スターさんのレポート



 まったくどうでも良い事だと思うんだけれど、例のレポートとやらを読んでしまった。読むと言うと語弊がある。ちょっと覗いたという方がいいか?何しろものすごい量なのだ。しかも英語だし。日本じゃあ、翻訳されたのが出まわっているのかしら?いずれにせよ、日本語では気恥ずかしくて読めないかもしれない。電車の中で会社帰りのオジサンが広げている夕刊紙とやらには、その手のお話が載っているということだが、あいにく私は読んだことがない。そーゆー下世話なお話とごっちゃにされるほど、今回のクリントンさんのスキャンダルは情けないものである。

 レポートがインターネットで公開されてしばらく、アクセスが殺到したそうである。電話も繋がりにくい状態だった。おとうに「読んでみたいなあ」と言ったら、おとうはすでにしっかりダウンロードしていたのだ。で、ちょこっとのぞいてみたのだが、文学とレポートを一緒にしてはいけないと、まず思った。性描写がすごいという噂だったけれど、文学ではないのだから仕方ないが、表現に幅がない。パターンが決まってしまってつまらない。途中で終わったような物足りなさ。おや?私は何を期待していたんだ?そうそう、そーゆーことを期待すべきモノではなかったのだ。

 とにかくアメリカ政府のリポートなのだ。しかも英語なのだ。勉強になるに違いない。大手を振って読めるのよ。確かに知らない単語がいっぱいあったけど、覚えても使えないシロモノばっかりよ。かえって変に覚えて、似たような単語と間違えて使っちゃったらどーしてくれるの?(例えばgenitalとgentileって似てると思わない?)葉巻は本来の使い方以外にも役に立つんだと知ってどうすんのよ!まったく、時間の無駄以外のなにものでもない!んだってば。

 「膨大な金と時間をかけて…」とクリントンさんは検察を非難して言った。確かにこんなモノを調べるのに税金を使われた人たちはもっと声を大にして文句を言うべきだ。でも、クリントンさんに言わせておくなって。だいたい最後の抜け道を確保しておいて、お遊びするなんてみみっちいったらありゃしない。それでも大統領としてのクリントンさんは依然支持率が高い。どこかの国ほどひどくはないだろうけれど、この国も人材不足なんだろうか?