補習校の運動会



 今年も秋晴れに恵まれて、運動会は行われた。会場のステート・パークに11時集合で、まず持ち寄った料理を並べて、腹ごしらえから始まる。腕をふるったものばかりで、「ホテルのバイキングみたい!」と歓声が上がる。今年私はデザート係だ。カップケーキ2種類(45個)とチーズケーキ(23センチのパイ皿3枚)を焼いて持って行った。ちょっと多いと思ったけど、去年みーの世話を焼いているうちにケーキがなくなってしまって悔しかったから・・・。

 食べた後はラジオ体操をしていよいよ競技が始まる。みーのようにまだ入園前の子も特別参加して、40人弱のがきんちょ。40人ほどのおとな。「めんどくさー」が本音の私だけど、がきんちょはうれしそうだ。おとなが声をからしても静まらないうるさいガキどもだけど、日本のように統制された集団を見るよりここちよいかも、ね。

 みーは参加するのを嫌がっていた。母と離されるのを一番恐れているから。でも、幼児科だけの玉入れのとき、みーは別人のように頑張ってしまった。結構入ったのだ。私も思いっきりほめた。「ほめろ、おだてろ、そそのかせ」これが子育ての基本だ!それから、リレーやら、キャンディー競争やら、みーはいつになく母から離れて楽しそうだった。こうやって段々親離れしていくんだわ!と感傷に浸っていると、誰かしら「おしっこ!」という。公園のトイレの個室にはドアがなくて、しかも薄暗いから子供一人では行けないのだ。結局、ちー、かおのボール蹴りも障害物競争も水風船投げも、のん、みーのトイレ通いで見逃してしまった。だから、ジュースを飲みすぎるなっていったでしょーが!

 競技が終わるとホットドッグが出され、残った料理をまた食べはじめる。私のケーキは大量に残っていたが、ここにきてあっと言う間になくなった。「明日の朝ご飯にしよう!」誰かがケーキをラップにくるんで言った。アメリカでは、カップケーキが立派な朝食になるのだ。後始末をして、やっと帰れると思ったらがきんちょがわめく。「アスレチックで遊ぼう!」他の家はみーんなさっさと帰れたのにどうしてうちはこうなるの?おとうはベンチに座り込んでいる。母は危なっかしいみーにつきっきりよ!

 アー疲れた!今日はもう晩ご飯の支度なんかしないぞ!!!