あんたのことよ!