蟻は嫌いよ! いと小さきもの母を倒す
蟻が恐いことはわかっていた。歩くときは足元に注意して蟻の巣を踏まないようにしていた。でも災難は転がっているのだ。
学校から帰るとき横断歩道を渡らなきゃいけない。渡って、10メートルほど草の道を歩くのだが、そこが蟻の巣だらけである。みーは先に歩いていった。この前も「先にさっさと行ってはいけない。」と叱ったはずなのにまたずんずん行ってしまった。そして蟻の巣をふんづけたのだ。子供たちは蟻にさほどひどいアレルギーがあるわけではない。落ち着いて考えれば、私が一番ひどいのだから、私がかまれないようにするのが第一なのだ。しかし、母というのは悲しいものである。みーが「かいーーーーーーーい!」(痒いのことさ)とパニックを起こすと、我が身なぞかまっていられない。みーの蟻を払うのに必死になってしまうのだった。
右足3個、甲に1個、左腕に3個(蟻だらけのみーをだいたから)。但し今回は、"Blood Poisoning"と言われた前回とは違う。痛みはあまりないから、大丈夫だとは思うが、翌日はちょうどステロイド剤が終わったためにチェックに行かなきゃ行けないのであった。見てもらうしかないか。
私の蟻に対してのアレルギーは強い。思いっきり腫れてしまった。医者も看護婦もそしておとうも驚いていた。(おとうはあきれ返っていた、というべきか。)どんなに暑くても、靴下はもう手放せない。おしりにまた注射を打ったことは、おとうには後になって話した。カッコ悪いったらありゃしない!
蟻って大嫌い!