American Educational Week

今週はAmerican Educational Weekということで、親が学校でランチを一緒に食べてもいいとか、授業参観をしたければ来ていいとか(事前に断ってから)、PTAが開かれるとか、とにかく忙しい週である。「素晴らしい学校がより強いアメリカを作る手助けができる」と手紙には書いてある。イラク攻撃に備えている兵隊たちの写真が新聞で目についていただけにstronger Americaという表現には変に気を回してしまって、なんだかドキッとさせられる。

 さて、先週電話でボランティアを頼みたいと言われた。ランチタイムに学校に行って、先生の代りに生徒たちの面倒を見るというもの。たった25分ほどだが、先生は一息つけるというのだ。で、今日がその日で、行ってきたのよ。まず、先生にタイマーを渡される。(made in Japanだった。)「みんなが席についたら、これを7に合わせてスタートさせてください。その間がSilent timeです。」タイマーを受け取って、カフェテリアへ一列に並んで行く。学校のランチを食べる子にランチチケットのカードを渡す。みんなが席についたところでタイマースタート。みんなは静かに食べている。私は風邪気味で食欲がなく、お茶だけを持参した。ちびちび飲んでいたのだが、黙っていることができない。つい隣りにいるカオに話しかけてしまう。7分がとっても長く感じた。

 この日のメニューはフィエスターダというピザのようなものと、フライドポテト、コーン2分の1本、ブラウニー(チョコレートケーキ)、ミルク。カオはコーン以外全部平らげた。日本で2ヶ月小学校生活を体験したカオは、学校給食で「食が細い」と先生にとても心配していただいた(余計なお世話ともいえる)のだが、最近よーく食べるようになって驚いている。だいたい、3年半前にアメリカへ来た時には、ピザ一切れのでかさに驚き、みんなでその一切れを少しずつ分けて食べたものだ。ところが今じゃあ、下手をするとミーがそのどでかい一切れを平らげてしまう。我が家のエンゲル係数はものすごい上がり方をしているのよ。学校のランチは5才児のミーも6年生のチーも同じ量で、(日本の学校給食は確か3段階くらいになってたはずだ)チーには到底「こんなんじゃ、たんないよー!」となり、チーはお弁当を持っていくことが多い。

 フィエスターダは日本で言うピザトーストよりだいぶ小ぶりである。だいいちクラストがとても薄い。ミーでも平らげられるようなこのランチだけれど、カオのクラスメートは小鳥がついばむくらいしか食べていない。朝だってたいしたものを食べているとは思えないので、よそのガキンチョのことではあるが、心配になってしまう。時間が来たのでまた1列になって食器を返しに行き、教室へ戻った。ミセス・ジョーンズも戻り、ちょこっとおしゃべりをして私の仕事は終わった。しめて36分間。

 この小学校では、毎日必ずRelated artの時間がある。Art, Music, PE, Libraryなどで、教室の移動は担任の監督下で行われるが、これらの授業は専任の先生によって進められるので、その間はいわば息抜きができる。授業に使うプリントの用意なども、私のようなボランティアやアシスタントがだいぶ戦力になっているので、日本の教師より少しは恵まれているかもしれない。それでも、学校の先生って大変よね、好きじゃなきゃできないよ!と気疲れした36分であった。