Domino's Pizza
ガキンチョが学校からドミノピザのクーポンを持ってかえってきた。新聞の折り込みでクーポンはお馴染みだが、13日と20日に限ってミディアムサイズのぺパロニピザが3ドル99セントというのが目を惹いた。通常の半額か?ドミノピザは学校のスポンサーのひとつで、ピザサパーの時も出血大サービスだったが、最近は指定された日にピザを注文して学校の名前を言うと、ピザ1枚につき何がしかの寄付をしてくれるというのをしていたっけ。そう言えばカオのAチームのとき、ただ券をくれたのもドミノピザだった。ちなみにノンの100 Book Clubの景品はピザハットのただ券だったのだけれど。
さて、ピザが晩ご飯なんて、主婦の手抜きにはものすごくいいと思う。でも、「最近顔が油っぽくってなあ…。」とおとうがつぶやいていた。手抜きはできないよねえ。そう思っていた矢先、チーが叫んだ。「ピザが食べたい!どうしても食べたい。ちっちが電話するから、ピザにしてよ!」チーが頼めばおとうも承知するかもしれない。ということで、20日の我が家はピザが夕飯になったのだ!
こういう日は注文が殺到するに違いないから、我が家の夕飯は6時なのだが、ちょっと早めの5時10分にチーが電話で注文した。20分に家を出て、ほどなくドミノピザにつくが、人が溢れている。駐車場を2回まわったが、車を止めるスペースがない。仕方なく隣りの中華レストランに止めた。とにかくすんごい人で、ガキンチョを店の片隅で待たせる。ピザのピックアップの窓口はこんでいるが注文の窓口はすいている。皆、電話で注文済みなのだ。並んでいるものの、要領の良い人は先に持って帰る。こういう時は大騒ぎをした方が得らしい。しかし、ガキンチョがいるのにみみっちい真似はできない。だいいち、人がいっぱいすぎて順番だって定かではないのだ。おとなしく並んで待つ。
電話の注文は窓口に集計されている。ピザの箱には注文した人の名前と電話番号が打ってあって、こういう特別な日でも、そのシステムは同じなのだ。だから窓口でその人の注文書を見つけるのに時間がかかり、次に出来上がったピザの箱を見つけるのに時間がかかるのよ。見ていてイライラしてしまう。現金で払っている人も多いけれど、お釣りをもらうのに時間がかかっているようだ。こういう時はチェックがいい。並びながらチェックを切った。次は私の番と思ってから何人かに抜かされて口惜しい思いをしていると、すぐ後ろのオジサンが自分の名前を言う。「この人ウチの後から入ってきた人だよ!」チーがいまいましそうにつぶやく。もう我慢が出来ない。オジサンの名前を探しているおねえさんの手元にSaitoの名前を見つけた。指で押さえて「これ!これ!これ!私のよ!」と叫んだ。おねえさんは多分私がずっと目の前にいたことに気づいていたんだと思う。私の伝票をピザの箱を探しているおねえさんに渡してくれた。結局、待つこと35分。中華レストランの駐車場はピザ屋の客で埋め尽くされていた。
予定では家に戻ってサラダを作るくらいの時間があるはずだった。でも、予定を変えて、ピザと常備食のヒジキの煮物という妙な取り合わせになってしまった。手を抜くのも大変なのだった。