ゴキブリ
ついこの間はハエの話だった。今日はゴキブリである。もちろん、我が家の主婦(私のことよ)は怠慢で、掃除も片づけも下手なので、こーゆー話題が出てくるのである。ポポコがいることも関係すると思うのだけれど、ゴキブリが多いのだ。裏のデッキにポポコの餌が残っていようものなら、皿が隠れてしまうくらいゴキブリに覆いつくされていた。隙間だらけの我が家にも、ゴキブリはごっそり入ってくるのだ。
カオに言わせると「ゴキブリもよく見ればかわいいかも…」となるのだけれど、やはり家の中に入ってほしくない。で、一服もることにした。この“毒団子”のうたい文句は、「ゴキブリも卵もやっつけます。効き目は3ヶ月持続!」で、通り道に仕掛けておく。食べてその場で死ぬというものではない。手の届かない隙間で死んでたら嫌だなあと思う。が、ゴキブリを見つけるたびに、スプレーの殺虫剤を振り掛けるよりはいい。おとうなんぞは「これでもか!!!」と部屋にいる者が息苦しくなるほど、使ってしまうから。
アメリカの一般住宅は日本ほど作りが良くない。いろんなところにすぐに不具合が出る。その代わり恐ろしく安いので、具合の悪いところは買い替えればよい。素人にもメンテナンスができるように工夫がしてあるし、ロウズとかホーム・ディポといったところに行けば、家の中の不具合を直すモノは揃う。で、今回台所の水道の蛇口が具合悪くなった。そのうち買い替えなければいけないと思うが、おとうは応急措置をするといって、シンクのしたに顔を突っ込んだ。
「オーイ!!!ネズミだ!ネズミのウ××がある!」おとうは叫んだ。夕飯の支度に取り掛かろうとした矢先に、おとうに台所を占領されて、私は機嫌が悪かった。が、おとうは容赦なく続ける。「全然気がつかなかったのかよ、ネズミがいることに。このウ××の大きさからしてかなりデカイぞ。」外に面した物置に以前ネズミが住みついて、大変な思いをしたことがある。その時のう××と比べると10倍はデカイ。それが5つ6つ。「片づけとけよ!」おとうは言った。片づけ始めたが、なんかおかしい。よーく見る。もうこうなったら徹底的に観察する。手にとっても見る。うーん、これはう××ではないぞ!おとうに言う。では、これは何なんだ???
ゴキブリに仕掛けた餌は、大きく分けて2種類ある。メーカーが違っていて、外から見ると似たようなものなのだけれど、振ってみると片方は音がしない。もう一方はカタカタと音がする。今回開けてみて解ったのだが、音のしない方は半練りタイプ、カタカタの方はタブレットタイプなのだ。で、う××と思ったのは「大きなゴキブリ用のタブレットタイプの餌」だった可能性が高い。確証が持てないのは、「大きなゴキブリ用のタブレットタイプ」のほうはことごとく空っぽだったからである。「お持ち帰り」したかったのだろうか。