レジストレーション
今日、学校のレジストレーションがあった。幼稚園と1年生は学校から手紙が届くが、それ以外の学年は、学校のフロントヤードの道路に面した所に立っているボードか、新聞でレジストレーションの日を確かめなければならない。
今日は11時ー1時、4時ー6時の間の都合のよいときに行って、1年分の費用の払い込み、当座のランチチケット購入、PTAの入会なぞを済ませればいい。幼稚園の手続きは4時ー6時のみで、その時間帯に4人分済ませりゃいいのに、どのクラスになるのか一刻も早くしりたいガキンチョは待てない。上3人のを午前に、ミーのは改めて午後行くことにした。
レジストレーションにさきだって、朝、ティッシュペーパーを買いにWal-Martに行ったら、カオの2年の時の担任のミス・マンレーに会った。最初に気づいたのはミス・マンレーの長男で去年カオと同じクラスだったマイケル。今年はリタイアした先生の穴を埋めるべく、新しい先生がたくさん入り、今までの先生でも学年を代わるケースがいくつかあるんだそうな。ミス・マンレーは「私は2年の担任のままだけど、結婚して姓が変わったの。新しい名前を見て、きっとみんな新しい先生だと思うわよ。」私はミス・マンレーが離婚していたことも知らなくて(カオは知っていた)、年度末のPTAに長身の男性と仲むつまじくしていたのを「夫婦仲がいいんだ!」なんて思っていたのよ。
11時になって学校へ行く。カオは夕べから緊張してよく眠れないほどなのだ。去年、彼女はミス・クインのクラスになりたいと言ってたのにかなわず、「きっと今年もなりたいクラスにはなれないに決まっている」とヤケ気味。カオはハムスターのバニキュラのいるミス・ワルデンのクラスがいいと思っているのだ。そして、やはりカオはミス・ワルデンではなく、ミス・ジョーンズのクラスだった。「カオがミス・ワルデンのクラスだったら、物音がするたびにバニキュラが気になって、勉強にならないじゃないの。いままで、カオの思い通りにならなくても、全部うまくいったじゃない。ミス・アレキサンダーもとってもいい先生だったでしょ?」私はカオをそういって励ました。
校長になったミセス・ライトが私達を見つけてやってきて、ガキンチョにどのクラスになったか聞いた。ノンの先生は新しい先生なのだが、ミセス・ライトが口説いてこの学校に来てもらったんだそうだ。そしてノンに「来年はミス・クインのクラスよね」と言った。カオは私の手を引っ張って「そんなのずるい!」という。「ミス・クインはイーグルの生徒を持てないんじゃないですか?」私が尋ねると「今年から持てるの。何年かごとに回り持ちしているのよ。」カオは顔面蒼白。
ランチチケットのコーナーに行く。ランチレイディー(給食のオバサンより良い響き)が「今年は4人じゃない?」と口火を切った。そう、ウチのガキンチョ全員、学校でランチを食べるのよ。4人6週間分のランチチケットをまとめてチェックで払う。45ドル×4。ランチレイディーは電卓を使おうとする。補習校の宿題の採点で鍛えている母は、最近暗算が強い。即座に「180ドル」と答えてまわりの賞賛を浴びた。「みんな学校に行っている間、どうするの?」そう聞かれて「助けが必要だったら手伝いにくるわよ」と言った。「オフィスで電話番号を聞いて連絡するわ!」となんだか答えがシリアス。ま、ボランティアなら望むところよ。
この日、我が家の電話は鳴りっぱなし。確かにガキンチョにとって、誰と同じクラスになるのかは、重大なモンダイなんだと思うけど、インターネットで新聞も読めないの。ねえ、電話回線もうひとつ欲しいよねえ、とんちゃん。