付き添い



 最近私は何かと忙しい。毎週金曜日にはノンのクラスのプリントをコピーする手伝いをすることになった。コピーが済むと教室に入って、プリントをしている子供たちの間をウロウロし、わからない子を助ける。ひどい英語で、教わる方も困ってしまうんじゃないかと思うのだが、まだ、2年生。騙せるのである。

 さて、今日はチーのイーグル・クラスの遠足に付き添った。(今年からチーもイーグルに参加できるようになったのよ。)遠足といっても喜んではいけない。イーグル・クラスでは、今度ひとりずつレポートを書くことになった。その資料探しのために、サウスカロライナで一番大きな公立図書館に行くことになったのだ。往復はディストリクトのバスを使う。イーグルの行事はあくまでディストリクトの主催で、学校の行事ではないため、バスもディストリクトのを使うのよ。

 リッチランド・カウンティー・パブリック・ライブラリーは補習校に行く時いつも通っているのだが、他の郡に住んでいる人は55ドル払わないと登録ができない。もちろん、図書館内で読むぶんには登録する必要はないのだが。自分の居住する地域の公立図書館では無料で登録し、本を借りることができる。また、目当ての本がなく、他の地域の図書館にはあるという場合は、公立図書館同士で融通しあうことができる。今回の場合は、チーの見つけた本がレキシントンの図書館になかったとき、レキシントンの図書館に頼んで、リッチランド図書館からその本を送ってもらい、それを通常の本の貸し出しと同様に貸してもらえるのだ。(無料だそうな)

 リッチランドの図書館は明るくて、広くて、コンピュータもコピーマシーンもたくさんあり、マイクロフィルムを見る機械だって15台くらいある。スタッフもたくさんいて、しかも皆親切。昔九州で行った図書館のオジサンはものすごく恐かったけど。チーは同じ主題を選択したケイラとコンピュータで検索した雑誌をコピーした。雑誌はマイクロフィルムに収められていた。いちいち読むのがメンドクサイと2枚30セントでコピーしたのだが、内容は日本企業の経営についてで、チー達の研究テーマとはまったく関係のないものだった。ちなみにチーとケイラの研究テーマは「アメリカと日本の教育、アメリカの教育の方が日本より良いか?」というものである。コンピュータではeducation japan united states とインプットして検索したんだという。かわいそうだから、そのコピー、後で私が買い取ってあげようかなあ。

 帰りに学校のそばのマクドナルドに寄った。駐車場でミセス・ハンビーは子供たちに尋ねた。「予定より早くついたから、このまま学校に帰ってランチを食べることもできる。学校で食べれば持ってきたお金を使わずに倹約できるけれど。」でも、子供たちは「マクドナルドで食べる!」その後、「ねえ、ミス・ハンビー、プレイプレイスで遊んでいい?」と口々に尋ねる。答えはもちろん「ダメ」だったが。みんなでマクドナルドに入る。ビッグマックが人気だ。たいていの子はそれにラージサイズのポテトとドリンク。こっちのラージサイズはデカイ。我が家ではたいていひとつのラージサイズのポテトとドリンクを3人で分けているんだけど。

 この日、バスに同乗しての付き添いは私ともう一人。現地集合の付き添いは学校のスタッフが一人、父兄が8人ほど。母と父と祖父母がほぼ同率。特別なにもしなかったのだけれど、疲れてしまった。