高い芝刈り
ガキンチョはライアンズとかクインシーズといういわゆるアメリカン・レストランが好きである。ライアンズもクインシーズも「食べ放題」のバフェで、日本で言うところのバイキング、ビュッフェにあたる。バフェは、「いつ作ったもんだか、わかりゃーしない」と嫌がる人もいるけれど、待ってられないガキンチョを4人も抱えている我が家にとっては頼もしいレストランなのだ。
さて、夏休みも真っ盛りだが、いつも昼ご飯に帰ってくるはずのおとうは、日本からきている人と外食しているため、私とガキンチョだけの昼食となっている。ガキンチョは「おとうさんが帰ってこないの、さみしいね」と、5時になりゃー帰ってくるのがわかっているのに口々につぶやいていた。(いないとさみしい、いればうるさいおとうなのよ。)で、ある日ガキンチョがおとうに聞いた。「今日はどこで食べたの?」おとうは答えた。「ライアンズ。」ガキンチョは揃っておとうをにらみつけ、「ずるい!!!」と叫んだ。
私は昨日、バックヤードとフロントヤードの芝刈りをした。ノンとミーの散髪もした(ぶきっちょな母にさせないでよ!)。まだ、時差ぼけが残っているというのに、フル回転だったのだ。この時期の芝刈りは、最も暑い時間帯をを避けても、35度くらいの気温があって熱射病と紙一重の重労働である。だから、時差ぼけがひどくて寝不足のおとうにさせたくなくて、私が刈ったのよ。それなのに、おとうからはねぎらいの言葉もなければ、ましてや感謝の言葉もなかった。自慢じゃないけれど、ものすごく上手に刈れたので、それだけでも言って欲しかったなあ。よーし、こうなったらたまには手抜きをしよう!で、母とガキンチョ4人でクインシーズへ行ってたらふく食べたのよ。「子供は一人99セント」のサービス期間が終わってしまっていたのが誤算ではあったけれど、しめて20ドル+チィップ3ドル。おとうにしてみれば、高い芝刈り代になったといえるかもしれない。