赤白青金



 今年度、8月10日から新学期が始まったことで、教師も生徒もそして父母も文句をぶつくさ言っていた。そしてまた、教育委員会は厄介なことを始めたのである。

 今まで、時間割は曜日毎に決まっていた。体育は月と水曜日、音楽は金曜日ってな具合。それが、今年から、Red day, White day, Blue day, Gold dayとなった。Red dayが月曜日だった週は、火曜日がWhite day、水曜日がBlue day、木曜日がGold dayで金曜日がもう一度Red dayになる。次の週はWhite dayから始まって火曜日がBlue dayとなり、金曜がまたWhite dayになるのだ。どうしてそんなややこしいことをするかっていうと、祝日や教師のワークデイなどによる休日が月曜と金曜に集中するためだ。曜日毎に時間割を決めると、月曜や金曜に決められた教科は結局時間が少なくなり、十分に履修できない結果となる。で、今年度導入されたシステムが赤白青金なのだ。


 カリキュラムを消化するためには良い事かもしれない。しかし、チーにいきなり「あれ?今日バイオリン持っていく日だっけ?」と聞かれても、私には答えられないのよ。体育(PE)のある日はそれなりの服や靴が必要なのに(学校で体操服に着替えたりしないのよ。)困ってしまう。まあ、うちのガキンチョはいつPEがあっても平気な格好をしているけれど。

 「どうして赤と青と白と金か知ってる?」ガキンチョが聞く。???「アメリカの国旗の色だよ。」ああそうか。じゃあ金色は旗の上のボールだね。「あのね、アメリカの旗の上にはね、金色のイーグルが止まっているんだよ。だから金はイーグルの色なの。」ガキンチョは毎朝、アメリカに忠誠を誓っているし、ソーシャル・スタディーでもそーゆーことを習っている。星条旗の星が州と同じ数の50だということは、多くの日本人も知っているが、赤いストライプが、イギリスから独立を勝ち取って合衆国が成立した時の13州を表わしていることを知っている人は少なかろう。アメリカの子供はみーんな知っているけれど。

 学校には今日が何色の日か、しっかり掲示してあるんだという。とにかく忘れ物をしないためにも我が家も何か工夫しなくてはいけないだろう。カレンダーに色別のシールを貼るっていうのはどうだろう。このシステムは、例えば悪天候で臨時休校になったときにも威力を発揮するわけで、いいとは思うのだけれど、先の予定が確定できないという不便もある。今までなら数ヶ月先の誕生日のことを「音楽があるから先生にもケーキがあげられる!」なんて言えていたのが、そう断言できなくなるのだ。シールを貼る場合には1日を無事に終えて貼らせるのがいいかもしれない。明日早速Wal-Martへ行ってシールを探してこよーっと。