肥満大国 アメリカの食事の実態を垣間見た!



 朝日新聞にも出ていたからご存じの方も多いと思うけど、アメリカ人の過半数が肥満なんだそうだ。確かに大きな人が多い。大きくなりかけて、非常に気を使っている人も多い。この環境は実はちょっと太めの私には心地よい。自分の大きさが目立たない。でもおとうにバカにされるし、(蟻の恐怖 その2という私の文章に、よりによって「小錦VS蟻?」という副題を勝手につけたのはおとうである。もちろん、すぐ、撤回させた。)本当はもうちょっと何とかしなくっちゃ、と思っている。だって、ここでは本当に運動不足になってしまうし、食事が偏ってしまうのだから。

 以前、台所通信にものせたけれど、アメリカの食生活は身体に良くない。糖質と炭水化物の多さが目立ちすぎる。(塩分もね)

 ちーがHealthの授業で栄養のことを勉強してきた。食品を4つに分類して、それぞれがどんな働きをするか、バランスはどう取ればいいか。ちーの持って帰った宿題は主婦14年の私には簡単だった。はじめて辞書も使わず、教科書も見ずに解説が出来た!解説が終わってから、学校のランチメニューを見て二人で考えた。

 ある日のメニュー;コーンドッグ、パスタサラダ(クラッカーつき)、フレンチフライズ、フレッシュフルーツ、ミルク。コーンドッグとはアメリカンドッグといわれるソーセージにパンケーキのような衣を付けて揚げたもの。フレンチフライズはいわゆるマクドナルドタイプのフライドポテトだ。

 翌日のメニュー;ハンバーガー、レタスとトマトとピックルス、フレンチフライズ、フレッシュフルーツ、バナナブレッド、ミルク。

 最初のは見事に炭水化物定食である。フルーツって言ったって、小さなリンゴが1個とかオレンジ1個だ。そのままではたべづらくて、ちー、かおは持って帰ってくる。と言うことは、その日は穀類と肉、乳製品グループしか取っていないことになるのだ。

 2日目も悲惨だ。かおはレタスも、トマトもピックルスも食べない。ちーいわく、ピックルスは細かく刻んであるもので、食べても量はたかが知れている。栄養も期待できない。。フルーツは例によって持ち帰ることになるし・・・・。でもこれがよーく考えて作られたはずのランチメニューなのだ。ちーは言った。「これじゃ、病気になっちゃうよ!」そう、アメリカでは国民の半数が病気になりかかっているのだった。

 ちーはアメリカの食生活の問題点を私と話すまで知らなかったから、授業でもとりあげられなかったに違いない。新聞には「安全な減量のための食事ガイド」の本が出版された、とだけある。また、体重が何%多いかより体脂肪率をチェックしよう、という記事が大きく扱われている。食生活の悪さはあまり声高にいわれていないのだ。啓蒙の必要有り!だと思う。