Gパンの国でGパンを買う!
おとうはアメリカでまだズボンを買ったことがない。こちらへきて1年半。もともとおしゃれ感覚とは縁のない人ではあるが、そろそろコッパンの一本も買わないと、ね。だいたい日本にいるときは「Gパンを買うならアメリカだ!日本なんかで買えるかよ。」とぬかし、いざ、転勤となると「アメリカじゃ、股下があわねー。たくさん切るの、もったいねーよ。」とほざいて、Gパンを3本日本でまとめ買いしたおとうである。
確かにスリムのGパンをひざ下で切るとなれば全体のシルエットも変わってみっともなくなってしまうだろう。が、アメリカにも身長の低い人はたくさんいるのだった。
私はおとうに先駆けてGパンを買った。さすがアメリカ、サイズは豊富だ。恐ろしくどでかいのもある。そして、問題の股下。実は「小柄な人用」「普通」「背の高い人用」と3種類あるのだ。私には小柄用がぴったりだった。
おとうもこのあいだGパンをみていた。紳士用にも股下の長さがなん種類かあるようで、家に帰ってから、自分の股下が何インチになるのか、私に尋ねた。
「どれも長すぎる!切らなきゃ駄目だな。」おとうの苦難は続くのだ。あたしゃ、たすけてやんないよーだ。