ビーニーベイビーズふたたび



 先月の下旬から、またマクドナルドのハッピーミールにミニサイズのビーニーベイビーズがつくようになった。およそ4週間の予定であるが、新聞にデカデカととりあげられたこともあってか、大人も本気で集め回っている。前回、おもちゃ単独での販売にも目をつむって応じてくれたのだが、客の入りの割に思ったほど売り上げがなかったからか、あまりにもおもちゃのなくなるのが早かったからか、今回はおもちゃ一つにつき、1ドル79セント(だったかな)以上の買い物をしなければいけないことになった。

 日本のマクドナルドでは、例えばチキンタツタやら、フィレオフィッシュなどのハンバーガーとおもちゃを組み合わせた「お子様セット」なるものが設定されていたと思うが、ここではシンプルなハンバーガーか、チーズバーガー、4個入りのチキンナゲットの3種類にポテトとソフトドリンクのセットに限られる。しかし、我がガキンチョはカオとミーはチーズバーガーのセットで問題無いのだが、チーとノンはフィッシュだのクリスピーチキンだのがいいという。一家揃ってマクドナルドに行きゃあ、普通にオーダーするのだって、骨が折れるのよ。おもちゃは何かから始まって、ああだこうだ、なんだかんだ、ひどい英語でまくしたてて、肝っ玉母さんになる私である。

 去年、日本に一時帰国した折り、新宿のフリーマーケットで「アメリカのマクドナルドのおもちゃ」とかいって、1個500円で売ってるのを見た。おとうは「おい!商売になるぞ!ウチにあるのも持ってきて売ればよかったなあ。」と言ってガキンチョのひんしゅくをかっていた。そのおもちゃはビーニーベイビーズではなくて、映画のGeorge of the Jangleの動物たちだったと思うけれど。

 さて、ビーニーベイビーズの時とそうでない時、マクドナルドの客の入りはとんでもなくちがう。新聞によると、「何がなんでも全種類集めるぞ!」という熱心なコレクターがいて、彼らは「毎日ハッピーミールを買いに行くわ。おもちゃは自分のものにして、食べ物はホームレスの人たちのところへ持っていくの。」と言ったそうである。ハンバーガーが毎日というのは飽きがくるというのなら致し方ないけれど、まさか「健康に悪いから」なんて理由じゃないでしょうねえ?

 このあいだの日曜日、3個所のマクドナルドで「ビーニーベイビーズ交換会」が開かれた。自分の持っているビーニーベイビーズを他のビーニーベイビーズに交換するというものだ。ちなみにこのミニサイズのビーニーベイビーズ、フリーマーケットでも高く売れるんだそうである。